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ヤツ当たり!この馬が買い! - 樋口榮一

第63回 函館記念/重賞2勝のわりに軽ハンディ3歳ナムラマースが新味

宝塚記念を快勝したアドマイヤムーンにドバイのシェイク・モハメド陣営から40億円の値がついた。2003年のセレクトセールで1600万円の馬だったことを考えると、250倍に化けた勘定、近藤利一さんはほくそえんでいることだろう。

その評価額が高いのか安いのかわからない。
競走馬というのは美術品などと同じでほしい人には金に替えられない価値を持つ。
日本で馬主資格を得たシェイク・モハメドにとって40億円がどの程度の意味をもつのかよくわからないが、70年代から80年代にかけて米国の良血のほとんどを手に入れたシェイクにとってもはした金ではない。
10年くらい前にラムタラを日高の生産者に売りつけた金額とほぼ同額である。
シェイクは昨年も日本からフォーティナイナー産駒(Byミスタープロスペクター)のユートピアを4億何千万円かで買っていったが、アドマイヤムーン(Byフォーティナイナー)にもミスタープロスペクターの血は流れているわけでこの系統にこだわっている。
ディープインパクトにはオファーすら出さなかったシェイクのことだから、BMSがサンデーサイレンスなんてことには関心なさそう。
近年最強だったドバイミレニアム(By シーキングザゴールド=ミスタープロスペクター産駒)を亡くしたことの影響もあろうか。
いずれにしてもサンデー色の強すぎる日本のマーケットでは、BMSがサンデーサイレンスのアドマイヤムーンの種牡馬としての選択肢は少ないわけだから、需要は日本以上に高いであろう海外へのトレード話は、馬にとってプラスである。
なるほど、今年のセレクトセールでゴドルフィンは一頭も買わず、近藤さんが目の色変えてマイケイティーズの2006を2億5千万円、2007を3億円(ともにアドマイヤムーンの半弟)で買うわけである。
イチローの約110億円(9000万ドル)の5年契約なんかに比べるとスケールが大きいとも言えないが、ようやく日本の競馬も世界で問題にされるようになったのだから喜ぶべきことだろう。
ごく一部に限った話かもしれないが、かつてサラブレッドの墓場と言われた鎖国日本の箱庭市場にも希望が灯る。
アドマイヤムーンはもっぱら国外で活躍した馬だから流出しても日本の競馬の興行面がどうこうということでもない。

【函館記念】
2007年 7月22日(日) 函館9R 発走 15:25
サラ系3歳上/○混○特指/オープン/ハンデ/2000/芝(右回り)

Hakodatekinen.gif

勝負事の機微はツキのあるやつに乗ることで、たなぼたみたいな40億円が転がり込む近藤陣営のアドマイヤフジがよさそうということになるが、かぶるほどではないにしても上位人気は間違いない。
少々疑ってみたい。
アドマイヤフジはトップハンディの57.5キロ。
競走条件がハンディ戦に戻されてから今年が11回目だが、トップハンディで勝った馬は58キロのエアエミネムと56キロのアロハドリームの2頭、2着はあの名牝ファインモーション(57キロ)だけだから、函館記念に関してトップハンディ馬は不振。
58キロ背負って勝ったエアエミネムは3歳時に札幌記念でジャングルポケットを、神戸新聞杯ではクロフネを下して連勝したような力があったが、アドマイヤフジはまだ成長途上だったスイフトカレントに辛勝した日経新春杯だけ、弱いと言われる5歳世代馬で、展開に恵まれた宝塚記念4着を根拠としたにわか人気には飛びつきたくない。
ある程度前に行ければ目黒記念くらいは走ってもいいが、小回り馬場への適性も疑問。

この馬と人気を分けそうなのが昨年の札幌記念で前述のアドマイヤムーンにコンマ3差の3着だったマチカネキララ、未勝利、500万下特別を勝ち、神戸新聞杯に挑戦したがディープインパクトの4着、1000万下からオープン特別まで3連勝して重賞路線での活躍が期待されたが、見かけと期待ほど走らない藤沢厩舎馬の典型で、その後4戦して1番人気3回、2番人気1回で、結果は3着3回4着1回。
久々の前走はノドの手術明けでプラス10キロ、それでも勝たなければおかしいような相手だったと思う。
ともかく藤沢高馬軍団の中でも目立つ馬、重賞勝ちはないが素質は抜けている。
ノドの手術後完全に立ち直ったダイワメジャーのような例もあるので、切りづらいこともたしかだが、馬券メリットのまるでない藤沢だけに…ただ、このところあまりに成績が上がらないので武豊や藤田を乗せている。
そのぶんまた売れて、あいかわらず結果は出ないのだが、そろそろ動かないことには馬主離れが起こる。

3歳ナムラマースの53キロが恵まれた感じだ。
札幌2歳Sと毎日杯を勝っているのだから戦績はトップクラス、函館は4戦2着3回とキャリア豊富だ。
勝てなかったのは未勝利戦で不向き距離の1200メートルを使ったからで洋芝向きの馬であることはたしかである。
皐月賞はいれ込みがきつく発汗が目立ったが、ダービーはかなり状態がアップしている印象だった。
ただ藤岡ではね…位置取りが悪くウオッカに次ぐ33秒5の上がりで伸びたが8着。
秋山騎乗でこの程度のメンバーなら勝ち負けは必至かと思う。

エリモハリアーは函館記念を連覇している。
前走の巴賞(11着)以上には走るだろうが、能力から勝ちまではなかろう。
函館3勝の実績から連下の1頭にはマークしたい。

昨年と今年の巴賞の勝ち馬モノポールとシルクネクサスは実績通りOP特別級の馬。
入着級の評価が妥当なところだろう。

穴はサクラメガワンダー、ラジオNIKKEI杯2歳Sと鳴尾記念の勝ち馬で、3歳春はアドマイヤムーンと同等評価だった。
皐月賞はそこそこ走って6着だったが、ダービー惨敗で方向を変え秋は毎日王冠、天皇賞を経てマイル路線に向かった。
レースぶりも後方待機から変わり、先行してそこそこには走るようになったが、それは相手関係が楽になっただけ。
やはりこの馬は2000メートルくらいのほうが適している。
輸送競馬には弱いようなので滞在でいい面が出る可能性もある。

メイショウオウテはとんでもないいれ込み馬、姿形思い出しただけで圏外。

あとは馬場状態だが、北海道の天気はその日にならないとわからんので、雨は考えないことにする。
柔化して明らかに有利そうなのはエリモくらいかなぁ。

馬連:ナムラマース=サクラメガワンダー
  :ナムラマース=マチカネキララ
  :ナムラマース=エリモハリアー

三連単フォーメーション(18通り)
1着 ナムラマース、サクラメガワンダー
2着 ナムラマース、サクラメガワンダー、マチカネキララ、エリモハリアー
3着 ナムラマース、サクラメガワンダー、マチカネキララ、エリモハリアー、アドマイヤフジ

2007年07月21日 00:50| 個別ページ

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