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ヤツ当たり!この馬が買い! - 樋口榮一

第51回 天皇賞・春/ここ2戦不完全燃焼だったデルタブルースが風をきる

天皇賞・春の特性はほどよい穴がないこと。馬連で振り返ると、昨年がディープインパクトで380円。一昨年がスズカマンボで85020円。3年前がイングランディーレで36680円。その前がヒシミラクルで16490円。さらに遡ると540円、500円、290円、430円だから中間がない。今年は横並びみたいな人気だから超高配当もゴミ配当もなさそうだ。

天皇賞・春の特性はほどよい穴がないこと。馬連で振り返ると、昨年がディープインパクトで380円。一昨年がスズカマンボで85020円。3年前がイングランディーレで36680円。その前がヒシミラクルで16490円。さらに遡ると540円、500円、290円、430円だから中間がない。今年は横並びみたいな人気だから超高配当もゴミ配当もなさそうだ。

こうした極端な傾向はなぜ生まれたのか。
チャンピオンデイスタンスは2000~2500メートルとなって、春の天皇賞と菊花賞だけが長距離レースとして取り残されサンデーサイレンス全盛時代がやってきた。
サンデーサイレンスは瞬発力勝負への適性が抜きん出ていて、平均ペースの多かった日本の中長距離レースをスローペースに変えたような印象だ。
マイルから2000メートルくらいで傑出した能力を発揮して3歳クラシックを勝ち上がったサンデーサイレンス産駒は絶対数も多く、中長距離レースでも主役になる。
たぶん96年の菊花賞で最後方のダンスインザダークが3000メートルのレースで当時としては33秒9というとてつもない上がりを記録したころから、中長距離レースも団子状態からの決め手比べが多くなった。
昨年はディープインパクトというサンデーサイレンス産駒の傑出馬が勝ち、やはりサンデー産駒のリンカーンが2着で順当だったが、サンデー産駒が4頭、サンデーの孫世代が3頭出走していた。
一昨年はサンデー産駒だけで7頭、孫世代が2頭で、人気のサンデー産駒のリンカーンが後方からの競馬でこけて、一か八かの先行策をとったビッグゴールドをまったく人気のないサンデー産駒のスズカマンボが差した。
3年前がサンデー産駒が4頭、孫世代が3頭、上位人気のサンデー産駒が牽制しあうのを尻目にまったくノーマークのイングランディーレが逃げ切った。
このように毎年サンデーサイレンスとその系統が人気になるのだが、ほとんどの馬が申し合わせたように後方待機の差し馬で距離に自信がなく主導権をとることがないのでどうしてもスローになりがち、だめもとみたいな長距離タイプが思い切った先行策をとった場合に穴になる。
つまりサンデー産駒が人気上位の場合に大荒れか順当か5分5分で、オペラハウス産駒のテイエムオペラオーが連覇したり、ライスシャワー、メジロマックイーン、サクラローレル、マヤノトップガンのような本質長距離馬が主役だったころは紛れがなかった。
もちろんサンデー産駒からもマンハッタンカフェ、ダンスインザダークという長距離馬が出たが、あらかたはスピードと決め手が持ち味だったため距離を克服できない馬が多かった。
そんな理由で強い馬が勝ったころとはちがった傾向が出てきたものと思われる。
今年は出走馬16頭中、サンデー直仔が2頭、ダンスインザダーク、フジキセキ、アドマイヤベガ、マーベラスサンデーなどサンデーの孫世代が7頭とサンデー系が多いが、サンデー存命時代のように人気は片寄っていないし、サンデーと切り離せない武豊も香港遠征で不在、主役なき天皇賞といってよい。

2007Tenno_sho.gif

人気の中心はサッカーボーイ産駒のアイポッパーの模様。単勝はともかく連軸としては信頼されている。
3000メートル以上の競馬で(3.1.1.3)、着外は直前の散水で負けたというメルボルンCと、豪州遠征後ぶっつけだった阪神大賞典だけだから、長距離戦は得意だ。
スローなら34秒ちょいの決め手があり、前走の阪神大賞典では4歳NO1のドリームパスポートを差している。
天皇賞・春史上7歳馬(旧8歳馬)の戴冠はないが、3度目の挑戦になる今回がいちばん脈があるかもしれない。

ダンスインザムード産駒のデルタブルースも3000メートル以上では(3.0.1.2)、こちらは菊花賞とメルボルンCを勝っているのだから実績はアイポッパーよりもはるかに上位である。
有馬記念も阪神大賞典もインの窮屈なところに詰まった。
大外からくるディープインパクトに一泡ふかすのに最短距離を回って差すという気持ちは分からないでもないが、結果的には岩田の作戦ミス。
前走も逃げたドリームパスポートを内から差そうとしてしくじったが、脚色は目立っていた。
いくら岩田でも3度続けて同じミスはしないはず。
差す脚がないわけではないが、この馬の持ち味は4角先頭の競馬である。

4歳有利ということで昨年のダービー馬メイショウサムソンも人気だが、昨秋以降成長したという感じがない。
菊花賞、JC、有馬記念と3度ともドリームパスポートに先着されたのは、乗り方とか太めだったからではなく力負けにしか映らない。
決め手がなくてジリっぽい上に、ズブさまで出てきた。
菊花賞のアドマイヤメインは捕まえ切れなかったし、大阪杯でシャドウゲイトにてこずっていた。
皐月賞、ダービーはもっと反応がよかった。オペラハウス産駒で晩生の長距離馬のように思われがちだが、実はかなり早熟だったのではないか。
距離延長もプラスではない。チャンスはスローで早めの進出ができたときだけだと思う。
トウカイテイオー産駒のトウカイトリックは昨春まで逃げていたが、昨秋からルメールが差す競馬を教え込み自力型ではなくなった。
小柄な馬だがタフで酷使には耐える。
長距離得意でダイヤモンドS程度の相手なら差して届くが、ステーヤーズSでのアイポッパーとの差は決定的だった。

マーベラスサンデー産駒のネヴァブションは3連勝中の上がり馬で、前走日経賞では早めに抜け出したマツリダゴッホをとらえ、トウショウナイトの追撃をしのいだ。
うるさかったパドックでも落ち着きがでて風格が備わってきた。
日経賞は、少なくともメイショウサムソンの大阪杯より評価出来る内容である。
ソングオブウインドのような走りがあっても驚かない。

マツリダゴッホはサンデーサイレンス産駒、馬体にも長距離馬というイメージはないが、AJCCも日経賞も早めに動いて主導権をとった。
坂のない京都3200メートルなら同じ乗り方で意外に粘るかもしれない。

ティンバーカントリー産駒のトウショウナイトは瞬発力はないが、ばてずにじりじり伸びる。掲示板にはのれる力のある馬で、先団がごちゃつくようなら無欲の好走があってもよい。

結論 格と距離実績でデルタブルース、ダービー馬メイショウサムソンが危険な人気馬

馬連:デルタブルース=ネバブション(14=15)
  :デルタブルース=アイポッパー(8=15)
  :デルタブルース=トウショウナイト(10=15)
  :デルタブルース=マツリダゴッホ(1=15)
  :デルタブルース=メイショウサムソン(6=15)

3連単フォーメーション(37通り)
1着 15.8
2着 15.14.8.10.1
3着 14.8.10.1.6.12

2007年04月28日 02:31| 個別ページ

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