ヤツ当たり!この馬が買い! - 樋口榮一
第78回 エリザベス女王杯/ウオッカの相手にはスイープトウショウを指名
ウオッカはJCでなしにこちらを選択した。どうしてもダイワスカーレットに一矢報いたいという建前らしいが、本音は招待受諾馬がくるかこないかは別にしてJCではきびしい? ということかも知れない。1度使われた変わり身、外コース替わりというあたりからすれば、このレースの方が勝算は高いのだろうが、凱旋門賞挑戦と言っていたころの心意気はどこに消えたのだろう。
桜花賞で本命にしたのはダイワスカーレット、オークスはローブデコルテ、秋華賞でウオッカが勝ってくれれば、牝馬3冠の予想はパーフェクトだったのだが、ウオッカは3着に敗れた。
内回り2000メートルらしい前残り展開になってしまったこと、ダイワスカーレットに想像以上の上がり目があったこと、などが誤算だったが、勝てなかった最大の原因はウオッカの体調にあったと思う。
もちろんまったくダメだったというわけではない。
9分程度には仕上がっていた。
それでも勝てると読んだのだが、ダイワスカーレットはそれほど甘い相手ではなかった。今年の3歳牝馬のレベルが高いというのは衆目の一致するところだが、牝馬限定G1で桜花賞馬がダービー馬を破ったことが、はからずもそれを証明した格好。
ハンディ戦とはいえ3歳牝馬で5本指にも入らないアルコセニョーラが牡馬相手の福島記念を勝ったので、ますますそういう雰囲気となったが、昨年のカワカミプリンセス、一昨年シーザリオが米国に遠征してG1を勝ったときにも3歳牝馬最強説はあった。
たしかにこのレースで古馬の影は薄いが、世代間格差などという抽象概念で古馬を軽視してしまっていいのかどうか。
【エリザベス女王杯】G1
2007年 11月11日(日) 京都 11R 発走 15:40
サラ系3歳上/○国際 牝○指/オープン/定量/2200/芝(右回り)外回り

不安材料が皆無というではないが、それでもウオッカを信じる。
牡馬や古馬に揉まれたキャリアと実戦を使った上昇度を考えると最短距離にいることはまちがいない。
対ダイワスカーレットで1勝2敗と負け越してしまったが、直線の長い外回りコースに替わって200メートル距離が延びれば逆転できる。
ダイワスカーレットしか眼中にないような乗リ方をして早めに動いたときにつけ入る可能性の高い馬はいるが、馬場さえ良ければコンスタントに33秒そこそこの末脚が使える。
ペースいかんにかかわらず自分の形の競馬ができれば結果はついてくるはずだ。
秋華賞のダイワスカーレットはきっちりと仕上がっていたローズS以上の気配だった。
半兄のダイワメジャーは例外だが、ノーザンテースト牝馬とSSは生産牧場が期待したほど成功例は多くない。
父親がアグネスタキオンなので、よけいに早熟っぽいイメージがあったのだが、それは修正しなければならないか…
レースは強力同型がいなかったので、ややかかり気味にBSで先頭に立ったが、まったく危な気はなかった。
アサヒライジング、デアリングハート、フサイチパンドラなど古馬の先行勢を相手に、どの位置で折り合いをつけるか。
一介の先行馬ではないだろうが楽な競馬は望めそうにない。
前走がピークとも思える状態だったので、疑うとすればダイワスカーレットになる。
古馬勢だって決定的な差はないと思う。
中でも一昨年の勝ち馬で、昨年が繰り上がり2着のスイープトウショウに期待が持てる。京都コースは(6.1.0.3)。
ハーツクライ、ゼンノロブロイなどを破った宝塚記念はウオッカのダービーにも匹敵する金看板である。
昨年は京都大賞典から中2週で天皇賞、中1週でエ女王杯という酷ローテションでかならずしも本調子ではなかった。
スワンSは明らかに叩き台で仕上がり不足だったが、久々の距離にしては前々に行く積極的な競馬、直線向いて走る気は見せていた。
ノーマークに近い実力馬は怖い。
ウオッカをマーク出来る立場は有利、ノーチャンスではない。
昨年の繰り上がりチャンピオンのフサイチパンドラは、ダートを使ったり、マイルに色気を出したり、使い方に一貫性がないが、本質は芝向きの中距離馬である。
札幌記念は逃げという鬼手だったが、天皇賞で強い競馬をしたアグネスアークに先着している。
決め手がなく、かかるようなところがあるので、福永程度の騎手では御し切れず勝たせるのが難しい馬だったが、手が替われば複勝圏内の馬でも連対できる。
ルメール騎乗と稽古の動きが良く見えたのがは魅力。
昨年はエリザベス女王杯から中1週のJCで5着、メイショウサムソンに先着したわけだから、力がないわけではない。
この馬と似たタイプが同世代のアサヒライジング。
オークス3着、秋華賞2着、ヴィクトリアマイルも2着と乗り手の甘さでなかなか勝てなかったが、札幌のクイーンCでようやく重賞初制覇、唯一しっかりしたジョッキーの乗ったアメリカンオークスは出遅れて2着だったのだから運のない馬かも知れない。
先週のトウカイトリックのように人気がなければ善臣でも買う手はあるのだが…勝ち負けはともかくダイワスカーレットを苦しめるくらいの競馬は出来る。
府中牝馬Sで状態のわりに結果が伴わなかったのがディアデラノビア。かなり落ち着きが出てきて動きが柔らかくなった。
米国遠征で気性面の成長があったのかも知れない。
思い切った待機策なら近くにはこれそうだ。
馬単:ウオッカ=スイープトウショウ(15.2倍)
:ウオッカ=フサイチパンドラ(19.9倍)
:ウオッカ=ディアデラノビア(23.6倍)
:ウオッカ=ダイワスカーレット(5.2倍)
:スイープトウショウ=ウオッカ(27.8倍)
3連単:12通り(49倍~210倍)
1着:3
2着:4.12.13
3着:4.12.13.7.9
2007年11月10日 18:12| 個別ページ
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