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第12回 ヨーロッパの路地裏を歩こう その6 シエナ

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イタリアを旅するときに、ちょと目先を変え、ホテルに泊まらずペンシオーネやアグリトゥリズモ(農園宿泊)に滞在してみるのもよいだろう。世界遺産都市シエナで、自分にとっては少々贅沢な4つ星のペンシオーネPalazzo Ravizzaに泊まったときにその魅力を満喫させてもらった。

古いパラッツォをそのまま使ったこのペンシオーネは、街の中心のカンポ広場から歩いて7分ほどという便利な場所にありながら、館の裏側にはトスカーナの田園が広がり朝は鳥のさえずりで起こされるという恵まれた環境にあった。

ここは、シーズン中は2食付の料金となり、夕食は必ず宿で食べることになる。最初は毎日同じところで食べることに抵抗があった。しかし、メニューは日替わりで、なかなかに美味しく、料理も3皿の中から自由に選べるとあって飽きることはなかった。 

 庭先でアペリティフを飲みながら暮れなずむ田園風景を眺めてから、夕食をとるという毎日が続いた。少々ワインを飲み過ぎてもそのまま自室までたどり着けば済むのも気楽だ。

シエナの街は、フィレンツェに先駆けて早くも14世紀の前半にはヨーロッパの金融の中心地となったが、14世紀後半のペストの流行や政治抗争によりフィレンツェの勢力下に組み入れられてしまった。都市国家としての繁栄が早くに終わってしまったため、ルネッサンスで彩られたフィレンツェと異なり、ゴシックの夢から覚めぬままに今にその姿を残すこととなった。

私は、本屋でSiena-The Gothic Dreamという絵と地図が入った分厚いカルチャーガイドを見つけ、そこに書かれたアイテナリーに従い、午前と午後の2回に分けてこの世界遺産都市の路地裏を徹底的に歩き回った。そして、トラットリアで軽めの昼食を食べてはペンシオーネに戻り“ゴシックの夢”を見ながら部屋で微睡むのである。

ペンシオーネの家庭的なサービスも魅力だ。近郷のワイナリー巡りやピクニックの相談にも親切に応じてくれる。何気なく入手困難で有名な中世さながらの競馬競技「パリオ」のチケットを手に入れる方法はありませんかと聞いてみたら、毎年来る常連の一人がちょうどキャンセルをしてきたといって譲ってもらうこともできた。2時間の華麗なパレードとたった75秒で終わる競馬競技はまるでオペラの大団円を見るかのようなドラマチックな感動の連続だった。それから、毎年7月2日と8月16日に開かれるこのパリオを見に行くのが習慣となってしまった。もっとも最近は、カンポ広場の真ん中に設けられる無料の立ち見席での鑑賞が専らとなっている。

siena02.jpg アグリトゥリズモ体験もシエナのすぐ近くで格好の場所があることをインターネットの検索で見つけた。「健康と温泉FORUM」というホームページに、拙著「フィレンツェ旅の雑学ノート」で絶賛したCorbaia というワインを産み出すCastello di Bossiというワイナリーが農家風のアパートメントを旅行者に提供し、ワインの製造過程を見学したり乗馬のレッスンなども受けることができるという記事が掲載されていたのだ。

■シエナに関するホームページ
Il Palio di Siena http://www.ilpaliodisiena.com/
シエナ市 http://www.comune.siena.it/ 
シエナの大地 http://www.kioskitalia.it/Guests/TerreDiSiena/ 
PALMEN CLUB http://palmenclub.tripod.co.jp/palmenclub.html 
Siena - Agenzia per il Turismo http://www.siena.turismo.toscana.it/homeuk.htm 
Siena Hotels Promotion http://www.hotelsiena.com
A Siena http://www.asiena.net/home.asp
MyWineClub(Castello di Bossi紹介の頁) http://www.hapima.com/sh/mywine/2001au32/

2006年12月07日 16:10| 個別ページ

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