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ヤツ当たり!この馬が買い! - 樋口榮一

第54回 オークス/隠れたステイヤー福永・ローブデコルテが穴

馬が無事に出走するということは思いの外に難しいものだ。出てくれば不動の本命だったダイワスカーレットが熱発で回避した。一方の旗頭ウオッカはダービー出走、武豊のダービー解任騒動などもあって、今年のクラシックはなにが起こるかわからない。

出てくれば断然と思われていた桜花賞1、2着のダイワスカーレットとウオッカだが、この10年間の桜花賞1、2着馬でオークスを勝った馬はシーザリオ(2着)、スティルインラブ(1着)、メジロドーベル(2着)の3頭だけだから割合からすれば思ったほどは多くない。
もちろんダイワスカーレットはこれらの馬に勝るとも劣らない優駿だけに期待は大きかったのだが…
勝ち馬のステップを見るとスイートピーS(1着)からカワカミプリンセス、フローラS(2着)からレディパステル、忘れな草賞(1着)からエリモエクセルで、ほかはすべて桜花賞を経由している。
その他の勝ち馬は順に遡ると04年のダイワエルシエーロが桜花賞7着、02年のスマイルトゥモローが桜花賞6着00年のシルクプリマドンナが桜花賞3着、99年のウメノファイバーが桜花賞6着だから、着順には関係なく桜花賞から直行した馬が勝つ率がいちばん高いということになる。
連対馬についても同じ率だが、こうした傾向についてはさほど気にする必要はない。
なぜなら賞金獲得高の多い桜花賞出走馬の出走数が一番多く、トライアルのフローラSからの優先出走権馬は3頭、スイートピーSからは2頭、忘れな草賞は優先出走権がないので勝ち馬1頭が出てくる程度で質量ともに桜花賞出走組が他を圧しているからだ。
このところの大穴が教えてくれることは、こうしたデータも人気も気にするなということである。

【優駿牝馬(オークス)】
2007年 5月20日(日) 東京11R 発走 15:40
サラ系3歳/牝○指/オープン/定量/2400/芝(左回り)

Oaks.jpg

人気はダイワスカーレットに対する秘密兵器のはずだったベッラレイア。
主役級と対戦したことはないけれど、新馬、500万下のあざみ賞を勝ち上がったときは他馬が止まってみえるような末脚を使った。
期待された前走は、最後方からではなく中団の後からの競馬、馬込みの中での折り合いも見せた。
桜花賞5着のイクスキューズをとらえたのだから、1、2着のいないここなら好勝負と考えるべきだろう。
切れ味は祖父サッカーボーイ譲りで、ナリタトップロード産駒だがマイラーのような印象もある。
目標を失ったチャレンジャーというイメージで、思い切りのいい乗り方ができるかどうかがポイント。

ミンティエアーはキャリア3戦目のフローラSで、自力でイクスキューズを捕まえにいったぶん道中ほぼ同じ位置にいたベッラレイアに差されたが、ベッラレイアよりはスムーズな競馬ができた。
問題はスタートだろう。意図的かどうかわからないが、好スタートを切ったことがない。いずれのレースも微妙に出遅れている。それでいて内を突くような器用さもある。

みもざ賞でミンティエアーを一気に差し切ったトウカイオスカーもスタートの良くない馬だが、はまったときの切れ味はベッラレイアに比べても劣らない。
全兄のトウカイアローは2500メートルで2勝している。
距離延長はたぶん好材料。

忘れな草賞を好タイム勝ちしたザレマはダンスインザダーク産駒で先行力がある。
半兄のマルカシェンクよりは距離対応力があるかも知れない。
乗り方が納得いかないとアドマイヤオーラから降ろされた武豊の騎乗、たしかに最盛期の神通力は失われているが、ここは見下ろしの騎手ばかり、アンカツもいなければ岩田もいない。
ダイワスカーレットの欠場で競馬しやすくなったのはこの馬である。

桜花賞出走馬で最先着は3着だったカタマチボタン。
1、2着とは差があったが、別線からの馬とはほぼ五分の力があると考えてよいだろう。ただし1600メートルしか使ったことのない馬だから、距離延長がどうだかわからない。
馬体の印象だけなら中距離は大丈夫そう。
実績はザレマよりは上位だし、鞍上の藤田も今の武豊よりは信頼度が高い。

脈のある馬でいちばん配当がありそうなのは桜花賞でハナ差の4着だったローブデコルテかもしれない。
コジーン×シーキングザゴールドだからイメージからすると短距離馬だが、レースぶりはかなりずぶい馬でマイルは距離不足という印象。
桜花賞は後方追走、内よりの窮屈なところから外に出しての上がり33秒5は1、2着馬をしのぐものだった。
スローの決め手比べなら人気どころ以上かもしれない。
近ごろバックアップしてくれる厩舎がなくなったから勝てない…などと泣いている福永だが、オークスはダイワエルシエーロ、シーザリオで連勝した験のいいレース、昨年のフサイチパンドラは2着だから目下3年連続連対中。

NHKマイル勝ちのピンクカメオは間隔詰まったのがどうか。
当初使うつもりはなかったと思う。

結論 秋山ベッラレイアがが早めにザレマ、カタマチボタン、ミンティエアーなどを捕らえにいったところを福永ローブデコルテが交わす。

馬連:2=18
2=7
   2=10
   2=11
   2=5

3連複:2軸固定→相手18.7.10.11.5.8(15通り) 

【東海ステークス】
2007年 5月20日(日) 中京11R 発走 15:30
サラ系3歳上/○国際○指/オープン/別定/2300/ダート左回り

TokaiS.jpg

強力先行型が不在のメンバー構成、エイシンラージヒル、クーリンガー、マイネルボウノット、あるいはサカラート?なにが逃げても先を争うような展開でペースが速くなることはなさそうだ。
前走ワイルドワンダーの鬼脚に屈したキクノアローが先行粘り込みを狙う。
まくればそれなりの脚を使うが長丁場の小回りコース、中団より前で競馬すれば連は外さないだろう。
船橋のダイオライト記念を圧勝したように小回り向きの器用さはある。
前々走の着外は砂深い名古屋の馬場が合わなかった。
アンタレスSの3、4着メイショウトウコン、タガノサイクロンはストレッチランナー、どこで仕掛けるかがポイント。
決め手比べに持ち込めばアタマも十分あるが、流れに左右されるようなところはある。
穴は2年前に逃げ切り圧勝劇を演じたサカラート、近況一息の競馬が続いているが長丁場は向く。
鉄砲実績もあり逃げたがりの中舘騎乗は魅力。
シャーベットトーンは川崎記念4着と力をつけている。
この馬も前で競馬できるタイプで大崩はない。
オリンピアナイトは能力は認めるが感冒取消後の一戦、割引が必要だろう。

結論 追い込み型よりは先行できる馬が魅力

馬連:5=6
   5=14
   5=12

3連複:5軸、相手6.14.12.2.7(10点) 

2007年05月19日 18:00| 個別ページ

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