ヤツ当たり!この馬が買い! - 樋口榮一
第79回 マイルチャンピオンシップ/8番枠なら迷わずダイワメジャーを推す
天皇賞は直線の不利だけでなく枠順によるコースロスが大きかった。馬場が回復してラチ沿いが想像以上に好状態、メイショウサムソンと枠番が入れ替わっていれば結果は大きく違ったであろう。
マイルCSとか安田記念は中距離馬vs短距離馬という構図になることが多い。
正確ではないかも知れないが、5回やれば4回は中距離馬が先着しているという印象。
マイルは速さだけでは克服できない距離である。
スプリント界の低迷というよりも、天皇賞を好勝負するような馬とせいぜい1600メートルまでという距離経験しかない馬とでは底力がちがう。
クラシックディスタンスから落ちこぼれたフサイチリシャールが1400メートルで生き返るようなことはあるけれど、逆はほとんどない。
同じG1でも1200メートルのそれと2000メートルではタイトルの価値がちがう。
【マイルチャンピオンシップ】G1
2007年 11月18日(日) 京都 11R 発走 15:40
サラ系3歳上/○国際○指/オープン/定量/1600/芝(右回り)外回り

府中2000メートルは改修前よりましになったが、内枠勢が何頭も行く気になると外枠の先行馬はイメージしたポジションが取りづらい。
ダイワメジャーは道中、トップスタートから下げてインの好位でじっとしているメイショウサムソンの外目を追走したが、4角で先団が止まらなかったのでメイショウから6頭分くらい外を回らざるを得なかった。
追い出しにかかる前に外に振られほとんど勝負あった格好、さらにアクシデントで外に飛ばされとどめをさされた。
ダイワの外にいたのはアドマイヤムーンとマツリダゴッホだけだった。
態勢立て直してからステッキが2発入ったがゴール2F前でほぼギブアップ。
そこからは鬼の形相で追うアンカツではなかった。
陣営がJCに色気を見せていたのは状態が良いからにほかならない。
毎日王冠が8分通りだとすると、天皇賞は唸っている感じでこれ以上はないという仕上がりだった。
猛稽古が裏目に出たりしなければよいが…不安はツキのなさだけだ。
力をつけてきたアグネスアークが唯一の逆転候補。
札幌記念はフサイチパンドラのスローの逃げをインの好位で追走、4角で前がつかえて外に出したぶん届かなかった。毎日王冠は内をすりぬけたチョウサンとのコース取りの差。天皇賞は行き脚ついたところをエイシンデュピティに体当たりされた最大の被害馬で、ナミの馬なら一巻のオワリだがいい根性をしている。
不利がなければメイショウに並ぶところまではきていたように思う。
毎日王冠時は目立たない小柄な馬という印象しかなかったが、前走のパドックでは歩様がキビキビして一回り大きく見えた。ダイワメジャーの底力を知る藤田の騎乗はマイナス材料ではないはずだ。
カンパニーの福永がいちばん怒り狂っていたようだが大騒ぎするほど致命的な不利ではない。コスモバルクの蛇行で右往左往したことはたしかだが、ブレーキをかけなければならないような不利ではなかった。
パドックではトモの送りがおかしくて好状態に見えなかった。
不利をうけた馬より内寄りで競馬出来たのが好走因という気がする。ただ平たんコースは合っているかも知れない。
スワンS組はスイープトウショウを除いては天皇賞とは比較のしようのない低レベルメンバーだった。
先行したフサイチリシャールが抜け出したが、最後方から大外に出したスーパーホーネットがこれを交わした。
一昨年の朝日杯FSの1、2着がひっくり返った競馬だったが、そのときの3着で1番人気のジャリスコライトにしても4着のショウナンタキオンしてもいまだに1600万下の身分。
フサイチリシャールが走ったといえるのは3歳春のスプリングSまで。皐月賞、NHKマイルC、ダービー、神戸新聞杯では掲示板そこそこ、今思えば能力以上に走っていた。
おそらくこの馬に限らずフサイチ馬の使い方はオーナー裁量、結果が出なければどこでも使うというやり口がいいかどうかはわからないが、相手に恵まれさえすれば惨敗後でも走る。
ペリエが乗っても魅力はない。
これに比べればスーパーホーネットのほうが成長感はある。
朝日杯FS2着後、前走が初の重賞制覇だが今年になって4勝した。
渋り気味の馬場で3勝しているから、時計がかかる馬場の伏兵か。
高松宮杯勝ちのスズカフェニックスは1200メートルが適距離とは思えなかったが、相手があまりにお粗末だった。
やはりお粗末なメンバーのスプリンターズSで9着に敗れたのは、馬インフルエンザで帰厩が遅れたためだが、プラス@があったとしても、主力に評価するだけの実績はない。
外国馬のベクラックス(ニール・ドライスデール厩舎)は、京都入りして調教中のアルティストロワイヤル(JC出走予定)の帯同馬という説もあるが、軽い馬場の裏付けは辛うじてある。
人気は思ったよりも分散した。
紛れがないとは言わないが天皇賞出走3頭の実力が上位と割り切りたい。
馬単:ダイワメジャー=アグネスアーク(19.7倍)
:アグネスアーク=ダイワメジャー(26.2倍)
:ダイワメジャー=カンパニー(24.1倍)
2007年11月17日 21:34| 個別ページ
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