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ヤツ当たり!この馬が買い! - 樋口榮一

第94回 弥生賞/距離・コースに実績あるマイネルチャールズの勝負根性に賭ける

主役不在の牡馬クラシック戦線を象徴するような難しいレース。ここで好勝負しても即主役とは言い切れない。スプリングS出走予定のショウナンアルバ、ドリームペガサス、レインボーペガサスなどとの能力比較が皐月賞本番までできないからだ。

皐月賞出走のボーダーラインは現状で収得賞金1200万以上。
例年よりハードルは高く、5頭いる1200万円馬は抽選対象となる可能性が高い。
ここでほぼ出走権を確保した馬は、マイネルチャールズ(3200万円)、キャプテントゥーレ(2300万円)、フサイチアソート(2000万円)、オリエンタルロック(2000万円)、タケミカズチ(1950万円)、スズジュピター(1850万円)、アインラクス(1350万円)。
当落線上馬はベンチャーナイン(1200万円)、ホッカイカンティ(1200万円)、以下の馬は3着までに入らないと厳しい。

そして思ったほど時計が速くないのが今開催中山の特徴。
1月の馬場とあまり変わりないような気がする。
だとすればスピードというよりパワー優先の馬場だから年末・年始の競馬でコース・距離を経験して好走している馬に分があるような気がする。

【弥生賞 G2】
中山 11R 2008年03月09日
サラ系3歳/○混○指/オープン/馬齢/2000/芝

yayoi2009.gif


マイネルチャールズは、葉牡丹賞、ホープフルS、京成杯と立て続けに中山の2千メートルを使った。
葉牡丹賞は34秒9で上がったオリエンタルライトに逃げ切られて2着だったが、ホープフルSはブラックシェル、京成杯はベンチャーナインに競り勝った。
上がりタイムはそれぞれ35秒9と36秒3、切れ味が要求されるような馬場だと危ないが、上がりのかかる競馬で併走状態に持ち込むと強い。
馬群でひるむということはまったくなく、前走は外から被せてきたアイテイトップに対し噛み付きにいくような仕草を見せていた。
折り合いに進境を見せているので大崩れはないだろう。

ベンチャーナインは、メンバー最速の上がり35秒3で最後方から追い込みマイネルチャールズとクビ差の2着。
追い込みタイプなので展開に注文はつくが新潟の新馬戦で33秒4、6着だったが東スポ杯の34秒1も最速の上がりだった。
東スポ杯のメンバー中では僚馬スマイルジャック(きさらぎ賞2着馬)とともに馬体が目立っていた。
スローだとつらいがペースが上がれば突き抜ける可能性もある。

東スポ杯勝ちのフサイチアソートはそれ以来となる出走。
新馬、重賞連勝馬だから能力は相当に高いのだが、正直なところまるでパドックの印象がなく目立たない馬だった。
東スポ杯で負かしたのはスズジュピター(朝日杯FS5着)、スマイルジャック、ゴスホークケン(朝日杯FS1着)、タケミカズチ(共同通信杯2着)、と錚々たるメンバー、完調に見えなかったのはゴスホークケンだけ、両レースとも内目を進んで競リ合いに勝ったのだからレース巧者である。
ドリームガードナーと同じトワイニング産駒(byフォーティナイナー)でマイラーっぽい感じもするのだが…

朝日杯FS3着のキャプテントゥーレは決め手はないがバテないタイプで平均ペース型の先行馬である。
ゴスホークケンに速いペースで逃げられた朝日杯FSは3角手前で並びかけ、そこで引き離されたが崩れたわけではない。
有力馬が追い込み型、先行馬不在の組み合わせだから好勝負は可能か。

朝日杯FSで1番人気スズジュピターは中位から差を詰めただけの5着、前残りの流れで力を発揮できなかった。
東スポ杯はフサイチアソートに内をすくわれたが内容的には差のない2着。
ややうるさいところがあるが馬体の印象はフサイチより上だった。
小回り向きかどうかは疑問。

共同通信杯2着のタケミカズチは新潟の新馬戦で33秒0、デイリー杯で33秒6だから上がり速さならメンバー有数、展開にかかわらず近くまでくる。

きさらぎ賞が人気倒れだったブラックシェルは、ホープフルSでマイネルチャールズに4分の3馬身差の2着、レベルの比較的高かった福寿草特別でキングスエンブレム(すみれS1着)を下した。
きさらぎ賞は出遅れて流れにのれず7着と敗れたが、着差は勝ち馬からコンマ3。
豊がこの馬の力を過大評価していたような乗り方だった。
抜けた能力があるとは思わないが、この一戦だけでは見限れない。

中京2歳S勝ちのホッカイカンティ、若駒S勝ちのアインラクスなども入着圏内。

◎ マイネルチャールズ
○ キャプテントゥーレ
▲ ブラックシェル
△ ベンチャーナイン
△ スズジュピター

【トヨタ賞中京記念 G3】
中京 11R 2008年03月09日
サラ系4歳上/○国際/オープン/ハンデ/2000/芝

chukyo2009.gif

過去10年で1番人気馬の連対は99年の勝ち馬エリモエクセルしかいないというハンディ戦らしく荒れる重賞。
トップハンディ馬の連対も一昨年のローゼンクロイツしかない。
世代でいうと10年間に7勝している4歳馬が優位だ。

昨年の勝ち馬ローゼンクロイツは今年6歳。
一昨年が2着だから、今年は3年連続の連対がかかっている。
トップハンディの58キロだが、中京は4戦2勝、2着2回と鬼、休養明けは6戦2勝2着1回で鉄砲は利く。
たぶん1番人気だろう。
ただし今回は骨折明け、あまり買う気はしない。

ゴールドアリュールの半弟ニルヴァーナはローカルのハンディ重賞なら手の届くところまできた。
このところもっぱら好位からの競馬だがもともとは逃げ馬、久々に逃げが見られるかもしれない。
スローで逃げれば好勝負必至。

決め手ある4歳ダイレクトキャッチが対抗格。
休養明けだった中日新聞杯はサンライズマックスの2着だったが、ここで一方の人気になりそうなタスカータソルテには先着している。
前走バレンタインSは明らかに距離不足。
1勝馬だが、共同通信杯で強かったころのフサイチホウオーをクビ差まで追い詰めた能力は高い。
重賞初挑戦の的場騎乗はマイナス材料かもしれないが、だからこそ配当はある。

タスカータソルテが逆転候補、中日新聞杯はダイレクトキャッチより先に仕掛けたが、追い込んだサンライズマックス、ダイレクトキャッチに差された。
直線窮屈になる場面もあったので能力は遜色ない。

トーホウアランは重賞2勝馬、3歳時に京都新聞杯と中日新聞杯を勝った。
14カ月ぶりの白富士Sはスローの前残りを差したが勝ち馬とはコンマ3秒差の5着、57キロは4歳勢に比べて分がいいとはいえないが、叩いた変わり身を見込めば好勝負。

◎ ニルヴァーナ
○ ダイレクトキャッチ
▲ タスカータソルテ
△ トーホウアラン

2008年03月08日 21:34| 個別ページ

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