ヤツ当たり!この馬が買い! - 樋口榮一
第38回 京都牝馬S/別定54キロならディアデラノビアで負けられない
別定戦だった先週の東西2重賞も予期したように格下馬が格上馬を破って波乱となった。これで3週連続の下克上である。おかげで馬券はまずまずだが、いったいこの趨勢はどこまで続くのだろうか。今週あたりはその反動を警戒すべきなのかもしれない。
AJCCは弱いディープインパクト世代Vs強い4歳馬という構図だったが、4歳マツリダゴッホ、インテレットが1、2着。
デイープ世代のNO2インティライミは大逃げをうったが直線失速して複勝圏にも入れなかった。
1番人気だったインティライミは陣営の不協和音を懸念するほど悪い状態ではなかった。相手は4歳といっても二線級なのだから、もう少しきわどい競馬ができたはずなのだが、善臣の乗り方に問題があった。
馬の気に任せてつかまっているだけなら、デビュー戦の減量騎手だって出来る。
かかり気味で1000メートル通過は1分00秒2、道中800メートル地点から1600メートル地点まで11秒台のハイラップはほとんど逆噴射の世界、このあたりではためてペースダウンしなければならない。
そんな競馬で勝てるほど強い馬ではないのだから、長手綱のまま突っ走らせた善臣の騎乗は猿以下だった。
勝ったマツリダゴッホは1600万下条件を勝ちあがったばかりだったが、先行策から抜け出し別定戦にもかかわらず2着以下を5馬身ちぎる完璧な競馬、ダービー2着インティライミの単勝2.2倍に対して3.2倍は売れすぎのような印象だったが、それだけの好状態にあったことはまちがいない。
期待したインテレットは大きく出遅れ、一瞬諦めたがメンバー最速の上がり34秒6で2着を確保した。
ゲート再審査で休んでいた馬だが、以前に比べてパドックでは落ち着きを増していたので問題はなかろうと思ったのだが、やはりだめ。
まともにスタートして、流れに乗っていればマツリダゴッホとはマッチレースだった。
馬っぷりはこちらの方がマツリダゴッホよりも巾があって好みのタイプ、まだ先行きが期待できるだけにこの悪癖はなんとか矯正できないものか。
3着シルクネクサスは動きの柔らかさ、ご機嫌の良さが目立った。
能力的には足らないと思っていたのだが、買う気だった隣のフサイチアウステルがまるで気合が乗っていなかったのとは好対照。
こういう馬を3連複の目にいれなければいけないのだが、点数を絞ろうとした時に消えてしまう。
実はこの馬は1番と天秤にかけて入れるか入れないか迷った馬だっただけに悔しい。
3連単、3連複は馬連、馬単と少々考え方を変えなければとれない。
あまり前向きに推理しないほうがよいような気がしてきた。
馬の強弱がたいして変わらないなら、来てほしくない人気馬より、もたらす配当の大きい馬に着目するというような柔軟性が必要だと思う。
人気馬の取捨がわからない時、人気馬を消したワイドを1~2点買うことがある。
かりに人気馬が3着までにこようが当たりはひとつあるからだ。
そのスタンスの応用編が3連単、3連複かもしれない。
【京都牝馬ステークス】G3
2007年1月28日 京都11R 発走 15:45
サラ系4歳上/○国際牝□指/オープン/別定/1600/芝(右回り)外回り

エリザベス女王杯経由が6頭、愛知杯経由が5頭で、マイルというより中距離戦中心に戦ってきた馬が多い。その中ではディアデラノビアの実績が抜けているが、一昨年のフローラSから10戦して未勝利は勝ち運がないような感じもする。
とはいっても、この馬の場合はずっと高いところを目指していた。
昨年12月の香港C(2000メートル)は、凱旋門賞2着のプライドが勝った混合戦で、プライドと同斤では分がない。
最後方まで下げて直線ごちゃついた内寄りをついたのではまったく勝ち目はないが、勝ち馬から5馬身4分の1差だから善戦、福永でなく岩田なら負けても格好はつけたような気がする。
昨年はマイラーズCから5戦連続3着続きだったがマイラーズCはダイワメジャー、ダンスインザムードが相手、続くヴィクトリアマイルCは好枠ダンスインザムードに巧く立ち回られたが、馬場の悪い外目を通っての3着は好走だった。
産経賞オールカマーではバランスオブゲーム、コスモバルクの牡馬相手に小差3着、天皇賞・秋に2着したスイフトカレントには先着している。
弱メンだった府中牝馬Sが唯一の勝機だったが北村宏司の乗りはぐり、状態は負けるとは思えなかったが、あの位置から外を回ってはきびしい。
エリザベス女王杯はカワカミプリンセス、フサイチパンドラ、スイープトウショウに先着されたがカワカミの降着で3着に繰り上がった。
能力だけは走っている。
マイル戦だとかならず33秒台の決め手が使えるので、中距離よりはマイル向きだろう。このあとの目標はドバイデューティフリーとか、メンバー的に恵まれたここはなんとしても勝ちたい。
昨年のこのレースの覇者がマイネサマンサ。
昨年は逃げてディアデラノピアの追撃(5着)を封じた。
牝馬重賞は1着1回2着3回と実績上位の存在だが、ヴィクトリアマイルで大幅に馬体を減らし、その後5走したが精彩はない。
前走オーロCはダイワバンデッド、コイウタに次ぐ3着だが、本来の先行力を生かしたレースではなく、デキのよくない馬ばかりでレベルの高い競走ではなかった。
アグネスラズベリはOP入りまで4連勝、その後ヴィクトリアマイル5着、スワンS3着とG1、G2で好走しているが、マイルCS、淀短距離Sがいいとこなしで評価を難しくしている。
ただ牝馬限定戦ということになればそこそこのはず、どちらかというと1200メートルから1400メートルが得手だがマイルも対応できる距離。
コイウタは桜花賞3着馬、オークス、秋華賞など使ったが、本質マイラーのこの馬には過酷な距離だった。
その後オーロC2着だが、細手の馬体は変わらず毛艶も悪くおよそ良い状態には見えなかった。
前走は船橋の交流重賞のダート戦を使って大敗したが、芝のマイルという条件はどんぴしゃり、状態さえ良ければ。
ウイングレットもどちらかといえばマイラー、一昨年の京都牝馬Sではアズマサンダーズの5着だった。
先行力があり展開が向くかどうかがカギ。
ソリッドプラチナムは地味だがエリザベス女王杯、愛知杯で好走し力をつけている。
マイル戦向きの決め手もある。
軽ハンディだったが京都ではG3マーメイドS(2000メートル)でサンレイジャスパー、マイネサマンサなどを一蹴している。
集中的にマイルを使われているのはワディラム、京都マイル1分33秒台の時計は主力と比べても遜色ない。
4歳アクロスザヘイブンが3連要員としてはおもしろい。
結論 人気でも常に能力だけは走るディアデラノビアは消しづらい
馬連: 4=11
4=3
4=14
4=5
4=13
4=10
3連複:軸4固定相手3.5.10.11.13.14(合計15点)
【根岸ステークス】G3
2007年1月28日 東京11R 発走 15:35
サラ系4歳上/○国際○指/オープン/別定/1400/ダート左回り

人気は目下6連続連対、2連勝中のシーキングザベストだろう。
3歳の中央デビュー時は芝で2戦惨敗、いったん地方に出して勝ち星を挙げ、中央に再転入してから15戦8勝2着6回と快進撃を続ける。
ここにきて馬体重が増えてきているのは充実の証、展開に左右されない先行力がある。
左回り7Fもベスト条件に近い。
リミットレスビッドの前走は、完全に勝ちパターンの競馬だったが、ゴール前59キロが応えたようで54キロのスリーアベニューにあっさり交わされた。
ハンディ戦ゆえ仕方のない結果といってよい。
川崎のJBCマイルは小回りコースで脚質的に不向きな競馬だったが、ブルーコンコルドの3着と好走、以降芝1200メートルの京阪杯など含めて大崩れはない。
テンが速くなるような展開なら台頭も十分、レースを引っ張りそうなジョイフルハートの回避は痛いが調子のよさだけならシーキングに劣らない。
ローテから判断するとここが崖っぷちの競馬。
ボードスウィーパーは昨秋まで条件馬だったが、太秦Sを勝ってオープン入りすると、続く霜月Sは54のハンディを利して3馬身差で圧勝、長いこと1000万下でうろうろしていたのがウソのような変身ぶりだ。
前走はギャラクーSはシーキングザベストとクビ、クビの3着、内から伸びた脚色はシーキングを上回っていた。
ダート1400メートルは23戦7勝2着4回と勝ち鞍のすべて、霜月Sの勝ちぶりから直線の長い府中コースは向いているのだが、毎度真面目に走るタイプかどうか。
ジョイフルハートの回避で空いた武豊を確保したタイキエニグマは連闘。
前走平安Sで狙った一頭だが、京都遠征でプラス12キロはいかにも太く見えた。
しかしレース内容はBSから仕掛け、直線先頭で見せ場十分だった。
勝春、勝浦など下手が乗って動かせなかった馬なので豊騎乗は魅力だ。
芝で大敗続きのインセンティブガイがダートに活路を求めてきた。
ダートは500万下で2着が1度あるだけでどの程度走るか未知数だが、馬体の印象だけなら十分通用するメンバー。
あてにはならないが、大穴なら。
展開待ちだがオフィサーはボードスイーパーくらい走ってもいい。
ヒカルウィッシュともども連下候補。
結論 シーキングザベストが中心だが武豊タイキエニグマに一発の魅力
馬連:7=12
7=9
8=12
12=15
6=7
7=15
7=8
3連複:7.12固定相手2.6.8.15
9.12固定相手2.8.15
7.9固定相手2.6.8.15
(以上合計11点)
注! 土曜日の落馬事故で、根岸S16番木幡初広騎手は長谷川浩大騎手に変更になりました。出馬表は主催者発表のものをご確認下さい。
2007年01月28日 02:51| 個別ページ
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