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ヤツ当たり!この馬が買い! - 樋口榮一

第67回 キーンランドC/先物買いだが隠れスプリンター・ローレルゲレイロに妙味

どうにか開催にこぎつけたものの、馬フルは完全に沈静化したわけではない。ただノースイ次官上がりの理事長ドノの満期退陣ということもあって相当強引な感じだ。なにがなんでも開催しなければならないJRAの都合に、馬券を買う側が付き合う必要はないのだが、疑心暗鬼になるほどのこともない。馬フルがあろうがなかろうが酷暑期の競馬などどうなるか分からないのである。

土曜日はたいした混乱もなかったが、3場の総入場者、総売り上げは前年同時期を下回った。
JRAによると、総入場者数は2万9970人、総売り上げは174億9245万1700円、札幌の入場者数のみが前年の同時期を上回ったという。
番組のせいもあるのだろうが、ファンが冷静だったということだろう。
個々の馬についての十分な情報開示もせずに強行すれば、こういう結果になるのは目に見えている。

それにしても新潟記念はつかみどころのないメンバー。
トップハンディ58キロのトップガンジョーは52週ぶり、人気になっている面々は重賞勝ちもない馬ばかりで人気馬としての信頼度は低い。
それに比べるとキーンランドCのほうがまだましか。
上位人気馬にはまだそれなりの実績がある。

【キーンランドC】G3
2007年 8月26日(日) 札幌 9R 発走 15:25
サラ系3歳上/○混 ○特指/オープン/別定/1200/芝(右回り)

Keenland.jpg

実質的な人気(単勝ではなく売り上げ高の大きい3連単の売れ順)を列記すると、

1番人気 11番アグネスラズベリ  
2番人気 4番ブラックバースピン 
3番人気 2番ローレルゲレイロ  
4番人気 7番ワイルドシャウト  
5番人気 14番クーヴェルチュール 
6番人気 10番サープラスシンガー 
7番人気 13番シンボリウエスト  
8番人気 15番エムオーウィナー  
9番人気 1番レヴリ       
10番人気 16番ビーナスライン   
11番人気 5番アズマサンダース  
12番人気 6番ブルーショットガン 
13番人気 3番ニシノチャーミー  
14番人気 8番トールハンマー   
15番人気 12番ショウナンパントル 
出走取消 9番リキアイタイカン

だいたい能力通りの売れ方で、大勢は函館スプリントS上位馬VS3歳馬3頭という構図。函館スプリントSを勝ったアグネスラズベリは前回が初重賞だったが、重賞ではそこそこ走っていた馬で、相手関係を考えれば勝っておかしくはなかった。
1400メートル以下に良績のある馬で8勝中半分の4勝は1200メートル、洋芝のコースも向く。
ただし前走は最内がうまい具合に開いたし、お釣りのない競馬だった。

ブラックバースピンはCBC賞1着、函館スプリントS3着でいずれもアグネスラズベリとはきわどい競馬だった。
函館スプリントSは大外枠で外々回らざるを得なかった。
アグネスと枠順が逆になった今回はもうすこし巧く立ち回れるはず。

サープラスシンガーは22週ぶりの函館スプリントSで逃げて2着に粘り込んだ3歳馬。
強力同型馬不在で、今回も先手取れば好勝負。
この3頭は展開次第でどうにでも変わる。

格でいえば3歳ローレルゲレイロが最右翼の存在である。
朝日杯FSを2着してクラシックを窺ったが、さすがに通用しなかったのは距離の壁。
1勝馬だが勝ち味に薄いというよりは相手が強かった。
皐月賞は敗れたが6着、位置取りの悪さからいけば走っているといえる。
NHKマイルCはピンクカメオの一生一度の激走に屈したが、内容は勝ちに等しい。
良績はマイルだが、走法からすると1200メートルもOK、仕掛けて反応の良い馬で決してズブイ馬ではない。
短距離しか使ったことのないようなクソ馬の中で、その実績はきらりと光る。
寄り道しすぎているので今回は先物買いとなるが、いずれ手薄なスプリント界の主役となっておかしくない存在だ。

クーヴェルチュールは桜花賞惨敗後、短距離路線に回ってきた。
前々走のバーデンバーデンCは、49キロだったがシルヴァーゼットを鼻差で抑え込み、前走アイビスSDは不利な3番枠から先行して3着としぶとかった。
札幌は降着含めると2戦2勝、51キロと軽いのは魅力だ。

ワイルドシャウトは函館スプリントSが13カ月ぶりで4着、久々を考えれば勝ち馬からコンマ2差は好戦だった。

馬単:ローレルゲレイロ=クーベルチュール
  :ローレルゲレイロ=ワイルドシャウト
  :ローレルゲレイロ=サープラスシンガー

3連単フォーメーション(6通り)
1着 ローレルゲレイロ
2着 クーベルチュール、ワイルドシャウト、サープラスシンガー
3着 ブラックバースピン、アグネスラズベリ

【新潟記念】G3
2007年 8月26日(日) 新潟 11R 発走 15:45
サラ系3歳上/○国際 ○特指/オープン/ハンデ/2000/芝外左回り

NiigataKinen.jpg

1番人気アドマイヤモナークは目黒記念4着、七夕賞2着だから重賞でもそこそこの馬である。
しかし6歳馬にしてすでにキャリア34戦目、晩生だとしても先行きが期待できるというタイプではない。
へぼ揃いの新潟に安藤勝己が登場したので少々人気になり過ぎている。
持ちタイムもあまり強調できないので、新潟の高速馬場向きとも思えない。

2番人気のユメノシルシもダートを長いこと使われてきた馬で、タイム的にはアドマイヤモナークとほぼ同じ。
5歳馬だがキャリア29戦目、近走の状態はよいが、この期に及んで重賞を勝つようなタマではないと思う。
逃げたり差したりしているが、逃げれば一縷の望みという程度の評価でよい。
ま、どちらもOP特別級の馬である。

持ちタイム1分58秒1があるダイイチミラクルが3番人気。
とはいっても、まだ1000万下を勝ちあがったばかり、長期休養が2度あって6歳だが今度が15戦目だから上記2頭に比べればまだ底は見せていない。
52キロという軽量だから好走は可能だが、格下感は否めない。

4番人気フェイトトリックスは1600万下を勝ちあがったのが3走前、その後のOP特別は7着、3着だからそれほど強調材料はない。
時計的にはマイル32秒8だから、ある程度の高速対応力はある。
2000メートルは(3.2.2.3)だから得意といってよいが、やはり勝つまでは厳しいかも知れない。

問題は52週ぶりのトップガンジョーである。
エプソムカップ、新潟記念と重賞を連勝して休養に入ったが、昨年の勝ちタイム1分57秒2はメンバー中最右翼の存在。
昨年の57キロから1キロ増量、久々でかなり人気を落としているが勝っておかしくないだけの裏づけはこの馬がいちばんだ。

大穴はヤマニンアラバスタ、ニシノナースコールあたりの牝馬勢。
ことにヤマニンアラバスタは一昨年の勝ち馬で重賞2勝の実績馬、ともに左回り新潟は得意である。
一変してもおかしくはない。

馬連: トップガンジョー=ヤマニンアラバスタ
    トップガンジョー=ニシノナースコール

3連複フォーメーション(8通り)
1着:トップガンジョー
2着:ヤマニンアラバスタ、ニシノナースコール
3着:アドマイヤモナーク、ダイイチミラクル、ユメノシルシ、フェイトトリックス

2007年08月26日 08:47| 個別ページ

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