ヤツ当たり!この馬が買い! - 樋口榮一
第52回 NHKマイルC/ダービー本命とクビ差左利きダイレクトキャッチに期待
前日売り最終段階で単勝1番人気のローレルゲレイロが6.2倍。10倍以下が5頭、10倍台に4頭という大混戦レースで、空模様次第で上位5頭はどうひっくりかえってもおかしくはない。傑出馬がいないため何がこようが好配当。馬連1番人気が14.6倍、最低人気だと3236倍もある。
キングカメハメハ(04年NHKマイルC1着、ダービー1着)、タニノギムレット(02年NHKマイルC3着、ダービー1着)、クロフネ(01年NHKマイルC1着、ダービー5着)などをダービー前のNHKマイルCに使ったのは松田国英調教師だった。
皐月賞、ダービー、菊花賞という在来の三冠レースより、NHKマイル、ダービー、天皇賞・秋という新三冠路線に価値を見出し、それを目指したためダビスタ調教師などと陰口をたたかれたりもした。
菊花賞然り、天皇賞・春然り、長距離レースに昔ほどの意味がなくなった今の競馬ではしごくまっとうな考え方である。
成功すれば新三冠への挑戦は続いたであろう。
しかしキングカメハメハは秋になって神戸新聞杯を勝ってリタイアー、タニノギムレットはダービーまで、クロフネは秋ダート路線で2戦2勝したが、この馬も脚部不安で引退を余儀なくされた。
もちろん従来の皐月賞→ダービーというローテションに比べてNHKマイルC→ダービーはレース間隔が詰まっていて過酷である。
それ自体が故障の原因だったとは思えないのだが、今年は衆目の認めるダービーの本命フサイチホウオー(皐月賞3着、松田国英調教師)を、NHKマイルCには登録すらしなかった。
新三冠というコンセプトが消えてしまったのだとすれば、残念なことである。
こうした大駒の出走はNHKマイルCの価値とダービーの興趣を高めたのだが、今年はクラシックとは縁のない2戦級のメンバーで馬券は難しい。
傑出馬がいなければ、その後の成績からはとても類推出来ないロジック(06年NHKマイルC1着でその後9戦連対なし)、ウインクリューガー(03年NHKマイルC1着でその後24戦連対なし)のようなとんでもない馬が勝つというレベルの重賞となる。
もちろんこの2頭だってNHKマイルCを勝った段階では単勝8.7倍と26倍の馬だったからとんでもない穴馬ということではなかった。
このレースを勝つことによって、分相応のレースが負担重量とか期待度で使えなくなるうちにボロボロになってしまった。
皐月賞をマイルにするとかいうならともかく、限られたJRA在厩馬でクラシックがマル外に開放されたいま、この時期に2方向のレースを作れば3歳マイル路線などというのはスプリント路線同様に意味がない。
NHKマイルCというレースは賞金は皐月賞とほぼ変わらないし、G1(JRAがレースの興行価値を高めるために使っている詐称)という分類は一緒なのだが、クラシックとひとくくりにされるようなレースではないのである。
【NHKマイルカップ】
2007年 5月6日(日) 東京11R 発走 15:40
サラ系3歳/○混牡・牝 ○指/オープン/定量/1600/芝(左回り)

昨年はニュージーランドTの上位ロジック、ファイングレイン、アポロノサトリ、ドラゴンウェルズが1、2、4、5着。
皐月賞経由の4頭はオール着外だったが、1番人気となったフサイチリシャール以外の馬は、皐月賞で人気にもならず馬場掃除をした馬ばかり、問題になるような馬の出走はなかった。
今年は皐月賞からローレルゲレイロ、アサクサキングス、マイネルシーガルの3頭だが一応重賞で勝ち負けしたような面々で、昨年のフサイチリシャールほどの実績はないが、臨戦過程はフサイチリシャールほど酷ではない。
これに比べるとニュージーランドTの上位3頭は、実績的に足らない馬ばかり、勝ったトーホーレーサーがダート連勝→毎日杯5着、それまで逃げていた馬が好位差しと進境を見せてはいるが、ニュージーランドT、NHKマイルCを連覇した馬といったら、昔マル外ゆえに使うレースの限られたエルコンドルパサーしかいない。
ここ5年のニュージーランドTの勝ち馬で最先着したのは4年前の2着馬エイシンツルギザンだけなのだから、無視して構わないのではないか。
ペースがよほどスローならともかく、逃げ先行馬にとって前半の半マイルを46秒台で流れがちな小回りのニュージーランドTと45秒台の緩まない流れになる(一昨年は例外の47秒台で牝馬のワンツー)府中のNHKマイルCでは求められる資質が違う。
末脚のたしかさということでいけば、むしろトーホーレーサーに完敗したマイネルフォーグやワールドハンターなんかのほうが脈があるのかも知れない。どんじり人気で連闘後になるマイネルフォーグよりは、BSで折り合いを欠いた感じに見えたワールドハンターだが、主力に推せるほどの印象はない。
こういうタイプが連対すると手も足も出ないが、まったくないとも言い切れないのがレベルの低い重賞レースの特性である。
皐月賞最先着馬は6着のローレルゲレイロ、1勝馬だけれど重賞2着が4回。崩れないが勝てない典型のような馬で、抑えると届かずだし、前だと差される。
折り合いのつきやすい馬で藤田に替わったのと、パドックでよく見せる馬なので、皐月賞は紐程度には期待したのだが、絶好枠で前残りの競馬にもかかわらず抑えた。
あのくらいが能力の限界なのかも知れないが、マイル短縮はプラス材料だろう。
ただし左回りは初めてで、小回り向きの器用な馬というイメージが強い。
これと皐月賞で1馬身差の7着だったのがアサクサキングス、きさらぎ賞以来のレースとなった皐月賞は体重こそ減っていたが、ポテッとした感じで物足らない状態に見えた。
あるいは体型なのかも知れないが…レースぶりは行きもせず、バテもせずという中途半端なもので、不利を受けた暮れのラジオNIKKEI杯2歳S、ナムラマースを相手に逃げ切ったきさらぎ賞などの片鱗も感じられない競馬だった。
東京コースは新馬、特別と連勝しているのと、使った上積みはありそうな気はするが…1番枠でどう乗るか。
マイネルシーガルは皐月賞10着、フライングアップルのスプリングS程度なら勝ち負けになるのだからここは適鞍かも知れない。
新馬、OPのいちょう特別を府中で連勝した馬で朝日杯FSは明らかに太めだった。いちょう特別はBS折り合いを欠いて一巻のおわりというところから巻き返したのが印象的、得意コースで適距離、変わり身は期待出来る。
1勝馬だが共同通信杯でフサイチホウオーとクビ差だったダイレクトキャッチは、はまれば34秒そこそこの末脚を使う。
3歳最強と思われるフサイチホウオーと対戦した馬は、他にローレルゲレイロ、アサクサキングスがいるが、ひょっとすると勝つかも知れないと思わせたのはこの馬だけである。中山で2戦して結果が出ていないように器用なところはないが、府中コース適性はいちばんかも知れない。
主役タイプではないが、コース取りさえうまくやればチャンスは十分、ここで2着までに好走すればダービーへの出走も可能、弱メンのプリンシパルSに行かなかったということは自信あってのことと読む。
能力ではオースミダイドウが最上位かも知れない。
軽度の骨折で朝日杯FS以来となるが、デビュー後3連勝したときはクラシック候補と言われたほどの器、かかり癖があって、デイリー杯は折り合いに苦慮したが、我慢の競馬でローレルゲレイロはとらえた。
レース中にパンクした朝日杯FSを除けば底を見せていない。
イクスキューズにとって距離短縮は好材料だが、前走が一杯の競馬だったのと強行日程から強気にはなれない。
結論 ダービーを考えた場合、ダイレクトキャッチかオースミダイドウでなければおもしろくはない。トライアルを使えなかった馬より、使わなかった馬を上位と見たが…
馬連: 3=13(30.1)
5=13(43.0)
10=13(21.6)
1=13(26.1)
3=5(51.6)
3=10(20.0)
1=5(29.9)
9=13(157.8)
3連複:13軸 1.3.5.9.10(10通り、3130~66570円)
オッズは土曜21時現在
2007年05月05日 21:27| 個別ページ
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