100倍得する海外旅行 - 山口俊明
第8回 ヨーロッパの路地裏を歩こう その2

路地裏歩きの参考になる本は、一般的なガイドブックより各都市の建築ガイドやイラストマップを中心とした案内書だ。
建築に関しては、ガイドブックも数多く出版されている。
書籍のオンライン販売サイトAmazon.co.jp で「建築 ガイド」と検索するとエクスナレッジ社の「世界の建築・街並みガイド」シリーズや「ル・コルビュジエを歩こう―現存36作品完全ガイド-フランス編」など290件がヒットした。
個々の本の詳細解説ページを開くと下部に「同じテ-マの本を探す」「同じキーワードの商品を探す」機能があり、「西洋の建築 その他の様式の建築」をクリックすると1,092冊の関連本が並んだ。
「ガウディが知りたい!」、「ガウディの生涯―バルセロナに響く音」、「英国のカントリー・ハウス 貴族の生活と建築の歴史」、「ヨーロッパの家―伝統の町並み・住まいを訪ねて」、「マッキントッシュ―建築家として・芸術家として」、「ウィトゲンシュタインの建築」、「図説 ローマ―『永遠の都』都市と建築の2000年」など、どれも興味が引かれる本ばかりだ。
もちろん、洋書の検索をかけるとさらに多くの本が見つかる。
ちょっと話がわき道に逸れるが、Amazon.co.jp の、本の中身が“立ち読み”できる「なか見!検索」の機能も大いに利用したい。
Amazon によれば、「『なか見!検索』は欲しいと思っているまさにその本を、全文検索で探し出すことができる、画期的な検索機能です。以前は書籍タイトル、著者名、出版社名、トピック、ISBN、そして登録された関連キーワードのみから検索されていたのですが、「なか見!検索」では、本文中のあらゆる語彙・語句が検索対象となるため、従来の方法では検索結果に出てこなかった書籍も探し出すことができます」とのことだ。
ただし、「『なか見!検索』は当サイトが出版社の許可を得た書籍だけが対象」となるので、関連記事のあるすべての本が読めるわけではない。
この「なか見!検索」で、「ヨーロッパ、世界遺産、建築」など、本の中の興味のあるキーワードの部分を“立ち読み”することもできる。
また、Amazon.co.jp には「リストマニア」というブログやホームページを運営している個人が、好きなトピックや興味のある話題に関連のある商品のリストを作成して、サイト上で公開できる機能もある。
たとえば、「フィレンツェ」といった検索を行えば、検索結果一覧ページの下に7つほどのリストマニアへのリンクが現れる。フィレンツェ旅行を計画している人が資料としてコツコツとチェックした本を一覧できるので便利だ。
一般の旅行ガイドブックで建築に関する記事や図版が豊富なものとしては同朋舎出版の「旅する21世紀」ブック 望遠郷シリーズ(全15冊)と同じ出版社の「タビト」シリーズ(全12冊)だろう。
残念ながらAmazon.co.jpで調べてみると、絶版となっているため、新本は「在庫切れ」だが、「ユースド」(古書)として入手できるものもある。
建築に関する本を旅先で探してみるのもよいだろう。
フィレンツェでは「大聖堂・洗礼堂と鐘楼」というドゥオーモとその周辺の建物を説明する日本語の本を見つけた。
また、最近出た「フィレンツェとフィエーゾレ」という本には「過去を再現する透明シート」が付いており、現在の写真に透明シートをかけると、過去の様子が再現できるというスグレモノだ。
現在は廃墟となっている建物の往時の姿をしのぶのにはもってこいだ。このシリーズには「ローマ」もある。
日本語以外の本は美術館や博物館のミュージアムショップや街中の専門書店でも見つけることができる。
ロンドンやパリ、ブダペスト、ウィーン、プラハ、ローマでは有名建築物を地図と写真で案内する旅行者向けの本が何種類か出ていた。
各都市の観光インフォメーションによっては、立派な地図入り建築ガイド・パンフレットを用意しているところもあり、本を買うまでのこともない。
ヴェネチアの書店で見つけたJohn Kent's Venice(右上の写真)という本はヴェネチアの主要な建物を美しいイラストマップで描いた絵巻物のようなガイドブックで、この本を片手に1番線の鈍行水上バスで大運河を行き来するだけでヴェネチアの建物の美しさとその歴史を十分堪能することができる。
John Kent's にはFlorence&Sienaもあるが、アメリカのAmazon.comで調べるといずれも絶版で、「ユースド」(古書)でしか入手できないようだ。
もう一つ、建築中心の路地裏歩きに役立つ本を見つけた。
フランスのRenaissance du Livre社が出している16 promenades dans ~というシリーズでフィレンツェ、プラハ、ウィーン、ヴェネチアが出版されている。
ひとつの都市の旧市街を15~16のプロムナードに分け、路地ごとの建築地図を中心に、ひとつひとつの建物の外観や内部をイラストで紹介している美しい本だ。
アメリカのAmazon.comで、以下のISBN番号を入れて検索(Advanced search)すると詳細が分かる。
2203605030、2804601110、2711303497。
パリに関してはAutrement社のParis en marche(Itinéraires selon l'humeur)という本もオシャレだ。パリ旧市街のレストランやカフェ、ブティック、美術館、劇場、見どころなど1,400件をアイコンで地図上に示し、読者の興味によって三通りの歩き方が色分けされている。
しおりは、本物のパリの地下鉄回数券(カルネ)で、広告は各地区の扉ページの下に小さくAdidasの靴のマークが印されているだけという粋な作りだ。
2006年10月06日 23:05| 個別ページ
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