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第53回 ヴィクトリアマイル/無敗カワカミプリンセスと女傑スウィープトウショウの首位争い

カワカミプリンセスが復帰する。昨年11月のエリザベス女王杯でよもやの降着裁定に泣かされて以来の登場、ケチがつかなければ有馬記念挑戦もありえたのではないかと思うくらいズバ抜けて強かった。

長い馬券生活で数々の名牝を見てきた。
代表的なところを古い順にあげるとトウメイ、テスコガビー、メジロラモーヌ、エアグルーヴなど、ことに印象に残るのは桜花賞、オークスを連覇したテスコガビーと3冠牝馬メジロラモーヌである。
カワカミプリンセスはすでにその域を超えかかっている。
3歳2月という遅いデビューだったが、この馬より先にゴールにゴールに到着した馬はいない。
降着という不名誉を着せたJRAは認めたくはないだろうが、実質的に6連勝である。
勝ち方も危なげはない。
トライアルと3冠レースを6連勝したメジロラモーヌは、桜花賞のトライアル前に2度負けているし、テスコガビーも共同通信杯で同年度のダービー馬カブラヤオーに負けているので、戴冠時無敗ではなかった。
牡馬でも無敗でクラシック含めて重賞3連勝した馬はディープインパクトとシンボリルドルフくらいしか記憶にない。
無敗の「スーパーカー」マルゼンスキーはマル外ゆえにクラシックは使えなかった。
牝馬ではローズS、秋華賞、エリザベス女王杯を勝ち6連勝して有馬記念に挑戦したファインモーションがいるがクラシックレースの勝ち馬ではなかった。
連勝記録は傑出した能力と適切なレースの選択と公正な裁決があってはじめて実現する。カワカミプリンセスの場合は物議を醸す裁定で記録に残る連勝はストップしたが、レース選択では、オークス出走権を確保せざる得なかったプリンシパルSをのぞいてはすべて目的のレース直行でレース選択はしていない。
それが能力の高さといえよう。
ここまでくると使えるレースは限られてくる。
安田記念とか宝塚記念とかいう前に、牝馬限定レースは通過点でなければならない。

【ヴィクトリアマイル】
2007年 5月13日日) 東京11R 発走 15:40
サラ系4歳上/○国際 牝○指/オープン/定量/1600/芝(左回り)

VictoriaMile.gif

カワカミプリンセスの仕上がりは9分通りのようだから能力は発揮出来るだろう。
アラを探せば、経験したことのないマイル戦とか、幸四郎への乗り替わりなどと、18頭すべてが優先出走権を持つ馬となったため、19番目のヤマニンメルベイユが除外となり、逃げ馬らしきはアサヒライジング1頭、おそらくスローだろうからオークス、秋華賞、エ女王杯など速い流れの中距離戦とはタイプの違う競馬となってどうかというあたりだが、スローペースなら前に行けばよい。
新馬戦を逃げ切っているように、この馬の定位置を中団とか後方とか決めつけないほうがよい。
スイートピーSでBSかかるような仕草を見せたのは多少気になるが、幸四郎が逃げることも念頭において流れに乗れさえすれば懸念材料にはならない。
上がり3Fの時計ではたしかに32秒7とか32秒8の決め手を持つスイープトウショウと比較すると34秒台なかばのこの馬は瞬発力が不足しているようにも思えるが、レースを見た印象ではゴール前300メートルくらいからの爆発力はどの馬にも劣っていない。
かりに中団からの追い比べでも切れ負けはしないと思う。
実績からいうとマイル向きではないかも知れないが、それはリファールから連なる血が補いそうである。リファールはノーザンダンサーの直仔で、1600メートルと1400メートルのG1を勝ち、80年代最強馬と言われたダンシングブレーヴをはじめとして、多くの名馬を送り出した。
その中にはメジロラモーヌの父モガミもいる。
カワカミプリンセスの祖父ダンシングブレーヴについて、かつて騎乗したパット・エデリーが、本質はスピードのかったマイラーではないかというような発言をした。
その仔でカワカミの父キングヘイローのタイトルは高松宮記念、そんな背景を考えるとマイルは不向きではなかろう。

相手筆頭はスイープトウショウ。
昨秋のエリザベス女王杯ではカワカミプリンセスに完敗したが、安田記念で2着したようにマイルの実績という点では上位だし、同年度の宝塚記念ではハーツクライ、ゼンノロブロイ、リンカーンなど牡馬一線級を退けているのだからこれまた歴史上に残る名牝であることはまちがいない。
前走マイラーズCはノーマークのコンゴウリキシオーに逃げ切られたが、ペースにかかわらず32秒台の鬼脚を繰り出す。
気性の悪さはあいかわらずのようだが、天皇賞や有馬記念の敗戦を除けばコンスタントに力は出している。
いまさら懸念する材料ではないだろう。
馬場が高速化すればするほど逆転の可能性は高くなる。

昨年1~3着を独占したサンデーサイレンス産駒のは4頭出走しているが、その中では昨年のヴィクトリアマイルで3着だったディアデラノピアが最上位だろう。
前走は前半1000メートルを56秒9で逃げたアサヒライジングを深追いしすぎて失速、ジョリーダンスやアグネスラズベリに差されたが、阪神1400メートルより府中のマイル向きなのはいうまでもない。
世代でいうとシーザリオ、ラインクラフトの3番手だったが3歳時よりは落ち着きが出てきて力をつけている。
デアリングハート、アドマイヤキッスあたりもマイルは向く。
緩ペースだと前で動けるデアリングハートのほうがアドマイヤより有利だ。

アサヒライジングは、他に行きそうな馬もなく逃げざるを得ないだろう。
前走ハイラップでつぶれたので58秒台で逃げるのだろうがどこまで粘れるか。
この馬とかフサイチパンドラの決め手のなさは中距離戦向きだろうと思う。
むしろ昨年の桜花賞キストゥヘヴンがマイル戦は向く。
アンカツ騎乗で府中コース得意のジョリーダンスはよほどペースが上がらないかぎり台頭余地はなかろう。

結論 大穴は食傷気味、たまには強い馬が勝つレースを見たい。

馬単:6=7(8.3倍)
   7=6(14.9倍)
   6=2(17.3倍)
   7=2(33.7倍)


3連単フォーメーション(16通り。3950円~75410円)
1着 6.7
2着 6.7.2
3着 6.7.2.16.14.8

土曜13時現在

2007年05月12日 13:48| 個別ページ

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