ヤツ当たり!この馬が買い! - 樋口榮一
第48回 桜花賞/ウオッカだがダイワスカーレットで逆転も
「赤い帽子がただひとつ…あとは見えない…」、伝説の女王テスコガビーが満開の桜のなかで独走したのは33年前のこと、桜花賞史上唯一の大差勝ちだった。今年の人気馬ウオッカは際立った強さで3連勝中、最強牝馬伝説を書き換える可能性をもつ馬かも知れない
テスコガビーの単勝は1.1倍、東京4歳Sで、のちにダービー馬となったカブラヤオーとクビ差の接線で2着だったテスコガビーにとって牝馬はそもそも敵ではなかった。
彼女のレースぶりは、今はやりのスローペースに落とすような逃げ方ではなく、トップスピードで走り抜くというけれんみのないもので、「テンよく、中よく、しまいよし」と喩えられた。
これに対してウオッカの単勝は1.5倍である。
ウオッカは中団からの競馬を得意とする差し馬で、テスコガビーとはタイプがちがう。
しかもクビ差で食い下がったライバルが2頭、それでいて1.5倍という人気は控除率が25%から20%に下がったこともあわせて考えると、テスコガビーに匹敵するか、あるいはそれ以上、逃げ馬とちがって差し馬は、つっかえたり、外を回らされたりという展開上の不利もなくはないからである。
データ的なことに興味はないが、経験則からいうと単勝1.5倍以下の馬に逆らっていい思いをしたことなど皆無に近い。
ディープインパクト然り。
未勝利戦とか下級条件戦ならいざ知らず、データの豊富な重賞レースでは、たとえ負けても2着を確保する可能性が9割くらいあるのではないか。
オッズはある意味で衆知である。
1.5倍というオッズは100人の人が等しく馬券を買うとして60数人が勝つと考えていることであって、それなりのしっかりした根拠がある。
同じ1番人気でも1.6倍以上の馬は疑う余地があるのだが、1.5倍まで買い上げられるとほぼお手上げ、消す根拠があるか、ほかの馬を買う材料があったとしても連勝式から外すのは厳しい。
【桜花賞】
2007年 4月8日(日) 阪神11R 発走 15:40
サラ系3歳/牝○指/オープン/定量/1600/芝(右回り)外回り

というようなわけで、波乱を期待しづらい桜花賞になった。
ウオッカからの抜けとかウラは考えてみるが、悪あがきに過ぎないかも知れない。
ウオッカの父タニノギムレットは“02年の日本ダービー馬、そのギムレットより(度数が)強いのがウオッカだそうな。
父は重心の低いマイラータイプの馬だったが、この馬はその逞しさを継いだバランスのいい馬である。
唯一の敗戦は2戦目の1800メートルの黄菊賞、スローで逃げたマイネルソリストを、最後方から大外を追い上げるというロスの多い競馬だった。
初戦がかかり気味に逃げたのでテストドライブということだったのかも知れない。
その後マイルを3走したが、いずれも中団から測ったように差している。
ことに前走のチューリップ賞でライバルと目されたダイワスカーレットを見ながらの競馬、着差はクビだがかなり余裕があった。
3着以下は6馬身差だからマッチレースだったいってよい。
ストライドの大きな走法で、加速すると止まらないタイプだが、加速する瞬間の爆発力もある。
牝馬に敵なしと見たのか、ダービー参戦なんて声も陣営からちらほら、勝負の世界で謳っていいことなどないのだけれど。
チューリップ賞でウオッカに負けたダイワスカーレットを完敗とみるか、逆転可能と判断するかがこのレースの最大のポイントだ。
前走はBSあたりから主導権をとって逃げた。
おそらくアンカツの思い描いていた通りのレースだったと思う。
たとえ目標になっても、行くだけ行けば、勝ち負けはともかくとしてウオッカの脚は測りやすい。
ゴール前は一杯で、ウオッカは余力十分だったが、能力が同じくらいなら目標にされるより、したほうが有利で、印象ほどの差はないと思う。
中京2歳Sとシンザン記念でアドマイヤオーラと対戦したときは、いずれも先に動いたがハナに行ったわけではない。
アドマイヤとの対戦成績は1勝1敗、弥生賞を勝ったアドマイヤが皐月賞の有力馬であることを考えると、たぶん好勝負に持ち込めるはず、ヨーイドンで同じ位置から追い比べしたらきついかも知れないが、2~3馬身前で仕掛ければ逆転のチャンスはあると思っている。
天皇賞、マイルCSを連勝し先日ドバイ・デューティフリーで3着したダイワメジャーの半妹で、スジは通っている。
フィリーズレビューを勝ったアストンマーチャンは、阪神JFでウオッカとクビ差。
最後は力でねじ伏せられたが、直線なかばまでは完全に勝ちパターンの競馬だった。
ウオッカとは対照的に回転の速いピッチ走法で、持久力はともかく瞬発力はいちばんだろう。
前走は相手が弱かったが、行きたがるのをなだめながら楽々抜け出した。
どちらかというとスプリント色が濃いが、マイルはギリギリ守備範囲。
ダイワの仕掛けが遅いような場合は、ウオッカがどちらを目標にするかということで結果が違ってくるが、早めにこられるときついかも知れない。
ウオッカが鼻歌まじりの大楽勝を演じたような場合には、ダイワスカーレット、アストンマーチャン以外が連がらみする可能性はある。ダイワ、アストンがやり合うようなことがあれば…の話だが漁夫が浮上する可能性もわずかにある。
実績からするとクイーンC勝ちのイクスキューズなのだが、中間熱を出すアクシデントでフラワーCを見送った。
賞金的に権利持ちなのにフラワーCを使おうとしていたこと自体が、なにがなんでもという心意気はないし、先細り型マイネル軍団の一員。
かかるところがあるので乱ペースの演出役にはなるかも知れないが、順調にきている主力を脅かすまでは期待できない。
クイーンCでイクスキューズを捕らえられなかったカタマチボタンは、勝てないまでも崩れないというタイプ、先行差しというオーソドックスな競馬だときびしいかも知れない。
フィリーズレビュー2着のアマノチェリーランは勝ったアストンマーチャンに可愛がられての成績、逃げたらなんにもこなかったでは狙いようがない
フラワーCを逃げ切ったショウナンタレントは相手に恵まれた。
ということになると別線からの馬しかいない。
道営から南関に転厩したエミーズスマイルは、寒竹賞で牡馬を一蹴し、アネモネSを勝って出走権を獲得した。
スピードの裏づけはないが、底は見せていない。
無欲の待機策なら。
惑星はピンクカメオだろう。
ともかく馬っぷりがいい。
阪神JFのときもそんなことを書いたような気がするが、輸送でマイナス14キロは誤算だった。
今度は3週前から栗東に入れて万全の構え、減った体重を戻したOP特別の菜の花賞でイクスキューズ、ショウナンタレントを下している。
どこかトライアルを使えば注目されていたと思うのだが、そこから直行なので盲点になっている。
出遅れ常習の鞍上に不安はあるが、人気馬ではないのでよけいなことを気にすることもない。
結論 ウオッカ2着でようやく配当らしくなるのだが何通りも買えない。ウオッカの頭で買うなら馬連も馬単も配当はあまり変わらない
馬単:18=14 (11.7)
:15=14 (9.6)
馬連:14=18 (3.2)
:14=15 (3.8)
:8=14 (35.6)
3連単フォーメーション(全部で12通り、690~22160円)
1着:14
2着:15.18
3着:15.18.8.17.1
1着:18
2着:14.
3着:15.8.17.1
オッズは土曜23時50分
2007年04月08日 00:02| 個別ページ
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