ヤツ当たり!この馬が買い! - 樋口榮一
第93回 中山記念/開幕週Aコースで金剛力士王の大逃走
近5年で勝ち馬は3頭。昨年のローエングリンは03年も勝って2勝、一昨年のバランスオブゲームは05年、06年と連覇した。04年はサクラプレジデント。勝ち馬の共通項はマイラーというよりは先行力のある中距離馬で、ローエングリン、バランスオブゲームはその後マイル(マイラーズC、安田記念)に直行したが掲示板もない。サクラプレジデントは秋天まで使えなかった。
中山記念は開催条件の変わらない伝統ある重賞なのだが、開催時期、距離などが原因で前後のレースとあまり脈絡がなく性格不明のレース、定量戦ではないからタイトル馬や条件馬の出走はほとんどない。
かつては、宝塚記念を勝ったサイレンススズカの出世の糸口になったレースだが、最近では06年の2着馬ダイワメジャーのその後の活躍が目立つくらいでイマイチ馬の敗者復活戦のような趣。
1月の1回中山開催はCコースだったが、2回中山はAコースで開催される。
まる2ヶ月間使われなかった内ラチぞいがグリーンベルトとなる。
コーナー4回の1800メートルはただでさえ逃げ馬有利のコース、開幕週の馬場だから逃げ馬を狙わない手はない。
【中山記念 G2】
中山 11R 2008年03月02日
サラ系4歳上/○国際□指/オープン/別定/1800/芝

徹底先行コンゴウリキシオーが最短距離を逃げるのに絶好の6番枠をひいた。
中距離戦で実績のあった馬だが、昨春マイラーズCをレコードで逃げ切った後、安田記念も平均ペースの逃げでダイワメジャーに首差と食い下がった。
休養明けの毎日王冠、香港マイルと2戦続けて凡走したが、中山の1800メートルはこの馬にとって最適の条件、少々ハイラップで逃げても粘り込むだけの力はある。
もともと逃げ馬ではなかったマルカシェンク、チョウサン、格下ヨイチサウスあたりでは主導権をとるまでにはいくまい。
重賞2着6回のエアシェイディは前走のアメリカJCCが重賞初制覇し、昨年の中山記念は能力的には勝っておかしくないメンバーだったが、最後方からの競馬ではさすがに届かず2着だった。
中山金杯、アメリカJCCとこのところ中距離で差す競馬が板についてきたが、前崩れの期待しづらい中山1800メートルで勝つためにどう乗ったらいいのか、開き直って最後方からでは前がやりあわない限りチャンスはなかろう。
カンパニーは前走東京新聞杯が4着、ローレルゲレイロ、リキッドノーツあたりに遅れをとるようでは情けない。
昨秋の天皇賞3着は事故レースで恵まれだったし、マイルCS(5着)は明らかに力足らずだったとはいえ、東京新聞杯程度のメンバーなら連対しておかしくはない。
右回りに比べて左回り東京が良くないのかもしれない。
中山記念は3度目の挑戦、05年が2着で06年は4着、今回は福永に替わって横山典の手綱。
おそらく後方からなので勝つまでは難しいが、エアシェイディあたりとは互角
マルカシェンクは2歳時3連勝して骨折、休養明け2戦目で臨んだダービーが4着だった。
その後毎日王冠、菊花賞、マイルCSと使われたが大器の片鱗はなかった。
馬が走らんというよりも使う側の迷走だったかと思う。
こういう使われ方をした馬がその後いいことはない。
1年近い休養後、弱メン相手の復帰戦ニューイヤーSをやや強引な逃げで逃げ切ったが、小倉大賞典で10歳アサカディフィートに敗れた。
先行力はあるので中山の1800向きかもしれないが、ダービー以前の力は望めそうもない。
チョウサンは昨秋毎日王冠でレコード勝ちしたが、秋天、JC、有馬記念は勝負にならなかった。
毎日王冠はフロックだったかもしれないが、JC、有馬記念は最初からレースを捨てた感じの逃げ、中距離で自分の型の競馬をすればもう少し走ってもいい。
◎ コンゴウリキシオー
○ エアシェイディ
▲ カンパニー
△ マルカシェンク
△ チョウサン
【阪急杯 G3】
阪神 11R 2008年03月02日
サラ系4歳上/○国際○指/オープン/別定/1400/芝

高松宮杯馬の大半はこのレースをステップとしている。昨年のスズカフェニックス、一昨年のオレハマッテルゼはともに3着、三年前のアドマイヤマックスは4着、四年前のサニングディールは1着、五年前のビリーヴは9着だったが、いずれも阪急杯からの直行だった。
一昨年から距離が1200メートル→1400メートル、マイラーがスプリント路線に向かうキッカケのような競馬になった。
スズカフェニックスは東京新聞杯(1着)→阪急杯(3着)→高松宮杯(1着)。
オレハマッテルゼは東京新聞杯(2着)→阪急杯(3着)→高松宮杯(1着)。
ともにマイルの東京新聞杯でそこそこは走った馬である。
スプリンターの質が低下しているせいもあろう。
今年も東京新聞杯からは勝馬のローレルゲレイロが参戦する。
NHKマイルCの2着馬で、重賞2着5回の実績があるが、東京新聞杯が2勝目。
距離、ローテに不安のあったダービーを大敗して調子を崩した。
昨夏の復帰戦は函館2歳S(2着)以来の1200メートル、相手も弱く適距離と思ったが見せ場も作れずじまいで、その後マイルを2戦したが凡走、乱暴な使い方のツケが出たといってよい。
復調気配が見えたのは1400メートルの阪神C、スズカフェニックスから0.2秒差の4着だったが、ハナ奪って逃げ粘った内容は悪くなかった。
今回はその時と同コース、同距離、スズカフェニックスが59キロ背負うのでチャンスはある。
回転の速いピッチ走法は短距離向きといってよい。
スズカフェニックスの狙いはもちろん高松宮杯連覇だが、マイラーとしての実績はローレルゲレイロ以上、先に向けての脚馴らしということもなかろうが59キロだけに断然ともいい切れない。
昨秋のスプリンターズSはインフルエンザ後遺症で9着と敗れたが、マイルCSは後方から追い込みダイワメジャーの3着、阪神Cは中団から差し切って脚質に巾が出た。
キンシャサノキセキにとってベストは2勝している芝の1400メートル。
阪神の1400メートルはスタート後の直線が長くて速い流れになりやすいため差し脚が武器のこの馬には向く。
昨年の阪急杯は1番人気、中団からの競馬で4着だった。
南半球産馬で遅生まれ、プラス@を見込むと主力とほとんど差はない。
マルカフェニックスは休養挟んで4連勝、前走あたりもうそろそろ消え頃と思ったらあっさりと勝たれた。
ここまでくるとさすがに買いづらい。
距離の1400メートルは微妙、たぶん人気だろうからもここは様子見が賢明か。
ハイソサイエティもマイル路線から短距離をうかがう。
1600万下を勝ち上がったばかりだが、素質はここでも通用するが、善臣では魅力なし。
大穴はフサイチリシャール、すっかり人気薄好走という癖の悪い馬になったが1400メートルはベスト距離、ここ2戦も着順ほどひどい負けではない。
阪神得意のアンブロワーズも侮れない。
◎ ローレルゲレイロ
○ キンシャサノキセキ
▲ スズカフェニックス
△ フサイチリシャール
△ アンブロワーズ
2008年03月01日 19:13| 個別ページ
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