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ヤツ当たり!この馬が買い! - 樋口榮一

第3回 オークス/先行馬アサヒライジングで万券の夢

桜花賞1、2着のキス、キッスの組み合わせは5.7倍。混戦模様で、天才豊から買わないのは勇気がいるがキッスはたいして強くない。シンザン、ボンモーなどの血を引く中距離馬アサヒライジングの先行策に夢を託したい。

オグリキャップが彗星のように登場した1988年のオークス、東京競馬場は雨でした。
有力馬は桜花賞、四歳牝馬特別(今のフローラS)を連勝したアラホウトクで、鞍上は86年の牝馬3冠メジロラモーヌの手綱を取った“牝馬の河内”こと現調教師の河内洋、この馬が1番人気で、デビュー2年目の武豊が四歳クラシックで始めて東上したレースで、桜花賞、四歳牝馬特別と連続2着のシヨノロマンが豊騎乗で2番人気、天才という呼称がちらほらと出始めたころのことです。
アラホウトクは天馬トウショウボーイ産駒で6戦4勝2着2回、シヨノロマンはリードワンダー産駒で5戦3勝2着2回というパーフェクトな戦績でしたから、両方とも連から外れるということは考えづらかった。
サンデーサイレンスなどいない時代で、牝系が皐月賞馬ビンゴガルーの出たフラワースウィースのアラホウトク、ダービー馬コダマを輩出したシラオキに連なるシヨノロマンは、ともにスピードのかったような印象だったが良血馬でした。
ところが2頭とも後方からの競馬で伸びずじまい。距離に不安がある場合こういうことはよく起こります。
こんな話しを枕のふって何をいいたいのか。
察しのいい読者の方ならおわかりのことと思いますが、この時の2頭はスピード馬で、戦績などからいっても今年の人気馬と似ているような気がするのです。
今年とちがうのは桜花賞、オークスの間に四歳牝馬特別というよけいなレースを挟んだこと、豊シヨノロマンが5着で、アラホウトクが7着でした。
勝ったのはデビュー3年目の熊沢が乗った松田博厩舎(今年の本命アドマイヤキッスの所属厩舎)のコスモドリームで、クマはオークス初騎乗初勝利、10番人気で単勝2310円の穴、枠連しかない時代で豊がクマの同枠にいたので枠連も同じような配当でしたが、いまの馬連なら3万円は下らないような大穴でした。
コスモといっても今のマイネル軍団とは関係ない馬で、父ブゼンダイオー(byダイコーター)、母スイートドリーム。
父ブゼンダイオーは母馬に受胎癖をつけるために交配されたアテ馬で、ほとんど期待はされていなかった。
オークスでは今は亡き岡潤一郎が乗る予定だったが、乗り替わり関東初遠征のクマは東京競馬場への行き方を知らなかったと言います。
のどかな時代だったですねぇ。
熊沢というジョッキーはダイユウサクやステイゴールドで有名な穴騎手ですが、オークスは2度乗って1勝2着1回、4年前には12番人気のチャペルコンサートで2着に突っ込み13590円の大穴を出しました。
その熊沢は今年テイエムプリキュアに乗ります。
これがオークス3度目の挑戦。
テイエムプリキュアは、クマで連対した2頭よりは脈のある馬だと思います。
弱いの、カスの、と言われるがいやしくもG1の阪神JFを勝った。
復帰後3戦、1番人気、3番人気、1番人気で負けているので失望感がかなり大きくなっていますが、なに…負けたといっても4馬身、6馬身、1馬身4分の1程度。
渋化馬場なら、2度あることは3度なんて言ってみたいが、どうも馬場は回復しそうな見込みなので連穴くらいの評価にしておきますか。
クマちゃんJを買うかどうかはともかく、今年は本命サイドで決まりそうな感じがしないので、あえて忘れかかっていたにび色の記憶をほじくり起こした次第。

【オークス】
 5月21日 15時40分 東京11R 芝2400メートル

2006Oaks.gif

桜花賞とトライアルのフローラS、忘れな草賞、スイートピー賞を比べてなんぼかレベルが高かったのは桜花賞ですが、桜花賞上位の3頭はどちらかというとマイル適性が高いスピード馬で、距離延長はあまり歓迎しない。
さりとて2000メートルのフローラSは、前日の古馬1000万下の六社特別にかなり劣る内容だったし、忘れな草賞などは同日の古馬500万下2200メートルの通過タイムにも及ばない。ともにスローの上がりだけの競馬で、距離適性というファジーな要素をのぞくと、2400メートルの競馬だからといって数字から強調できる馬はいません。
あえてあげればスイートピー賞勝ちのカワカミプリンセス。
3連勝の内容が逃げ、追い込み、差しと多彩で底は見せていませんが、相手はたいしたことなかったし、そもそもスイートピー賞はあってもなくてもいいようなトライアルで本番と連動した例はありません。
とすると、桜花賞好走馬の中から距離をこなしそうなタイプを選んだほうが脈がありそうです。
まず桜花賞馬キストゥヘヴン。
フラワーCで見せたようにかかる癖がある。
マイルはなんとかなっても、2400メートルでは折り合いが不安。
緩みないペースならともかく、前走のようにアドマイヤキッス・マークで後方追走だと届かないおそれもあります。
 
アドマイヤキッスの方が切れなかったぶんだけ距離はもちそうな気がします。
チューリップ賞、桜花賞とも外ぶんまわしで勝ち負けになったのだから3歳牝馬で力は上位。
オークス3勝の豊が、オークス3勝に王手をかけた松田博厩舎の馬に乗るのだから1番人気でしょうが、豊でオークスを勝ったベガ、ダンスパートナー、エアグルーヴなど錚々たる面々に比べるとだいぶ力に差があるような感じです。
去年のエアメサイアくらい動ければ上出来で、一抹の距離不安があるので後方からの競馬になりそうです。
ちなみに豊のオークス成績は16回騎乗して3勝2着2回、うち1番人気騎乗歴が8回で2勝2着2回。
つまり消える可能性は50%あるということです。
もちろん来る可能性が50%あると前向きに評価してもよい。
ただ、凡走馬の中にはアドマイヤグルーヴ、ダンスインザムードなどの絶対的な人気馬がいたことを考えると、アドマイヤキッス程度の馬では心もとない。

コイウタは2歳時の競馬を思い起こすと1600メートルが限界距離のような印象が残ります。
NHKマイルCに色気を見せていたということが、なによりの証拠でしょう。

ということで、桜花賞で狙ったアサヒライジングにもう一度期待したい。
切れないバテない桜花賞4着は、オークスに希望がつながる走りでした。
胴の長い体型は長距離向き、牝系を遡るとシンザンやボンモーなど絶滅危惧種のようなマラソンランナーに連なる血統で2400メートルならどんとこい。
前走のマイナス14キロがなんだったのかはわからないが、好材料でなかったことはたしかです。
ただ乗り手の善臣さんはおよそオークス、ダービーなどには無縁の人。
両レースで22回騎乗して人気馬に乗ったことがないのもたしかですが、掲示板は5着が1回あるだけです。逃げるか、番手からか、乗り手の裁量が問われるような競馬だけに強気にはなれないが、一生に一度くらいの連対は許されてもいい。
逃げると寄ってたかってグシャグシャにされる惧れもなくはないが。ラチ沿いを先行できれなたぶん止まらない。
 
土曜日の競馬を見ていると仮柵沿いのインがいい。
せこく内を突いて3勝した関東拠点のリーディングジョッキー漢・藤田伸二(48勝=5月20日現在、2位内田博幸43勝、3位柴田善臣42勝)のニシノフジムスメ、前走は評価しないが、重の新潟2歳Sは結構きつい競馬でした。

あとは走ってみないとわからないシークレットコード、半年ぶりの実戦でまったくの盲点になっている。
 
結論 善臣騎乗が不安も、桜花賞で推したアサヒライジングをもう一度狙う

馬連:10アサヒライジング=13アドマイヤキッス(30.0倍)
   :10アサヒライジング=5 ニシノフジムスメ(130.3倍)
:10アサヒライジング=9カワカミプリンセス(68.5倍)
   :10アサヒライジング=17キストゥヘヴン(44.8倍)
   :10アサヒライジング=11テイエムプリキュア(349.7倍)
   :10アサヒライジング=8シークレットコード(619.2倍)
    (土曜日午後10時30分現在) 


2006年05月20日 22:49| 個別ページ

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