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第2回 心から楽しめるものを見つけ、毎日少なくとも10分行う

 ある日のことだった。職場で日程表に目を通していると、何もする気がなくなった。
 わたしはその職場での仕事が嫌いではなかったし、実際やりがいを感じていた。しかし、情熱を燃やしていたといったらウソになる。その日はさらにひどかった。電子メールの受信箱を見ても、読むことも、返事を書くこともできないありさまだった。
 といって退社することもできず、何もしないわけにもいかなかったので、なにか楽しめることをして元気を出そうと思った。
 わたしはずっと本に情熱を燃やし続けており、本のことを考えるとそれだけで元気になるのだった。そこで「本のアイデア日誌」(実際にその1冊をもっている)を取り出して、本に関する夢をしばらく考えてみた。やがてわたしは元気を取り戻し、驚いたことに、電話が鳴ったときは、溌剌として日常業務に戻れたのだ。


 心から楽しめるものを見つけ、毎日少なくとも10分行ってほしい。
 それで問題がすべて解決するわけではない。永遠に幸せになれるわけでも、世の中が平和になるのでもない。しかし、間違いなく人生が明るくなるし、流されるまま生きるということもなくなる。
 わたしたちの人生は「しなければならないこと」でいっぱいになっており、本当に楽しめることを忘れがちだ。だからこそ、本当に楽しめるものを思い出して、それを楽しんでほしいのだ。
 「忙しすぎる」という言い訳をしてはいけない。
 あまりに忙しくて、本当にしたいことをするのに10分も捻出できないと思っている人も多いだろう。
 だが、時間をうまくやりくりすれば、10分くらい作れるはずだ。送信する電子メールの数を1つ減らし、電話で話す時間を減らし、10分早く起き、楽しむ時間を1日のうち少しでも見つけてほしい。
 日程表をつけているのなら、それに「わたしの10分間」を書き出し、「必ずしなければならないもの」と決めよう。
 作家志望の友人は、昼間に仕事をしながら、大学院に通っている。当然、彼女は大変多忙だが、楽しみながら書いた詩やショートストーリーをメールでよく送ってくれる。
 本当に好きなものなら、何をしてもいい。曲芸をする、ヨガをする、詩を書く、好きな作家の本を読む、鳥カゴを造る、造園をする、宝石を造る、散歩をする、走る、泳ぐ、自転車に乗るなど、心から楽しめるものなら何でもいい。
 それは、すべきことでも、しなければならないことでもなく、「本当にしたいこと」をする10分間である。その10分間をうまく使えば、やがて知らず知らずのうちに本当にしたいことに1日10分以上費やすようになるだろう。
 あなたが今読んでいるこの本も、わたしが「本のアイデア日誌」を見ながら過ごした10分が出発点だったのだ。そしてその後幾多の時間を経て「願望リスト」の項目が1つ実現し、自分のことを作家と呼べるようになったのだ。

◆本当に楽しむためのアイデア

*好きな本を読む
*壁にペンキを塗る、壁に絵を描く
*親友に電話をする
*散歩する
*逆立ちをする
*ピアノ、ギター、バイオリンを練習する
*家のまわりを踊り回る
*私製ハガキを作る
*博物館に行く
*お気に入りのCDに合わせて歌う
*お気に入りの映画を観る
*人生計画を立てる
*変わったアクセサリーを造る
*お気に入りのレシピで料理する
*スクラップブックを作る
*子供と戯れる
*気持ちよく走る
*小説を書く
*日曜版を隅から隅まで読む
*友人に手紙を書く
*瞑想する
*ジャグジーに入る
*静かな時を過ごす
*好きな人と時間を過ごす
*家を改装する
*ラッテをすする

2006年05月15日 16:27| 個別ページ

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