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ヤツ当たり!この馬が買い! - 樋口榮一

第71回 神戸新聞杯/ヴィクトリーの逃走劇が好配当

神戸新聞杯が今年から2400メートルになった。サンツェッペリンはオールカマーに回ったが、今週でウオッカを除いた3歳の主力どころはアドマイヤオーラを除いてはほぼ出揃うことになる。牝馬の勢力分布ははっきりしてきたが、牡馬はロックドゥカンブの台頭があって混戦模様。皐月賞馬ヴィクトリー、ダービーで断然人気だったフサイチホウオーのレースぶりが注目される。

【神戸新聞杯】G2
2007年9月23日(日) 阪神 11R 発走 15:45
サラ系3歳/○混牡・牝 ○指/オープン/馬齢/2400/芝(右回り)外回り

KobeNP.gif

皐月賞馬は鮮やかに逃げ切ったヴィクトリーだが、ダービーは出遅れた上にかかってしまっては制御不能、取り沙汰された気性の悪さがもろに出てしまった。
2戦目のラジオNIKKEI杯2歳S2着(フサイチホウオーにクビ差)、リンカーンの半弟、という走る裏付けがありながら皐月賞では人気がなかった。
まともに稽古が出来なかったことにくわえて、豊でも岩田でもなくまるで別線の勝春騎乗では買うなといわれているようなものである。
今回はアドマイヤの主戦岩田の手綱、稽古では併せ馬をこなした。
馬体は皐月賞、ダービーともに際立っていた。
勝って不思議のないイメージはある。

フサイチホウオーは皐月賞まで4連勝、皐月賞は敗れて強しという内容でダービーは圧倒的な1番人気に支持されたが、レースはかかり気味でBSではアンカツがもっていかれ、坂を上って一瞬伸びそうな気配は見せたものの7着、並んだ馬は斜行してでも抜かせないという勝負根性は見られなかった。
4連勝はいずれも余力のある競馬で、その威圧感は抜けていたのだが、ダービー時のパドックはクビが高く、いつになくテンションが高かったように思う。
能力を出せないような状態とも言えない微妙な変化だったが、馬場入りしてからは明らかにいれ込んでいた。
陣営がダービーを意識しすぎて負荷をかけすぎた結果だったかも知れない。
どちらかといえばアンコ型で菊花賞よりは秋天向きというイメージ。

朝日杯FSを勝ったドリームジャーニーは、蛯正が乗っていたせいか2度に1度は出遅れていた。
まともに競馬した弥生賞はチャンスがあったはずだが、直線でアドマイヤオーラとココナッツパンチに挟まれ行き場をなくして3着。
父ステイゴールドに似て小ぶりな馬で見栄えは悪くないのだが、皐月賞はいれ込みがきつく、ダービーはまるで記憶に残っていないような状態だった。
そんな尻すぼみ印象だが、今回は豊が騎乗する。
見直すべきかも知れない。

ダービー2着のアサクサキングスはラジオNIKKEI杯2歳Sで行き脚のついたところでフサイチホウオーに進路をカットされた。
注目した次走きさらぎ賞を逃げ切り、皐月賞では期待したのだが、まるで馬の輪郭がぼやけていた。
ダービーは皐月賞に比べるとだいぶ良くなったなという印象だったが、間にNHKマイルC惨敗などというアリバイを作られては手が出ない。
結果論だが、行くはずのヴィクトリーがレースに参加せず、サンツェッペリンが控えたのが好走因という見方もできる。

ほかにはこれといって気になる馬はいないが、青葉賞で目だったヒラボクロイヤル、距離伸びてホクトスルタン、上がり馬マイネルキーロフあたりが3着候補。

馬単:9=12(12.3倍 )

3連単:9=12=14(28.3倍)
    9=12=15(129.7倍)
   9=12=8(95.1倍)
    9=12=6(126.1倍)

【産経賞オールカマー】G2
2007年9月23日(日) 中山 11R 発走 15:35
サラ系3歳上/○国際○指/オープン/別定/2200/芝(右回り)外回り

SankeiSho.gif

サンツェッペリンはJRA所属の現役馬としては屈指の安馬で、連対時の人気は6・5・10・3・15だから走っても人気にはならない脇キャラ、春は期待以上の働きをした。非凡さを見せたのは今春の京成杯の逃げ切り勝ち。
府中では先行した馬だが、昨暮のOP特別ホープフルS(2着)が後方待機だっただけに弱メン相手といっても、強気の正攻法で圧勝したのだから印象深かった。
この馬の評価を低くしたのはその後のスプリングS、フライングアップルが出遅れて勝つようなレベルの競馬だったにもかかわらず、後方動かずで見せ場すらなかった。
スプリングS前の中間に熱を出したのが敗因だったようだが、相手が強化した皐月賞でヴィクトリーと併走のまま、フサイチホウオーの追撃を封じたのだから驚かされた。
ダービーは行く構えを見せたがアサクサキングス(2着)がくると番手でガマンした。
相手がフサイチと思えば、やも得ない乗り方だったかも知れない。
結局ウオッカとアドマイヤオーラに抜かれて4着だったが、皐月賞好走がフロックではない先行力を見せた。
馬フル騒ぎで帰厩が遅れたのが懸念材料だが、相手は一流とは言えない古馬だからチャンスはある。

古馬ではマツリダゴッホ、ネヴァブションの春天惨敗組が能力は上位。
マツリダゴッホは、このレースと同距離2200メートルのAJCCを5馬身差で圧勝したが、2500メートルに伸びた日経賞でネヴァブションの3着と敗れ、3200メートルの春天は11着と惨敗した。
切れ味で勝負するタイプだから、適距離は2000メートル前後だろう。
それだけに復帰戦の札幌記念(2000メートル)は期待したのだが空気の抜けた風船のような凡走、アンカツ確保でテンパッていただけに意外だった。
本調子ではなかったのだろう。
レースが2週遅れだったため再仕上げとなったのが影響したのかも知れない。
今回は権利レース(青葉賞、セントライト記念)をことごとくしくじった蛯正に乗り替わった。
休養明けを苦にしなかった馬だけに、叩いた変わり身があるかどうか。

ネヴァブションは春天13着以来となる。
好状態で迎春S、白富士S、日経賞と強い内容で3連勝したにもかかわらず予想以上に走らなかった。
レース後に判明した骨折の影響だったのかも知れない。
幸い軽度で復帰には手間取らなかったが、春先の状態にまで戻っているとも限らない。

古馬陣がいまいち信用ならないだけにサンツェッペリンの先行力に期待したいのだが、これが主導権を取れないような状態だとどんな競馬になるのか。

AJCC3着のシルクネクサス、春天最先着のダークメッセージ、朝日CC一番人気のタマモサポート、函館記念3連覇のエリモハリアー、新潟記念4着のダイイチアトムなどは甲乙つけがたい。
勝ちまではどうかだが主力3頭の仕上がりいかんでつけこむ余地ある。

馬単:9=6(16.9倍)
   9=1(29.4倍)

3連単フォーメーション(10通り。58.1~336倍)
1着9
2着6.1
3着6.1.12.2.4.15

オッズは土曜午後11時

2007年09月22日 23:37| 個別ページ

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