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ヤツ当たり!この馬が買い! - 樋口榮一

第24回 秋華賞/米国で新境地を開いたアサヒライジングが穴だ!

桜花賞(4着)、オークス(3着)ともに主導権をとって逃げたアサヒライジングだが、カリフォルニアのアメリカンオークス(G1)は出遅れて、後方追走から外をまくった。だめかと思いきや2着、一介の逃げ馬ではなかったのである。能力の高い馬はどんな競馬をしても走る。

出遅れがスタートミスだったのか確信犯なのかはわからない。
手綱をとっていたのがアメリカでもトップクラスのエスピノーサ騎手、あるいは抑える競馬のほうがチャンスありと読んだ作戦だったかもしれない。
いずれにせよ逃げるか先行馬の番手でしか競馬したことのない馬をそれまでとはまったくちがう競馬で勝ち負けに持ち込んだのだから見事である。
かりにスタートミスだったとしても、柴田善臣では先行馬を追ってならびかけるまでの競馬が精一杯、開き直った後方待機はできなかったろう。。
それまでとちがった形の競馬をさせるということは、結果がともなう保証はないわけだから区役所公務員タイプの騎手にはできない。

その点では凱旋門賞の武豊は大胆だった。
たんに前にいかざるを得なかった(いかせられた?)だけかもしれないが、開き直って、好位で競馬をしたことのないディープに先行差しの競馬をさせた。
外国人トップだったらどう乗っただろうか。
それが敗因とは言わないが、やるなら日本で一度くらいはそういうパターンの競馬をさせておけばもう少しはきわどかったかもしれない。

それはさておき、先行有利の京都内回り2000メートルで16番枠に入ったアサヒライジングにとってアメリカで抑える競馬を学習した経験は生きるはずだ。
柴田善臣としても乗りやすくなった。

【 秋華賞(GI)】
 10月15日 15時40分 京都 11R
サラ系3歳 オープン(混合)牝(指定)馬齢 2000m 芝・右

shukasho.gif

人気の中心は武豊アドマイヤキッスだろう。
桜花賞が単勝2.4倍、オークスが3.0倍、絶対的な主役という売れ方ではなかったがいずれも1番人気だった。
トライアル・ローズSの勝ち方、神戸新聞杯とコンマ1しかちがわない勝ちタイムともまったく文句はない。
桜花賞は後方から抜け出したところをさらに後ろのキストゥヘヴンにチョイ差しを食い、同様な位置で競馬したオークスは前で競馬した1~3着馬を捕えられずに4着だった。
ローズSは春とは一変したレースぶりで外差しタイプのこの馬が中団のインを突き、奇襲策に出たシェルズレイを自力で競り落とした。
そんな競馬もできるのになぜ春は?
キストゥヘヴンがセントライト記念に回ったので、後ろが気にならなかったのかもしれない。
ただ、あれが目一杯の競馬で上がり目という点で疑問符がつくのと、440キロ台の馬なのにそれなりの大きさを感じさせないので大物という感じがしない。

キストゥヘヴンは桜花賞がうまくいったので、オークスもアドマイヤキッスをマークしたが目標が動かなかったということだろう。
アドマイヤと比べるとこちらのほうが馬体を大きく見せる。
自力の競馬でもアドマイヤに先着できる馬だと思う。
セントライト記念は20キロ増えていたが、太目感はなかった。
たぶんここに向けての試走のつもりだったろうが、落馬事故にまき込まれなければ勝ち負けだったと思う。

4連勝中のオークス馬カワカミプリンセスのぶっつけG1というのはいささか気になる。同じ西浦厩舎のテイエムオーシャン(オークス3着→秋華賞1着)がうまくいったのは、テイエムがその世代では抜けて強かったのとオークス馬レディパステルの乗り下がり(デザーモ→蛯正)、タイプも脚質もちがう。
あの強かったエアグルーヴでさえオークスからのぶっつけは10着だった。

フサイチパンドラは馬っぷりからいってもオークスくらいは走る。
気難しくて角田では制御不能だったが、福永が乗ってレースは見られるようになった。
トライアルは追われてから伸びがなかったが、結果的にはいい調整登板だった。
使われた変わり身はあろうかと思う。
福永が馬の気に乗れる騎手なら勝ってもおかしくはない。

アサヒライジングは桜花賞、オークスでも狙った。
これが3度目で気分はほとんどストーカー。
相手がどの程度か判断しづらいアメリカのG1で2着だったからというより、初の太平洋越えにもかかわらずこたえた風のなかった馬の胆力、アウェーでそれなりに仕上げたスタッフの力などが信じられるのではないか。
レースは決してスムーズではなかった。
出遅れて後方追走はこれまで経験したことのないパターン。
小回りのハリウッドパーク競馬場などおよそ不向きの不器用な馬だと思っていたが、追い出されると外目からしっかり伸びた。
クビの高い走法は変わらないが、脚質に幅があることがわかったのは収穫だった。
アメリカの馬場で2分00秒0はアドマイヤの中京の1分58秒2に遜色はない。

ニシノフジムスメ、シェルズレイ、サンドリオン、シークレットコードあたりがもつれた際に浮上する。

結論 能力値のわりに人気のないアサヒライジングが中心。

連複:16=5(57.5)
  :16=1(47.1)
  :16=9(17.1) 
  :5=1(35.5)   
  
3連複:16固定で相手5、1、9、15、4、13、12(21通り。1690円~87960円)

【府中牝馬ステークス(GⅢ)】
 10月15日 15時30分 府中 11R
サラ系3歳以上 オープン(国際)牝(指定)別定1800m 芝・左

fuchu_himba.gif

先週のシーイズトウショウ、ダンスインザムードなどを見ると5歳世代の牝馬は強い。
3歳時に彼女らと桜花賞、オークス、秋華賞で好勝負したヤマニンシュクルが中心だ。
札幌のクイーンSはデアリングハートにうまく立ち回られて2着に破れたが、久々にシュクルらしい末脚を見せて復調気配、マーメイドSはハンディに殺され、ヴィクトリアマイルは太目だった。
脚元に難点のある馬だが、このところ順調に使えている。

札幌でヤマニンシュクルを破ったデアリングハートは4歳では5本指、桜花賞3着、NHKマイルCが2着でラインクラフトと好勝負した。
小柄な馬だが先行力があって相手なりに走る。
マイラーという印象だが札幌では千八で勝った。

デアリングハートと比べて実績五分以上かもしれない4歳馬がディアデラノビア。
昨春から勝ってはいないが、3月の中山牝馬Sでヤマニンシュクルの2着してから、マイラーズC、ヴィクトリアマイル、オールカマーと連続3着。
休養明けのオールカマーは、バランスオブゲーム、コスモバルクと微差だった。
気性の激しい馬だけに岩田→北村宏はプラスとはいえないが、前走だけ走ればヤマニンシュクルとは差がない。

サンレイジャスパーは酷使気味だが崩れがない。
51キロの軽ハンディだったがマーメイドS2着、小倉記念4着、新潟記念が2着。
今回は別定55キロと中舘への乗り替わりがマイナス点、夏好走の反動もそろそろ懸念される。

レクレドールはよほど札幌の水が合うのだろう。
惨敗続きだったのが札幌のクイーンSで突如3着、連闘で臨んだ札幌記念でアドマイヤムーンの2着と好走した。
ただし東京コースに実績はない。
昨年のこのレースは7着だった。

エリザベス女王杯のトライアル的な位置にあるが、本番は相手も強化する。
どの馬もここを叩いてなどと悠長なことは言っていられない

結論 人気のディアデラノビアと同斤55キロならヤマニンシュクルが有利。

馬単: 4=8(23.7、12.6)
  : 4=3(31.7、29.3)
  : 4-16(57.1) 
  : 4-5(52.9)
  : 4-15(99.4)

オッズは土曜午後9時現在

2006年10月14日 21:18| 個別ページ

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