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ヤツ当たり!この馬が買い! - 樋口榮一

第27回 アルゼンチン共和国杯/ルメール・トウカイトリックが混戦を制す

荒れるのが当たり前のようになっている長距離のG2戦。
天皇賞とJCの狭間の重賞でトップクラスの参戦がないのが一因だが、ハンディキャップの上下差がレースを難しくしている。

この10年で53キロ以下の軽ハンディ馬が連対しなかったのは昨年だけ、逆にトップハンディ馬の連対は一例、強いとか弱いとかという判断で馬券は取れない。

天皇賞はダイワメジャーの完勝で、推したコスモバルクは4着だった。
穴と見たバルクが2番人気で、主役に近い立場のダイワメジャーのほうが4番人気とは?見立てちがいもいいところである。

ダイワとバルクは過去に4度対戦していて、バルクがダイワに先着したことはない。
なのに人気は逆だった。
私もそうなのだが、オールカマーのバルクのレースぶりに全員がだまされたというところでしょう。

たしかに天皇賞はそれらしい競馬だったが、ダイワじかマークでなく中団の前で折り合いをつけたというあたりが敗因になった。
仕掛けどころでダンスインザムードに寄られ外に進路を取らざるえず、その隙に武豊アドマイヤムーンに通るべきコースに入られた。
内から4頭目くらいを一直線に伸びて2着したスウィフトカレントとは好対照のレースぶり。
オールカマーでもほとんど差のなかった2頭だが通ったコースはまったく逆で、大一番での横典と五十嵐のキャリア差が出た感じだった。

スイフトカレントはG1馬またはG1連対馬以外の連対は例外(10年20頭で2例)というデータでふるいにかけてしまったが、連対してもおかしくないだけの可能性はあった。
見込み人気とかデータなどにとらわれるとロクなことがない。
主観的であっても素直でないと取られたにしても悔いが残る。

【アルゼンチン共和国杯(GII)】
 11月5日 15時35分 東京 11R
 サラ系3歳以上 オープン (国際)(特指) ハンデ 2500m 芝・左
ArzentinaCup.gif

重賞勝ち馬はウインジェネラーレだけだが、アイポッパー、トウショウナイト、トウカイトリックなどG2、G3なら上位の馬も差はない。
格下の軽ハンディ馬も軽くは扱えないから難しい。

ウインジェネラ-レは一昨年の日経賞で単勝1.1倍の絶対本命だったゼンノロブロイを破った。
ゼンノロブロイの油断負けという感じだったが、この馬としてはあとにも先にもない正攻法の逃げで同年の秋季3冠馬を封じた。
その後6戦、脚部不安で順調に使えず、前走のオールカマーが1年3カ月ぶり、後方から外に膨れ気味の競馬だったが勝ち馬からコンマ1秒差の6着、天皇賞2着のスイフトカレント、4着のコスモバルクと差がなかった。
それだけ走れば勝ち負けしておかしくない。
右目が見えないので左回りのほうが走りやすいと思うし、57キロハンディも悪くないのだが、長欠明け好走の反動も考えるべきだろう。

右目失明馬といえばルーベンスメモリーも同じ、札幌の右回りでオープン特別の長距離戦を好走したが、左回りのほうがスムーズだ。
決め手があるわけではないし上がり目があるとも思えないのだが…

トップハンディはアイポッパーの58キロ。
重賞勝ちはないが昨年の天皇賞3着馬で、昨年の今ごろはメルボルンCを目指してオーストラリアにいた。
メルボルンCはレース直前の散水で動けなかったということだが、阪神大賞典で復帰してから昨年ほど精彩がない。
天皇賞、宝塚記念など5戦したが、連対したのは目黒記念でポップロックの2着だけ。
トップハンディで苦手の道悪だっただけに走ってないわけではないが、晩生でまだ先がありそうだという期待は裏切りつつある。

トウショウナイトも重賞勝ち星はなく、アイポッパーとは似たような成績。
昨年は春の天皇賞が4着、宝塚記念で6着と善戦したが、骨折休養後は不振続きで弱メン相手でも掲示板がやっとだった。
久々の勝ちは札幌日経OP、62キロのコスモバルクに4馬身の差をつけたが6キロの斤量差とバルクが調整登板だったので勝って当然。
京都大賞典はスィープトウショウからコンマ1差の3着とはいうものの、レース自体が異常な中だるみペースでジリのこの馬が33秒1で上がるような評価不能のレースで、昨春の良いころの状態に戻ったかどうかは疑わしい。
アイポッパーとかトウショウナイトのようなジリジリ型ステイヤーが勝つためには背負っているわけだから持久力を生かした積極的な競馬をするしかなかろう。

その点トウカイトリックには逃げという飛び道具がある。
昨秋昇級後の福島記念で2着、その後月1ペースで使われダイヤモンドSなどひからびたような状態で落馬寸前の不利を受けたにもかかわらず3着。
続く阪神大賞典では大逃げを打ってディープインパクトから3馬身半差の2着だった。
小柄なわりにタフだが、さすがにそのあとの天皇賞、目黒記念では精彩を欠いた。
久々がどうかだが、スピードも持久力もあり東京の長丁場は合う。
ハーツクライを先行させて最強にしたルメールの騎乗は魅力。

上がり馬ではMFVトップのチェストウイング、1000万下、1600万下の特別を連勝したスペシャルウィーク産駒で母の全姉がベガという良血馬、前走2400メートルの2分25秒6という時計ならここでも通用する。
馬の印象が薄いのとカツハル騎乗が頼りないが理屈でいけば通用する。
54キロは有利だ。

メジロ2騎では久々が有利とは言えないトンキニーズよりコルセアか。
府中は4戦2勝2着1回と得意、北海道のOP特別は一息だったが、その前が3連勝の上がり馬。

最軽量の3歳アドバンテージは通用するかどうかはともかく、長距離得意で上がり目が見込める。
府中は6戦2勝2着1回、3着1回。

結論 トウカイトリックがルメールで狙い、小柄な馬で仕上がりは問題なさそうだ。

馬連:5=7(23倍)
  :7=11(34倍)
  :7=13(135倍)
  :1=7(119倍)
  :7=9(18倍) 

3連複(21通り、2200円~258000円)
軸7、相手1、4、5、9、11、13。

【KBSファンタジーS(GIII)】
 11月5日 15時45分 東京 11R
 サラ系2歳 オープン (混合)牝(指定) 馬齢 1400m 芝・右 外
FantasyS.gif


阪神JFへのステップレース、スイープトウショウ、ラインクラフトなど翌年のクラシックを賑わす馬も出ているが、昨年のアルーリングボイスのように2歳で終わりという勝ち馬も多い。
将来性うんぬんというよりは現時点での速さ比べと考える方がいい。

カノヤザクラが速さ自慢のサクラバクシンオー産駒、前走かえで賞は内回り1400メートルだったが、レコードをコンマ6秒更新した。
520キロからある大型馬で、まだ奥がありそうだし牡馬を競り落したように勝負根性がある。

ハロースピードは前走発馬で挟まれて後方からというきびしい競馬だったが、ピンクカメオ以下に圧勝した。
一介のスピード馬ではない。

アストンマーチャンは小倉チャンピオン。
時計の出やすい小倉とはいえ、前半3Fを32秒5を持ったままでマークするのだからスピードはある。
200メートルの距離延長がどうかだが、折り合えば好勝負。

イクスキューズは札幌2歳Sはかかって逃げたが勝ったナムラマースとはコンマ1差だから能力は高い。
使う予定のないレースを使ったのはマイネル馬で早熟タイプだからだろう。
1800<1400であることは間違いない。

結論 ローカル戦デビュー馬より中央場所デビューで連勝したカノヤザクラ優位とみるが、ほか3頭も差はない。

馬連:11=13(13.1倍)
  :9=11(10.8倍)
  :11=12(11.4倍) 

3連単フォーメーション(12通り。7900円~9800円)
1着: 11、13
2着: 9、11、12、13
3着: 9、11.12、13

オッズは土曜23時現在。 

2006年11月05日 07:55| 個別ページ

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