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ヤツ当たり!この馬が買い! - 樋口榮一

第10回 七夕賞/MFV最高値のサザンツイスターを狙う

昨年は27年ぶりに1番人気馬のダイワレイダーズが勝ったが、一昨年まで26連敗したように荒れる夏場のハンディ重賞である。何が勝つか推理するよりも、1番人気馬を消すほうが当たりに近くなる。1番人気馬をどうやって見つけるか。

ディープインパクトの出走するレースのように1番人気がはっきりしているなら馬券対応法は簡単だ。
当たるか外れるかは別問題だが、低配当がいやなら参加しなければいいし、高配当を望むならディープを消せばいいだけの話。
しかし、この七夕賞のようなハンディキャップ重賞の場合などは、馬券の発売締切り直前まで、何が人気になるかわからない。
人気がわからないと馬券の組み立て方も難しくなる。
危ない人気馬と思っていたのが人気薄だったとか、穴馬と思ったら人気だったというようなことはよくあることだし、自分の買いたい馬券が大体いくらくらいつくのかわからないと馬券は買いづらい。
このレースの1番人気は経験則から判断すると、昨年の3着馬で調子を上げてきたグラスボンバーか、福島出場が7年ぶりの武豊が乗るメイショウカイドウのどちらかだろうが、あくまで主観であって直前オッズを見るまではわからない。

主観的にではなく客観的に人気馬、あるいは人気になるはずの馬を探すことができないだろうか。
馬の人気を構成する要素は、大雑把にいうと近5走くらいの着順、人気、相手関係、時計そして競馬新聞、スポーツ新聞などのダンゴ(予想)印。
この中ではっきりしているものは着順と人気と相手関係である
相手関係というのは戦ったクラスであり、着順はいうまでもなく、人気は単勝人気。
時計については稿を改めるが、持ち時計だけを取り出した比較にしても、加工したスピード指数なども、馬券を買う要素として影響力があるわりには着順や人気ほどの客観性はなく、推理段階で役に立つとは思えないので、ここでは単に人気の中の一要素という考え方をする。
ダンゴ印も客観性のなさにおいては時計と同じ、研究することもないだろう。
人気になるということは、カネがそれだけ投じられるということで、ありとあらゆるプラスの要素が含まれている。
情報、調子、血統、値段、前走時計、展開、騎手の乗り替わり、前走の有利不利、パドック状態等々、人気はそうしたものをプラス要素としてとらえた総体で特定の馬に対する期待値である。
人気があるということは、たとえ走らなかったとしても、走る材料がそれだけあったということで数値化した場合は、能力値の一種と考えてもよい。
つまり過去5〜6走の着順と人気を一定のルールに基づいて数値化すると、次走の人気がある程度わかるし、能力値と考えて予想を組み立てることもできる。
 
私はその数値をMFV(My Favorite Value)と勝手に呼んでいるが、たとえばこのレースの主役と目されるグラスボンバーのMFVは「46」、メイショウオウドウは「39」で1番人気は、グラスボンバーであるべきということがわかる。
ところが1番人気であるべきはずの馬が、実際のオッズでは4〜5番人気ということもよくある。
そんな時は人気、能力を測定するためのMFVが穴馬を発見するのに役に立つ。

まだまだ改良、改良の余地はあるが、MFVを作るための原則ルールを紹介する。

MVFrule.gif

クラス間の格差はだいたいこんなものでよい。
当然だがクラスが上になるに連れてスコアは高くなる。
 
私の場合このスコアを前5走分累計したものがMFV.。
前5走というと半年ぶんくらいの戦績に該当するわけで、近況がつかみやすい。
地方や海外からの転戦馬には別途のルールを作らなければならないが、それは追い追いご説明していきたい。。
 
ともかくMFVが高い馬がかならず勝つわけではないが、私の経験からすると勝つ可能性は高い。
ちなみに、宝塚記念時のディープインパクトMFVは「85」でオープン馬としては最高の値であった。
自分なりの競馬に対する考え方をMVFには入れることができるので、だれがやっても同じという画一的な方法ではないところがおもしろい。

宝島行きの自分なりのチャートを作る作業と考えて、当分お付き合い願いたい。

【七夕賞】
福島 7月9日15:35出走 芝2000m
2006tanabata.gif

まず私なりの七夕賞MFVをご紹介しよう。

MVF.gif
左側が近5走のMFVで右側が、その馬が絶好調だった時のMVF最高値。
もちろんMVF値は高いほどよい。

人気は土曜日の午後12時現在で、単勝1番人気がコンゴーリキシオーの4.1倍、以下グラスボンバー4.9倍、サザンツイスター7.3倍、トウショウナイト8.8倍、コンラッド10.8倍、メイショウカイドウ13.2倍と続く。
馬連はコンゴウ=グラスの組み合わせが唯一10倍以下の配当で7.4倍。
メイショウ=コンゴウが14.5倍、メイショウ=グラスが15.3倍、グラス=サザンが15倍で、コンゴウ=サザンが16.6倍。

つまりコンゴウリキシオーとグラスボンバーが人気を分け合い2択のような形で売れ、連紐がサザンツイスターと豊メイショウ。
上記の表と照らし合わせていただきたい。

思ったより売れているのはコンゴウリキシオーである。
G2金鯱賞で菊花賞3着馬のローゼンクロイツ相手に圧勝したことが高く評価されているわけだが、エイプリルSでマチカネキララに負けたり、新潟大賞典が56キロハンディで6着だったり、前走強かったのは逃げて達者な岩田が鞍上だったからで、今回は増量されて57.5キロ、3歳当時走り嘱望された馬だが、その後ダート路線に転向したりして迷走を繰り返した。
MFVは「26」と6番目、蹄跡からはそのくらいの評価が妥当なところだろう。
前走のように楽に逃げられればチャンスだろうが、今回はノーマークではあるまい。

たぶん最終的には初重賞が福島だったコース得意のグラスボンバーが1番人気になる。
ただコンゴウと同じく57.5キロで軽くないのと、前走が重馬場で動いたような印象があるのがいまいち気乗りがしない。

MFVが同じサザンツイスターはハンディはグラスより3.5キロ軽い54キロ。
1600万下の好走歴、目黒記念4着ということを考えると、重賞勝ちはないもののこのあたりで勝ったって全然おかしくはない。
目黒記念勝ちのポップロックも同タイプの馬で、宝塚記念でソコソコ人気になった豪州G12着のアイポッパーが2着の目黒記念の方が七夕賞よりレベルは高い。
問題は2000メートルの距離、いくらかこの馬にとっては短い可能性もある。

メイショウカイドウがトップハンディの59キロ、豊騎乗といっても5カ月ぶりの実戦では思ったほどは売れていない。
10勝中8勝が小倉という大の小倉巧者で、このあと小倉記念が控えているだけにひと叩きという雰囲気もあるが、今年からサマーボーナスといって指定した2000メートルの5レースのいくつかに出場し最高点を取ると五千万円の報奨金が出る。
この馬はそれがお目当ての福島遠征で、乗り込み量も十分、軽視はできない。

MFVは高くないが福島で重賞勝ちしたコンラッズ、軽いエクスプロイト、好調カナハラドラゴンあたりが穴候補。

結論 MFVと人気の乖離率の高いサザンツイスターが穴馬。

馬連  4−16(38.7倍)
    6−16 (15.5倍)
    5−16 (74倍) 
    11−16 (33倍)
    9−16 (131倍)

2006年07月08日 12:52| 個別ページ

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