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ヤツ当たり!この馬が買い! - 樋口榮一

第76回 天皇賞/順調さと柔化馬場でポップロックを抜擢

よもやここまで降ろうとは・・・予想以上の悪コンディションで回復したとしても不良→重。切れが持ち味の差し馬にはつらい馬場になった。土曜夕刻段階の前売りで、人気はメイショウサムソン、アドマイヤムーン、ポップロック、ダイワメジャーの順番。それぞれ一長一短あるが能力はそれほど変わらない。馬場に恵まれるのはどれか。

重・不良の天皇賞秋は20年前まで遡ると合計4回、87年はニッポーテイオー、91年プレクラスニー、00年テイエムオペラオー、01年はアグネスデジタルが勝った。
1番人気が2頭、あとは3番人気と4番人気、3番人気のプレクラスニーが勝った時は1番人気メジロマックイーンの降着で繰り上がりだったから案外荒れてはいない。
コース改修後の4回では、05年の天覧レースで14番人気のヘヴンリーロマンスの大激走が印象深いが、1番人気2勝、残るは4番人気。
軸馬は上位4頭から選ぶのが無難かと思う.

【天皇賞 秋】G1
2007年 10月28日(日) 東京 11R 発走 15:40
サラ系3歳上/○国際 牡・牝○指/オープン/定量/2000/芝(左回り)

tennosho_aki.gif
メイショウサムソンは石橋に替わって武豊の手綱、そのぶんの人気なのかと思う。
皐月賞、ダービー、天皇賞春の勝ち馬で、前走の宝塚記念は早めの仕掛けでアドマイヤムーンに差されたが、時計のかかる馬場は苦にしない。
アドマイヤムーンにはは絶対負けたくないというのがアドマイヤムーンの元主戦だった武豊である。
皐月賞のアドマイヤオーラ4着、そしてアドマイヤムーンは香港のクイーンエリザベスⅡで後方から外々を回って脚をあました感じの3着。
豊と蜜月だったアドマイヤの近藤オーナーは怒って豊をクビにした。
いま、アドマイヤムーンはダーレJFの名義だが、良くも悪くもアドマイヤを知る豊にとっては意地でも負けたくない。
とはいうものの、メイショウはインフルエンザ陽性だった。
悪馬場での1番枠はかなり乗りづらいし、「さすがダービー馬の動き、絶好調!」というような、例のごとき豊のほめ殺しも好きな材料ではない。

アドマイヤムーンは40億円で近藤、ノーザンFからダーレJFにトレードされた。
近藤側は移籍条件として秋天出走を条件としてつけた。
40億円は、ダーレ側が日本侵攻反対派の先鋒をまるめこむだけのためにつけた価格なら、一円でも回収したいだろうし、ドバイミレニアムの死で、どうしてもミスタープロスペクター系の種牡馬がほしかったというなら、無理せずスタッド入りすればよい。
そのあたりの空気が読みづらい。
昨秋以降国外G1・2勝、宝塚記念勝ちでメイショウサムソンとの力関係は逆転していると思うのだが、切れ味がそがれるような馬場でどれだけ動けるか。

上記アドマイヤとメイショウの4歳勢が上だけれど、ともに宝塚記念からのぶっつけ本番、02年の勝ち馬シンボリクリスエス、2着ツルマルボーイが宝塚から直行の成功例、昨年のハーツクライ、01年のメイショウドトウなどが連対出来なかった人気馬。
ぶっつけで使った有力馬の絶対数が少ないので、アドマイヤ、メイショウが不利とも言い切れないが、毎日王冠、京都大賞典、オールカマー、札幌記念などをステップとした馬に好走例は多い。

馬場が想像以上に良ければ毎日王冠組の評価は変わってくる。
時計の単純な比較は嫌いなのだが、毎日王冠でもっとも速かったのは94年ネーハイシーザーの1分44秒6、次が99年サイレンススズカの1分44秒9、コース改修後は昨年のダイワメジャーの1分45秒5がベストだったわけだからチョウサンの1分44秒2は相当に速い。
メジャーカフェとコンゴウリキシオーの逃げ争いで前半1000メートルが57秒5というハイペースに助けられたせいもある。 
これは94年に逃げたサクラバクシンオーのペースと同じ、これを番手から追走して勝ったネーハイシーザーは続いて天皇賞を制した。
かりに今回の天皇賞が同様なペースなら、ラスト1Fが13秒8かかったとしても天皇賞レコードの1分58秒0で走れる勘定になる。
ここで59キロ背負って前々で競馬し、マークされながら3着に粘ったダイワメジャーは強いが、悪馬場への適性は疑問、一昨年の宝塚記念では少なからずのめっていたし、陣営が敗因として口にしていた。
今年の宝塚記念は出張馬房の騒音で状態が悪かったということらしいが、渋馬場の影響もあったと思う。

上位人気馬で重化をいちばん苦にしないのがポップロック。
インティライミにまくられたが、京都大賞典でマーク屋が自力で動いたということが好調のあかし。
2000メートルはいささか短いかも知れないが、トライアルを使えてそれなりの競馬をしたこと、豊とアドマイヤの確執など知ったこっちゃないという気楽な立場、まぎれこむ可能性は高いと思う。
ハンディキャップタイプでG1タイトルはないが、ペリエとのコンビで有馬記念2着、続く京都記念でもアドマイヤムーンと差がなかった。

重でおもしろいかも知れないのがシャドウゲイト。
良の大阪杯でメイショウサムソンの2着は価値がある。
中山金杯の逃走劇は水かきがついているかのようだった。

馬連:ポップロック=アドマイヤムーン
   ポップロック=メイショウサムソン
   ポップロック=シャドウゲイト
   アドマイヤムーン=シャドウゲイト

2007年10月27日 21:05| 個別ページ

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