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ヤツ当たり!この馬が買い! - 樋口榮一

第22回 スプリンターズステークス/11万円の豪州馬テイクオーバーターゲットを連軸に推す

どこもかしこもディープインパクト一色。なんとなく盛りあがりに欠ける秋のG1第一弾だが主役不在の大混戦で3連単の一番人気が70倍もつく。ディープインパクトが世界の桧舞台で“ディープ最強伝説”をトレースできるかどうかは深夜のお楽しみ。まずはこちらの国際レースで祝杯を!

ディープインパクトといえども欧州最強の地元馬ハリケーンランやシロッコを敵地で倒すことはマスコミが囃すほどは簡単ではない。
過去84回の凱旋門賞の歴史で欧州以外で調教された馬が勝ったことがないことからもそれは明らか。
いまはどうか知らないが、強力外国馬にフランス馬が勝つとラマルセイエーズの斉唱が起こるほどの騒ぎになったのが20数年前にライブで見た凱旋門賞、サッカーのワールドカップに匹敵するような雰囲気だった。
もちろんそんなアウェーでの戦いだから欧州以外の馬が勝てなかったわけではない。
フランスとイギリスでも微妙にちがうのだが、一般的に欧州の馬場は日米豪などのスピードの出やすい軽い馬場に比べるとパワーを要する重い馬場で、砂地を走るのとタータントラックを走るくらいの違いはある。
日本調教馬のエルコンドルパサーがハリケーンランの父モンジューの2着と好走できたのは、半年以上も現地に滞在してトライアルを3走し、環境というか馬場対応力をつけた上での挑戦だったからである。
逆に、ジャパンカップにも数多くの凱旋門賞馬がやってきたが、そのモンジューですらスペシャルウイークの4着が精一杯、馬場の違いという要素は勝ち負けを左右するくらい大きな意味をもつ。
前置きが長くなったが、1分7秒そこそこが勝ちタイムであろうスプリンターズSは、有力視される外国馬の馬場対応力がカギとなる。

【スプリンターズステークス G1】
 10月1日 15時40分 中山 11R
サラ系3歳以上/○国際○指定/オープン/別定/1200m/芝(右回り)外回り

SprintersS.gif

天気予報を信じるなら、夕刻まで降雨はない模様。 とすれば、土曜の3歳未勝利戦でマイル1分35秒を切るような高速馬場だから昨年の1分7秒3より速い決着になってもおかしくはない。 前日売り最終単勝人気上位5頭と持ちタイムを列記すると、

テイクオーバーターゲット 4.2倍 1分7秒8(豪)
シーイズトウショウ    5.9倍 1分6秒7(中京)
サイレントウイットネス  6.1倍 1分7秒3(中山)
オレハマッテルゼ     6.6倍 1分8秒0(中京)
レザーク         9.2倍 1分10秒5(英国)

ということになる。
英国のG1を連勝したレザークでは3秒以上足らない。
スピードがないということではなく、1分7秒台の時計が出るような馬場を使ったことがないのである。
このタイプの馬が3秒速く走るためには走法を変えなければならない。
日本で数ヵ月調教したとかいうならともかく、来日後10日(9月21日成田着)やそこらでは体調維持が精一杯だろう。
それ以上望むのは酷である。
最大限1~1.5秒くらいの短縮はあってもおかしくはないので1分9秒かかる馬場なら勝ち負けするかも知れないが、7秒そこそこだと掲示板も厳しい。
同じことはベンバウンにも言える。

持ちタイム、MFVともに最高のシーイズトウショウは前走時の状態がキープできていれば文句なしの有力馬だが、5000万円ボーナスのかかった前走のセントウルSに出否を迷ったフシがある。
夏場の疲れが抜け切らなかったからなのか、直接ここを使うつもりだったのか。
結果オーライだったが、このレースについていえばその強行軍がマイナス材料だろう。

高松宮杯の覇者オレハマッテルゼは安田記念以来の登場。
安田記念はトライアルの京王杯SCを逃げ切ったこともあって1番人気だったが、相手が強くレースにならなかった。
高松宮杯でシーイズトウショウ(3着)を破っているので軽視はしづらいのだが勝ちタイムの1分8秒0はそれほど速くはない。
この馬が走ったというよりシーイズトウショウが完調ではなかったと考えたほうがよい。京王杯SCもスローの単騎逃げで展開の助けがあった。

1番人気テイクオーバーターゲットはセントウルSでシーイズトウショウに並ぶ間もなく交わされたが、1戦しか経験のない左回りだったし直前の降雨で馬場が急変したことも少なからず影響した。
今度は得意の右回りで良馬場、前走以上の走りが見込める。
欧州勢よりは日本の馬場向きの素軽さがある。

問題は昨年の勝ち馬サイレントウィットネスの状態だ。
ウイルス感染症で今年は不本意な成績だが完調ならこの馬が強い。
デビュー後17連勝はディープインパクトも顔負けの香港の短距離王で、18戦目に初距離のマイルG1が2着だった。
たとえ80%くらいのデキだったとしてもテイクオーバーターゲットを負かす可能性はいちばん高いと思う。

シーイズトウショウを有力視した場合、これに勝ったチアフルスマイル、ビーナスラインは当然争覇圏内ということになる。
時計的には1分8秒台なのでやや足らないのだが、先行争いが激化しそうで展開の助けはありそう。
ともにセントウルSを使わなかったのがいい。
2頭の比較ではキーンランドCを勝ったチアフルスマイル。

7秒台前半の時計のあるゴールデンキャスト、1400メートル主体の使われ方をしているシンボリエスケープが複穴。

結論 国際レースでホスト国優位は常識なのだが7枠2頭の強力外国馬を打ち破りそうな日本馬が見当たらない。

馬単 13=14(19.8倍、25.6倍)
馬連 13=16(24.4倍)
   14=16(41.3倍)
   12=13(47.4倍)
   12=14(97.6倍)

3連複 13、14固定。相手16、5、12、6。(4点 2670~56200円)

オッズは土曜午後10時。

2006年10月06日 17:34| 個別ページ

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