ヤツ当たり!この馬が買い! - 樋口榮一
第45回 スプリングS/一線級に伍したフライングアップルが軸
競馬は新時代を迎えようとしている。昨年までパート2国だった日本が、今年からパート1国に昇格した。簡単に言うとその排他性が特色だった日本の競馬が、外国に開放されることになったのだ。それに伴い制度、ルールにさまざまな変化が生じつつある。
パート1国になることはJRAの望んだことだが、それに伴い重賞競走の開放、非居住外国人馬主の認可などが改変されることになる。
その第一弾は、日本のパート1国入りを決めた国際セリ名簿基準委員会(ICSC)のG(グレード)レース呼称に関する勧告、JRAはG1、G2、G3などの使用を制限されることになった。
Gレースというのは、そもそも外国調教馬に開放されている国際レースのことであって、日本馬と外国産馬しか出走できないのはGレースではない。
つまりジャパンカップはG1でいいが、皐月賞、ダービーなどはGレースと認めないというのである。
そもそも1984年に制定された日本のグレード制は、単に馬券を売らんがためのものであって、国際グレードと同一ではない。
JRAはいまだに「G」を使っているが、クラシックシーズンには改めなければならないだろう。
こんなことは馬券には関係ないからどうでもいいことだが、今後続々でてきそうな開放政策は馬券に直接影響がある。
たとえば外国人馬主、調教師などが認められるようになったらどうなるか。
現在でも格差は広がりつつあるが既得権で保護された調教師の立場などは危うくなるだろう。
JRA競馬はその根底から揺らぐことになる。
JRAは、昨秋開放に先駆けて勝ち=即昇級、降級なしというルールを作った。
従来だと勝ってもクラスの上がらない勝ち得馬とか、夏季のクラス編成替え時期まで勝たず降級を待っていた馬がいて、クラスの絶対数はある程度保たれていたが、ルール改変で1000万下と1600万下の馬が急増、レース数自体は変わらないので除外馬が続出するようになった。
フルゲート16頭に対して、その3倍もの登録馬がいることなどざらである。
つまり厩舎が使いたいレースを使えないばかりか、いつ使えるかわからないという異常な事態が生じたのである。
その結果厩舎は仕上げの照準をどこにおくかが難しくなったし、レースも緩い流れが目立つ。
ことに1000万下の馬などは、素質の高い馬ならともかく勝ち上がりたくないようなレースをする馬が目立つ。
馬券も多様化した。
このような変化に対して従来の競馬常識が通用しづらくなった。
次回からテーマを毎回替えながら、新時代の馬券術について模索していきたい。
【フジテレビ賞スプリングステークス】
2007年 3月18日 中山11R 発走 15:35
サラ系3歳/○混牡・牝 ○指/オープン/馬齢/1800/芝(右回り)

皐月賞トライアルで1~3着までの馬に皐月賞優先出走権が与えられる。
やや地味なメンバーになった。このレースの結果いかんにかかわらず、皐月賞当確は京成杯勝ちのサンツェッペリンと3勝馬マイネルシーガルの2頭、収得賞金1550万円のフライングアップルはたぶん大丈夫だろうが、1350万円のフェラーリピサはボーダーラインすれすれ、ただしここで皐月賞で勝ち負けできるような馬はいないだろう。
つまり権利持ちでもここが皐月賞への叩き台と考えている馬などはいない。
唯一のJRA重賞勝ち馬のサンツェッペリンは、テンビー×オジジアンという道営競馬でよく見かけそうなタイプ、価格100万円と噂される安い馬だが、百日草特別がきさらぎ賞勝ちのアサクサキングスの2着、ホープフルSがディープインパクトの半弟ニュービギニングの2着、京成杯では弥生賞4着のメイショウレガーロに勝った。
期待倒れのニュービギニングを除いては皐月賞でもそこそこ印のつく馬とは好勝負した。前々走は後方からの追い込み、前走は逃げと脚質には巾が出た。
強力同型のいないここは先手をとりたいところだろうが、今回はノーマークで逃げるというわけにはいかない。
マイネルシーガルはゼンノエルシド産駒。
マイネルの募集価格1500万円というから、これもさほど高い馬ではない。
新馬、いちょうSを連勝、ことにいちょうSはBSでは騎手が立ち上がるほどの不利を受けたが立て直し大外を伸びた。
朝日杯FSは太めだったが勝ち馬とコンマ4秒差の6着、ジュニアCは相手が楽だった。馬っぷりの目立つ1頭でマイラーのような感じもするが、1800メートルなら好勝負だろう。
フライングアップルは東スポ杯2着、朝日杯FS4着、共同通信杯3着と3戦連続で重賞で上位を走った。
ことに、東スポ杯と共同通信杯でフサイチホウオーに勝ちに行く競馬をした内容は評価できる。
決め手はいまいちだが、中山1800メートル向きで、どこからでもスパートできる器用さがある。
ダートで連勝中のフェラーリピサが穴人気。
前走のヒヤシンスSでは、早めの仕掛けで2着ピサノデイラニを4馬身突き放した。
今回は新馬戦2着以来の芝だが、負けた相手はアーリントンCを制したトーセンキャプテン。
いったん抜け出したがゴール前で差し返された。
かかるようなところがあるので信頼感はないのだが…
全日本2歳優駿を勝ったフリオーソは共同通信杯を使ったが勝負にならなかった。
ダート馬だろう。
エーシンピーシー、シベリアンバード、ショウワモダンあたりの500万下特別の勝ち上がり組は複勝圏内の力はある。
1勝馬はスズカライアンだけ、重賞掲示板があるかないかの戦績。
結論 混戦だがフライングアップルが連軸
馬単:1=11
馬連:1ー2
1ー8
1ー9
1ー6
3連複:1軸、相手11、2、8、9、6(10通り)
【阪神大賞典】
2007年 3月18日 阪神11R 発走 15:45
サラ系4歳上/○国際○指/オープン/別定/3000/芝右回り)

ドバイを使うポップロック、休養中のメイショウサムソンあたりの動向がわからないが、天皇賞・春の有力馬が揃った。
ドリームパスポートは有馬記念以来となる。
無冠だが昨年の3歳世代最強馬といってよい。
秋以降のメイショウサムソンは絞れなかったが、この馬は気性面で大きく成長した。
アドマイヤメインを捕まえにいってソングオブウィンドに屈した菊花賞は、勝ちに等しい内容だったし、ディープインパクトに差されたJCはチャレンジャーらしく前で粘った。体重の増減のあまりない馬なのに、有馬記念のプラス12キロの体重増はいかにも不自然だった。
激走続きだったので楽をさせたのだろう。
3着以下というのはこのときが始めてで、内田博幸を配しながらディープ引退興行のおひきの役割になった
ダービーから4ヶ月開いた神戸新聞杯を勝ったように鉄砲は利くし、57キロもデルタブルース、アイポッパーに比べると有利。
デビュー以来14戦目となるが、同じ騎手が2度続けて乗ったことがない。
乗りやすい馬とは思えないのだが、だれが乗っても走る。
まして今回は関西のエース安藤勝己の騎乗、天皇賞ふまえてゆっくりいこうかということもないだろう。
デルタブルースは豪州G1のメルボルンCの勝ち馬、ハンディキャップ戦なのでレースの価値はわかりづらいが、伝統ある長距離競馬で3億3千万円という1着賞金から判断しても世界で3本指に入る。
そこで僚馬ポップロックを頭差抑えて3着以下を5馬身近くちぎった。
3歳秋の菊花賞以降ステイヤーズSを勝ったくらいで目立つ活躍がなかっただけに意外だった。
ただし使い込まれたほうが走るタイプでドリームパスポートと比較して59キロが有利とは言えない。
昨年は京都記念からの臨戦で、ディープインパクトの3着だった。
アイポッパーは一昨年の豪州遠征馬、メルボルンCは惨敗したがG1コーフィールドCで2着だった。
帰国後国外G1・2着馬らしからぬ競馬が続いたが、昨秋のアルゼンチン共和国杯あたりから気配が変わり、ステイヤーズSではトウカイトリックに完勝だった。
阪神大賞典はこれが3度目の挑戦(2着、6着)、距離は長いほどよい。
豊騎乗で人気は加乗されそうだが、今年の豊は勝ち星(安藤勝己の約半分)が示す通りナミの一流騎手である。乗り替わりを過信しないほうがいい。
トウカイトリックは有利とは言えない57キロを背負ってダイヤモンドSを勝った。
小柄な馬だが使い込まれたほうがいいタイプで、ここは昨秋の復帰戦から5戦目となる。昨年のこのレースはディープインパクト相手に逃げ粘り2着だったが、復帰後はルメールが差す競馬を教え込んだ。
能力的には劣るがマラソンランナー資質の高そうなのはコスモプロデュース、母親が天皇賞を勝ったスーパークリークの全妹だ。
ほかではムラ馬ファストタテヤマが入着圏内。
結論 ドリームパスポートは信頼できる
馬単:2=10
2=7
3連単フォーメーション(6通り)
1着:2
2着:10.7
3着:1.4.8
2007年03月18日 06:18| 個別ページ
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://crossroad-kbp.sakura.ne.jp/mt/mt-tb.cgi/212
So What |
| 山口冨士夫 著 |
![]() |
| 伝説のロックバンド、村八分、ティアドロップスのギタリスト、山口富士夫の著書として、長年の間、ファンが血眼になって探してきた激レア本が、装いも新たに復刊!法政大学の学祭・いのちの祭りと、未発表ライブ映像を満載した特典DVD付!幾多のバンドを渡り歩いてきた孤高のロッカーの魂がここにある! 大好評発売中! |
村八分 |
| 山口冨士夫 著 |
![]() |
| かつて日本のロック界を、すさまじい速度で駆け抜けたジャパニーズ・ロックの先駆的バンド村八分。そのギタリストであった山口冨士夫が、 「村八分」を語り下ろし。ロックファン待望の書!中島らもの書き下ろし小説と新しい音源から採集したベスト8曲入りのCD付!大好評につき、再度の大量増刷決定! 大好評発売中! |
筋肉少女帯自伝 |
| 大槻ケンヂ・橘高文彦・ 本城聡章・内田雄一郎 著 |
![]() |
| 遂に待望の復活を宣言した筋肉少女帯。前身、ドテチンズ結成から、ナゴムでのブレイク、武道館公演、人気絶頂期の活躍ぶり、突然の活動凍結の理由、8年間の沈黙を打ち破る再始動に至るまで…。大槻ケンヂをはじめ、公式メンバーが筋少のすべてを語り尽くしたファン垂涎の書が刊行!激レアな未発表音源を収録したCD付! 大好評発売中! |


