ヤツ当たり!この馬が買い! - 樋口榮一
第21回 神戸新聞杯/豊アドマイヤメインの逆転に期待
的中率を上げようとすれば配当は安くなる。当てることと儲けることは二律背反。当てようとすれば、人気サイドの取っても嬉しくないような買い目を書かざるを得ない競馬がある。神戸新聞杯はダービー1~3着が揃ったそういうタイプのレース。妙な穴を掘って落ちるよりは買い目を絞る。
穴予想だけだとどうしても的中率が落ちるため資金回転が悪くなる。
だから、ときには不本意ながら人気サイドの予想もせざるを得ない。
当てるよりも儲けに徹した予想をしているつもりなのだが、配当の魅力に負けて3連単などと的中への敷居を高くする。
疑ぐり深い性格で、固い競馬があるなどと基本的には考えないほうだから、当たりそうもない穴馬券は平気で買えるが、馬連で1番人気などはハイリスクローリターンと思っているわけで怖くて買えない。
ただし人気と能力値(AJ値)が一致する場合は別。
1~3番人気のいずれかが連対する確率は85%、AJ値1~3位馬のいずれかが連対する確率は78%だから、これが一致したときは人気サイドで決まる可能性が高い。
能力値のよいところは直前のオッズの動きに左右されないという点なのだが、神戸新聞杯の場合は前日段階でも直前でもオッズは動かないはずである。
上位3頭とそれ以外ではそれだけ力量差がある。
波乱があるとすれば、アクシデントか、上位馬のいずれかが最悪の状態で、それ以外の中に生涯最高という状態の馬がいた場合に限られると思うのだが、そこまで疑うと馬券は買いようがない。
【神戸新聞杯 G2】
9月24日 15時45分 中山 11R
サラ系3歳/○混牡・牝○指/オープン/馬齢/2000m/芝(左回り)

東のトライアルセントライト記念は思わぬアクシデントで大波乱、フサイチジャンクが動か(け?)なかったのでなんでもありのような顛末になったが、ここはダービー1~3着が出走、秋本番に向けての顔ぶれは揃った。
波乱要素は主力にとってここが叩き台かどうかというあたり、それでも別線の馬とは差のある感じだ。
アドマイヤメインが逃げて、メイショウサムソンが前でこれをマーク、展開的に紛れは少なかろう。
カギはアドマイヤメインがどんなペースで逃げるかというあたり。
ダービーは青葉賞より前半1000メートルが2秒4も遅いペースで逃げたが、その分追走したメイショウサムソンには楽なペースで余裕十分に交わされた。
アドマイヤの持ち味は毎日杯、青葉賞でみせたような平均ペースの逃げで、追走馬になし崩しに脚を使わすこと。
この馬の特性を知る主戦の豊騎乗ならたぶんペースは緩めないと思う。
馬体の印象についていえば、タイプはちがうがメイショウサムソンと比較してもまったく見劣りはしない。
脚長な体型で長距離もOKだが、実績ある2000メートルは適距離といってよい。
メイショウサムソンは重戦車という印象の馬体で、切れる感じはしないのだが、相手が走れば走るだけくらいついていくようなタイプ、その威圧感は3歳離れしている。
中京2歳Sをレコード勝ちしたように速度対応力もあるので死角は少ない。
速いペースで逃げるであろうアドマイヤをどこで捕えにいくか。
アドマイヤを逃がしても勝てるという乗り方のダービーだったが、なにがなんでも勝とうとすれば早めに動かざる得ないような気がする。
ドリームパスポートの台頭余地はメイショウが早めに動いたとき。
自力勝ちはきついが展開の助けがあれば、大駆けがあっても不思議ではない。
皐月賞時はかなり煩さを見せていたパドックだが、ダービーは落ち着きが出ていた。
きさらぎ賞では前記2頭に先着している。
フサイチリシャールはどんな競馬をするのだろう。
春は使いすぎで尻すぼみだったが、マイラーっぽいこの馬にとって2000メートルで上記3頭を脅かすのはきつい。
ハナ主張するようなら、行かないと脆いアドマイヤの天敵にはなりうるが、このところ意図的に抑える競馬をしている。
ほかではダービー6着のアペリティフ、タマモサポート、ソングオブウインドが掲示板候補だが上位とは差がある。
結論 ダービー1~3着の着順が入れ替れば多少の配当はあるのだが…
3連単フォーメーション (8点 980円~22770円)
1着:2.16
2着:2.16.13
3着:2.16.13.3
【産経賞オールカマー G2】
9月24日 15時35分 中山 11R
サラ系3歳上/○国際○指/オープン/別定/2200m/芝(右回り)外回り

昨年のこの勝ち馬がホオキパウェーブ、一昨年がトーセンダンディ、03年がエアエミネムと秋のG1戦線で活躍した馬はいない。毎日王冠、京都大賞典などと比べると一枚落ちのメンバー、夏のローカル戦と秋のG3戦の狭間という位置の重賞競走といってよい。
ただ今年はスイフトカレント、エアシェイディ、コスモバルクなどの出走で例年よりはレベルの高そうなメンバー。
エアシェイディは2度の骨折でキャリアはまだ12戦、AJCC2着、中山記念4着とG2の好走歴はあるがまだ重賞勝ちはない。
前走函館記念(2000メートル)は、好位から抜け出し初重賞のチャンスだったが勝ち時計が2分5秒1というあまり得手ではない悪馬場だったこともあり、最後は歩いて、エリモハリアーに差された。
秋を目指すためには賞金の上積みをしたいところ、夏場使われた馬よりは楽な臨戦過程で上がり目は一番ありそうだ。
スウィフトカレントはハンディに恵まれたとはいえ約半年ぶりの小倉記念を勝った。
春先の日経新春杯でアドマイヤフジの2着でインティライミには先着したのだから、そのくらい走ってもおかしくはなかった。
前走新潟記念は福永と森禿が共同謀議の上で大外18番枠から内ラチ沿いに入れ、直線も他馬が入りたがらないインを確信犯でつくという信じられない凡ヘッドをやった。
にもかかわらず、勝ち馬からはコンマ2差の4着だから、ほとんど勝ちにひとしい内容といってよい。
今回は福永に替わって横典の手綱だから福永のようなチョンボはないだろう。
コスモバルクは5月にシンガポール国際Cを勝って国際G1馬となったが、相手に恵まれた感は否めない。
宝塚記念は検疫トラブルによる調整不足で8着は仕方ない結果と思うが、前走札幌日経賞を62キロで使った訳がわからない。
極量でそれなりの競馬はしたが、距離2000メートルのOP特別をを試す必要がどこにあったのか?
中山2200メートルは、強かった3歳時にセントライト記念で2分10秒1のレコードで逃げ切っている。
ただその後が騎手の乗り方が合わないとか、距離が合わないというような主張をする岡田オーナーに振り回されっぱなし、シンガポールで勝つまでまるでバルクらしさは見られなかった。
盛時のように思いきりのいい競馬ができれば59キロでも戦えるが、またまた注文つきという気もする。
同型バランスオブゲームの番手なんて消極策よりは先手必勝という気がするんだが…
バランスオブゲームは前走宝塚記念で逃げて3着。
G2は5勝しているからG1に近いところにいるのだが、G1だと自分の競馬はさせてもらえない。
宝塚記念は得意の道悪とノーマークだったことに恵まれG1で初めて好走、番手の競馬もできるのでバルク次第でどうにでも対応できる。
ヴィータローザは小倉記念2着、新潟記念3着、このところ5~6走に1回ペースの好走だったので珍しくマジメに走っている。
前走の58キロより1キロ減の57キロで乗れるのである程度人気かもしれないが、昨年のオールカマーは同じようなローテで1番人気5着、未勝利時5回連続3着、未勝利勝ちからセントライトまで5戦4勝したこともあるのでムラ馬とも言えない。
道悪、不良は鬼。
ディアデラノビアは中山牝馬S2着、マイラーズC、ヴィクトリアマイルで連続3着。レベルの高かった昨年のオークス3着馬で、かならずしも長距離がいいわけではないが、牝馬特有の鋭い決め手を持つ。
3歳時に比べるとだいぶ落ち着きも出てきたようで、レースぶりも安定してきた。
結論 人気は割れているが、能力値上位のエアシェイディとスイフトカレントの勢いに乗る。
馬単:3=14(18.6倍、15.4倍)
3連単フォーメーション(24点、4790円~31420円)
1着:3.14
2着:3.14.1.4.10
3着:3.14.1.4.10
オッズは土曜午後10時現在。
2006年09月23日 22:31| 個別ページ
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