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ヤツ当たり!この馬が買い! - 樋口榮一

第90回 共同通信杯/晴雨にかかわらずサダムイダテンに期待

そろそろクラシックロードへの蹄音が聞こえなければならない時期なのだが、牡馬戦線はまだ何が主役か見えてこない。朝日杯FS勝ちのゴスホークケンがマイル路線なので、ここを使うラジオNIKKEI杯2歳S勝ちのサブジェクト、京成杯のマイネルチャールズ、シンザン記念のドリームシグナルあたりが一歩リードといった様相だが、いずれも真打というイメージからは遠い。

このレースも3歳クラシックとはあまり縁がない。
極寒期の競馬でトップクラスにとって使いたくはないという面もあるが、ここを使うと春のローテションをどう組むかが難しくなる。
昨年のフサイチホウオー、一昨年のアドマイヤムーンのようにここを勝って春の主役と目された馬でさえ皐月賞、ダービーで連対できなかった。
過去10年振り返っても01年のダービー馬ジャングルポケットが唯一の例外。
3月の弥生賞、スプリングSと比べるとトライアルレースとしての価値は低いといわざるを得ない。

【共同通信杯 G3】
東京 11R 2008年02月10日
サラ系3歳/○混○特指/オープン/別定/1800/芝

kyodotsushin2008.gif

今週もまた降雪予報、先週の代替開催とは違って道悪は避けられそうにない。
ただしオーバーシードの洋芝馬場は想像以上に水はけがいい。
どの程度予想の要素に加味すればよいか。

重〜不良ならラジオNIKKEI杯2歳Sで1、2着したサブジェクト、サダムイダテンが有利かもしれない。
ラジオNIKKEI杯2歳Sは重で2000メートル2分7秒0の決着。
それゆえ重賞としては基準外の評価をしていたのだが、似たような馬場コンディションならば話は別である。
ことに出遅れて最後方追走から直線だけで追い上げサブジェクトにクビ差まで迫ったサダムイダテンは、これがデビュー2戦目、新馬戦は先行して楽々抜け出したのだから、アンカツとしてもまったく想定外のレースだったにちがいない。
期せずして測ることになったその末脚は切れというより持続力タイプ、いかにも直線の長い東京コース向きである。
かならずしも極悪馬場がいいというタイプではなかろうが、晴雨にかかわらず中心視。

勝ったサブジェクトは朝日杯FSは13着と惨敗したが大外枠がたたって前にも行けなかったし、行こうとすると閊えるというチグハグな競馬で能力を発揮できなかった。
ただし、気性のあまりよくない馬で抑えると口を割るようなところもある。
ラジオNIKKEI杯2歳Sは先団で折り合いをつけたペリエの好騎乗とサダムイダテンの出遅れにアシストされた格好、意図して後方待機した萩Sから判断すると東京コース向きではないというイメージがあった。
ノーマークにするつもりはないがあまりアテにはしたくない。

スマートファルコンは4戦3勝2着1回。
前走ジュニアCで初めて芝を使ったが、1000メートル通過が57秒2という超ハイペースで後方からでも差し切れた。
新種牡馬ゴールドアリュール産駒は芝もダートも同じように走る。
ジュニアCは恵まれ、嵌りだったことはたしかだが、底をみせてもいない。

同じゴールドアリュール産駒のタケミカズチはシンザン記念の4着馬、デイリー杯2歳S2着、東スポ杯2歳S5着と一連の重賞で入着している実績はスマートファルコン以上といってもよい。
新潟の新馬戦で33秒0で上がったように末脚の切れを身上とするタイプだが、戦法はどん尻強襲だからいまいち届かない。
乗り替わった柴田善臣がどう乗るか。
どちらかというと坂のある東京コースよりも直線平たんな馬場が向いているのかもしれない。

柴田政人厩舎のホッカイカンティは中京2歳Sでノットアローン、オーロマイスターなどに完勝した。
約3馬身半差で5着だったオーロマイスターがジュニアCでスマートファルコンとクビ差の2着、7770万の高馬ノットアローンは次走で500万下のあすなろ賞をあっさり勝ち上がったのだからOP特別とはいえレベルが低いわけでもない。
一昨年はダイワスカーレット、3年前の勝ち馬はメイショウサムソンと、このところの中京2歳Sはトップクラスの登竜門になっている。
ホッカイカンティはパラダイスクリーク産駒で印象は地味だが、相手なりに走るタイプでメイショウサムソンを彷彿させる。
東京コースは経験済みだし距離が伸びて良さが出てきた。
開業14年目にして柴田政人の初重賞?! 
およそ高い馬のいないところだから仕方ないが・・・絵柄としては悪くない。

先週は主力に抜擢したMFV値トップのワイルドワンダー、アドマイヤキッスが勝った。このレースの最高値は唯一の重賞の勝ち馬サブジェクトだが、能力は抜けてはいない。

◎ サダムイダテン
○ ホッカイカンティ
▲ タケミカズチ
△ サブジェクト
△ スマートファルコン

【シルクロードステークス G3】
京都 11R 2008年02月10日
サラ系4歳上/○国際□指/オープン/ハンデ/1200/芝

silkroad2008.gif

今年最初の短距離重賞だが、相変わらず短距離界は低レベル、昨年の高松宮杯馬スズカフェニックスのようにマイルからの路線変更馬でもどうにかなってしまう。
たとえば、OP特別の淀短距離Sを勝ったのはマイル路線で2年2ヶ月勝てなかったファイングレインだった。
3歳時は逃げ、先行でニュージーランドT、NHKマイルCを連続2着した馬が、後方からインをつきクールシャローン、ステキシンスケクンを差した。
かかるタイプだから流れの速い短距離戦で折り合いがつけやすかったのかもしれないが、1200メートルが向いていたというよりは相手が弱かったというようなレース内容である。56キロハンディは不利ではないが、実績のない道悪での1番枠は有利とはいえない。

実績No1のアストンマーチャンは56キロ、牝馬だけに実質的なトップハンディ馬で、53キロで勝ったスプリンターズSに比べる楽ではない。
回転の速いピッチ走法はスプリントに向いているが、いれ込みの激しいタイプでかかって折り合いを欠くと制御不能になる。
スプリンターズSは中舘が何も考えずに逃げたら結果オーライだった。
不良馬場だったので道悪は苦にしないだろうが、どちらかというと抑えるのが好きな武豊騎乗が好材料とは思えない。
人気必定だけに疑ってみたい。

トップハンディ57.5キロのペールギュントは58キロ以上で3戦1勝2着1回、斤量泣きはしないだろう。
昨年の高松宮杯2着以降もっぱら短距離を使われコンスタントに走っているが、道悪に良績のないのは気がかり。

アイルラヴァゲインはスピードがウリだから良がいいが、スプリンターズSは道悪にもかかわらず3着と好走した。
4ヶ月ぶりの実戦だが、芝で19戦して着外1回という堅実味は買える。
アストンマーチャンと4キロ差が1キロ差になったのだから勝機はアストンマーチャンよりも高いはず。

淀短距離S2着のクールシャローンは芝・ダートにかかわらず1200メートルが得意、斤量が53キロに据え置かれたのは好材料、先行して粘りがある。

そのレースで3着だったステキシンスケクンは逃げ馬だったが、無理なく番手で競馬できるようになって調子を上げてきた。
道悪も前々走の尾張Sでこなしている。(到着順位は3着だったが降着)
今回は岩田騎乗、ハンディ56キロも背負い馴れているので問題なかろう。

調子を崩していたアグネスラズベリは仕切り直しの一戦、休み明けは苦にしないタイプで1200メートルは(4.2.1.5)でもっとも得意とする距離だから見直しが必要かもしれない。

◎ アイルラヴァゲイン
○ ステキシンスケクン
▲ クールシャローン
△ アグネスラズベリ
△ ファイングレイン

2008年02月09日 17:39| 個別ページ

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