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ヤツ当たり!この馬が買い! - 樋口榮一

第39回 共同通信杯/フサイチホウオーにディープ弟ニュービギニングが挑戦

“新たなる始まり”。ディープインパクトが引退したと思ったらその半弟が登場した。毎年同じような氏素性の馬が主役ではおもしろくもおかしくもないが、前走のホープフルSを見た限りでは相当な器。ここを勝つようならダービーも視界に入ってくる。

ディープインパクトの母 ウインドインハーヘア ( Wind in Her Hair)は、よくよくサンデーサイレンス系の種牡馬と相性がいいのだろう。
6戦5勝のマル外馬レディブロンド(父シーキングザゴールド)は例外として、日本に輸入されてからの産駒は、ブラックタイド(父サンデーサイレンス)が12戦3勝でG2スプリングSの勝ち馬、7冠ディープインパクト(父サンデーサイレンス)は言うに及ばず、その下のオンファイアは3戦1勝でG3東スポ杯2歳S3着、屈腱炎で引退したが、無事なら大きなところを狙える馬だった。
ニュービギニングの父はサンデーサイレンス産駒で4戦無敗の皐月賞馬アグネスタキオン、無事ならダービーもと言われた逸材、初年度産駒からNHKマイルCを勝ったロジックを出しSS後継馬としての地位は固めた。
SS産駒の中では1億5千万(一口375万円)という高値でクラブに出されたオンファイアをつかまされた人はババを引かされた格好だが、ディープインパクト、ブラックタイド、はてはニュービギニングまで手中にある金子真人氏は笑いが止まらない。
推定3億かそこらの出資で付加価値含めると100億以上のカネをつかんだ。
ディープは小柄だったためせり市では意外と不人気で7000万だったと記憶するが、ノーザンFの育成段階での情報は、不特定多数より上得意優先にいっている感じだ。
それにしても毎年「億」という価値のある仔馬を出すウインドインハーヘアは金の卵を産む鶏、ノーザンF系の生産育成技術によって支えられているのだろうが、マイリー、ソシアルバターフライなどかつての日高の華麗なる一族とは比較にならない域に達した。
昔は○○の下というと走らない高馬の代名詞だったが、今は買わないと痛い目にあう時代、馬券作戦を代える必要がある。
ウインドインハーヘアの仔は、ウインドインハーヘアの05(牝・父アグネスタキオン)、ウインドインハーヘアの06(牝・父ダンスインザダーク)と続く。
まだまだこの系統から目が離せない。 

【共同通信杯】G3 
2007年2月4日 東京11R 発走 15:35
サラ系3歳/○混○特指/オープン/別定/1800/芝(左回り)

kyodotsushin.gif
勝つならダービーへの視界が開けるといったのは、ここには3歳最強のフサイチホウオーが出てきているからだ。
Fホウオーは1800メートルの新馬、東スポ杯2歳S、2000メートルのラジオNIKKEI杯2歳Sと3連勝、ジャングルポケット産駒でマイラーではなさそうだが、体型は後駆の発達したアンコ型で巾がある。
闘争心の塊のような馬で、馬込みに怯まず相手なりに競馬ができるのが強み、ラジオNIKKEI杯2歳Sは後方から相手の脚を測ったような乗り方だったが、前々で競馬もできる。
2歳年度代表馬に選出されたグレイトジャーニーを東スポ杯2歳Sで軽くやっつけているし、ラジオNIKKEI杯2歳Sではリンカーンの下ヴィクトリー、札幌の覇者ナムラマースを問題にしなかった。
東スポ杯2歳S、ラジオNIKKEI杯2歳Sともに着差は少ないがゴール前は余裕があった。
ただ欠点として蛇行、斜行をよくやる。まっすぐ走ったためしがない。
勝ったラジオNIKKEI杯2歳Sも審議対象となった。
ニュービギニングがフサイチホウオーに勝つためには、並ぶ間もなく風のごとく交わすしかない。
競り合いになったらまず勝ち味はない。
横に馬がいると食いついてくるくらい気性が強いのがフサイチの特性なのである。
余談だが2週前のフサイチには、共同通信杯か、きさらぎ賞、あるいは皐月賞ぶっつけなどいろいろな説があった。
皐月賞目指すなら経験してない中山コースの弥生賞という選択肢だろうが、東京コースを使うということは、スプリングS→皐月賞→NHKマイルC→ダービー??
距離は中距離ベストだろうがマイルも対応可能。
フサイチのセキグチさんと松田国厩舎コンビゆえに、昨年のフサイチリシャールのローテが思い浮かぶ。
キングカメハメハのように皐月賞スキップということはないだろうが、松田国調教師の目指すところはNHKマイルC→ダービー→天皇賞・秋という新三冠路線。
タニノギムレット、キンカメともに秋天前に故障したが、おそらくそのこだわりは捨てていないだろう。

ニュービギニングは、新馬戦の2000メートルは前半65秒台という超スローのレースを番手から抜けて2分8秒0、評価のしようのない内容だったが、2戦目のホープフルSで大幅な変わり身を見せ、最後方からディープを彷彿させるような脚で差し切ったのにはびっくりさせられた。
前半58秒5という速い流れで前崩れに恵またような印象もあったが、その時同位置から追い込んだ2着馬サンツェッペリンが、年明けの京成杯を逃げて勝っているのだから、重賞級の力があるといってよいだろう。
現時点でディープと比較などできないが、底を見せていない魅力はある。
ここで勝てなくともあちこち脇見しているフサイチ相手ならいづれチャンスはあろう。
気が早いがダービーを占うためには見逃せない一戦だ。

東スポ杯2歳S、朝日杯FSでそれぞれ2着、4着と善戦したフライングアップルは、高馬がうようよいる藤沢厩舎では目立たない地味な存在で、プラスαがあるという感じはしないが実績的には3番手。
岩田康誠でどれだけ変わり身を見せるか。
   
川崎の交流GI全日本2歳優駿を制したフリオーソが、なにかと話題のダーレー・ジャパンの所有馬で注目を集めるが、芝はまったく未知数である。
ブライアンズタイム産駒で芝でもという気はするが一線級相手では分が悪かろう。
地方G1の価値は、賞金はともかくとしてJRAのOP特別以下、この時破った相手がトロピカルライトあたりでは、常識的に歯が立たない。
昨日もダーレー・ジャパンのマル外パチョリが500万下の特別に出走していたがどん尻の負け。

結論 フサイチホウオーの連勝はまだ続く

3連単: 3=1=7、3=1=5、3=7=1(3点)

【シルクロードステークス】G3 
2007年2月4日 京都11R 発走 15:45
サラ系4歳上/○国際□指/オープン/ハンデ/1200/芝?回り)
silkroad.gif

共同通信杯は、まるで馬券的な興味はそそられないが、シルクロードSは短距離のハンディ戦で超難解な競馬。
傑出馬がいるわけではなくどこからでも入れる。

柴田善臣騎手が落馬の後遺症で松岡騎手に乗り替わったが、MFV1位のアンバージャックを狙いたい。
500万条件から4連勝中で、前走G3の京阪杯を勝った。
パラダイスクリーク産駒で荒れ気味になってきた今の京都の馬場は向く。
おそらくレースは1分8秒台の決着だろうから、時計面でも信頼できる。
明け4歳の上がり馬、57キロのトップハンデだが、どこからでも競馬ができる。
勢いにのるべきだろう。
松岡正海騎手は今年の期待株、サンツェッペリンで京成杯を逃げ切ったのは見事だった。
昨年の後半からパワーアップした感じのスピニングノアールが相手、勝ち味に乏しい馬だったが、ここにきて末脚に磨きがかかり市川S、尾張Sと連勝。
テンが速くなりがちな短距離戦だけに、最後方から外に出して追い込むタイプだがギリギリ届く。

ムラ馬だがタマモホットプレイも同タイプ、京阪杯はアンバージャックの3着に敗れたが、大外を回ったぶんのロス、前走の淀短距離Sは一転最内をついた。
昨年のこのレースの勝ち馬で、スワンSも勝っているように京都コースは得意だ。

阪神C、京都金杯とこのところ相手が強く2桁着順だったコスモシンドラーが同格戦、調子が悪かったわけではない。
 
先行するとうるさいコパノフウジン、サチノスイーティ、エムオーウイナーあたりが展開次第では残り目もある。
 
結論 自在な脚質のアンバージャックから。

馬連:7=9
   4=9
   9=14
9=12
 2=9
   6=9
3連複:9軸、相手7、4、14、12、2、6。(15通り)

2007年02月04日 09:02| 個別ページ

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