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第7回 マーメードS/晴雨にかかわらず軽ハンディのミスズシャルダンを推す

雨と思えば晴れで、晴れるというと雨。気象予報士でもないのに毎週のように天気に悩まされている。ここも中心が晴雨両用馬ミスズシャルダンか高素質馬プリンセスグレーセか迷った。悪馬場が馬券を買う側にどのような心理的影響を及ぼすかについて考えてみたい。 

梅雨時の馬場は渋化も速いし、乾きも速い。
馬場は生きものであるということを思い知らされる。
降雨量と前のレースの様子から、内がいいとか、外が伸びるとかを判断するわけだが、もちろんアバウトなもので正確ではない。
JRAは馬場状態を良、やや重、重、不良の4種類にわけて発表しているが、勝ち時計とか、目で見た印象で、やや重を重にするというようなことをやっているわけで、馬場の含水量を測るということはやっていない。
北海道のばんえい競馬はレースごとにダートコースの含水率を発表していて、これが大きな推理のカギになるのだが、JRAは一切やらない。
カネを賭けさせるのだから、その程度の情報は出して当然だと思うのだが…

重と一口に言うけれど実際にはいろいろな重がある、
たとえばアメリカでは重などという言葉はなく、スラッピー(滑りやすい水の浮いたような馬場)、マディー(泥をこねくりまわしたような馬場)というような馬場状態を表す言葉が7通りくらいある。より細分化しているのだ
そこまでやってくれると、買いたい馬がどういう状態の時にどういう競馬をしたか覚えていれば、当たり外れは別にしても馬券は買いやすくなる。

重の巧拙というのはあるのだろうか。
水掻きがついていると喩えられる重巧者がいるが、本来悪馬場のほうが好きだという馬はいないと思う。人間だってぬかるみや、水たまりには入りたくないのと同じです。
爪の形、大きさで巧拙があるという説もある。
小ぶりで立っている爪の馬は道悪上手で、大きなべた爪の馬は下手といわれる。
パドックで足元を見ると爪の形とか大きさは千差万別で、教科書通りの立った爪なのに重で動かない馬もいるし、べた爪で動く馬もいる。
かなり例外が多いのであまり注意しても仕方のないような気がする。
私の経験でいけば、爪の形や大きさは重馬場馬券の決め手などにはならない。

むしろ、状態のいい馬が、初めて体験する重馬場をこなしてしまったり、それまで走らなかった重馬場を激走するということはよくある。
人気を背負って負けた馬が、馬場が向かなかったとか、滑ったのめったと言い訳の材料に使うことはある。
だまされないように。
最近では重の中山記念で4着に負けたカンパニーが、仕上がり不足が敗因だったのに、「道悪で動けなかった」とコメントした。
つぎの大阪杯も道悪で人気を落としていたが、下手どころか大外を物凄い手応えで突き抜けた。
むしろ道悪になった場合どこがグリーンベルトで、枠順的にそこに入りやすいかどうかということが推理のポイントとなる。

結論としては爪が立っていようが、重の実績があろうが、状態がよくなければダメである。
状態さえ良ければ雨にもめげない闘争心も湧いてくる。
遺伝的な要素があるのかどうか。
リーディング上位サイアーの芝の重、不良時の実績を調べて見た。
LeadingSire.gif

勝率、連対率、複勝率ともトップはエルコンドルパサー。
サンプル数は多くないが、(4.5.5.29)で勝率13.8%、連対率31%、複勝率48.3%。
これを良馬場の成績と比べると、道悪巧者ということがわかる。
(75.74.82.859)が良の成績で、勝率8.7%、連対率17.3%、複勝率26.9%。
産駒で重をこなしているのはトウカイトリック、リキッドノーツあたりで、特定の馬がどうこうという結果ではない

サンデーサイレンスがこれにつぐ。
(29.27.26.214)で勝率13.6%、連対率26.2%、複勝率38.3%で想像していた以上に道悪は苦にしていない。
(569.492.459.4483)が良の成績で、それぞれ12.7%、23.7%、33.9%だから道悪のほうが成績は良い。
マーメードSはSS産駒が6頭出てくるが、重なら軽ハンディ馬は侮れないように思う。   
 
その他で目立つのはスペシャルウィーク。
(7.7.1.55)で、12.7%、25.5%、27.3%は、良の(96.70.89.982)の9.8%、18.9%、28%を上回る。
産駒はインティライミ、マイネルアラパンサなど。

SS産駒のサイアーがいいかというと、そうも言えない。
フジキセキ、ダンスインザダーク、バブルガムフェロー、マーベラスサンデーなどは上記に比べるとかなり落ちる。
アドマイヤボス、アグネスタキオンなどは、サンプルが少なくてなんとも言えないがいい数字ではない。

悪馬場の積極的な買い材料にはなり得ないと思うが、迷った時にエルコンドルパサー産駒、SS産駒、スペシャルウィーク産駒という程度に記憶にとどめられたらよい。
もちろん産駒が好状態であることが必要条件になる。
そして時計的にやや足らない馬にチャンスが出る。
先週のCBC賞2着のワイルドシャウトはまさに時計ひとつ足らない馬だった。

【マーメードS】
6月18日 15時45分 京都芝2000メートル
2006mermaid.gif

阪神で行われていた別定重賞でそれなりの実績馬が有利な競馬だったが、今年は阪神馬場改修のため京都で行われ、ハンディキャップ競走に変わった。

トップハンディは57キロのヤマニンシュクル、前走ヴィクトリアマイルはプラス12キロという数字ほど太め感はなかったが、やや立派に見えたこともたしかで、中山牝馬Sを勝って楽をさせたような感じがした。
ヴィクトリアマイルはスローで展開が向かなかったとも言えるが、このメンバーでもマイネサマンサの先手ならあまりペースは変わらない。
50キロ前後の軽い上がり馬がうようよいるだけに、2歳時のG1の57キロは楽ではないような気がする。
京都2000メートルは先行馬有利、凡走はないだろうが勝つまではどうか、2~4着くらい。
渋化は背負っているだけに厳しい。
 
先手とりそうなマイネサマンサは前々走、京都牝馬Sを勝ったコース巧者。
前走ヴィクトリアマイルは久々にもかかわらず速い追い切りは1本で出てきて、馬体重はマイナス16キロ、完調にはほど遠かった。
京都2000メートルで先行するならマイル戦より期待できるが、軽いマリアヴァレリアやトウカイラブなどに絡まれるような展開だと苦しいかも知れない。  

ライラプス、レクレドールが55キロ。
ライラプスは前走福島牝馬Sで久々の連対だったが、勝ったのが1000万下からの連闘馬ロフティーエイム、この馬もハンディと時計のかかる馬場に恵まれたような印象だ。
重はクイーンCを勝っているので下手ではなさそうだが、相手は2戦級だった。
 
レクレドールは相変わらず気難しくて、好走、大敗を繰り返す。
ただ好走といっても、入着がいいところという現状では、大きな望みも持てまい。
嵌りとはいえ、ローズSを勝ったころとか昨夏のクイーンSはさすがにステイゴールドの全妹という感じはしたのだが…
今回は未勝利勝ち以来の武豊の手綱、ステイゴールドが久々に勝った目黒記念も豊の乗り替わりだったが、牝馬の場合ここまで調子を崩すと豊が乗ったからといって飛びつけない。
 
ハンディキャップ戦ゆえに軽い馬が魅力。
福島牝馬Sで3着だったフィヨルドクルーズ、牡馬相手の目黒記念は大敗したが、牝馬相手で53キロは魅力。
陣営は渋った馬場は不得手と言っているが、どうせ大外ぶん回りだし不得手というほど重を経験しているわけではない。
手の合う吉田豊に乗り替わっても人気がないのは魅力。

サンレイジャスパーは2走前に1000万下を勝ちあがったときが重だった。
条件馬で人気というのは気に入らないが、状態はかなりいい。
掲示板外したのがデビュー以来2回だけという堅実派、51キロならオープンでもそこそこ戦える。
雨予報でもっとも食指が動く馬だ。

大穴はプリンセスグレース。
中山牝馬Sは中団を追走勝てるような手応えだったが、デムーロの斜行で直線落馬寸前の大不利、福島牝馬Sは後方からの競馬で勝ち馬に1馬身4分の3及ばなかった。
リンカーンの全妹という良血馬で小回りの1800メートルで真価は出ない。
1800メートルは(0.0.1.4)だが、2000メートルなら(3.0.1.0)。
2000メートルに変わったここは一変がある。

結論 晴雨にかかわらず軽ハンディ馬に注目したい。

馬連 サンレイジャスパー=プリンセスグレーセ(46.6倍)
   サンレイジャスパー=フィヨルドクルーズ(67.2倍)
   プリンセスグレーセ=フィヨルドクルーズ(182.1倍)

枠連で2-5(14.9倍)、2-6(12.8倍)という手も?

(オッズは土曜午後9時現在)

2006年06月17日 20:57| 個別ページ

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