ヤツ当たり!この馬が買い! - 樋口榮一
第96回 スプリングS/控えても逃げてもパワー先行ショウナンアルバが有利
芝質の重い今の中山1800メートルはパワー先行型が有利。土曜のフラワーCは馬場適性と距離がぴったりのブラックエンブレムが、平均ペースで逃げてぎりぎり粘った。タイムは1分49秒5。切れ味、瞬発力が武器というタイプはつらい。距離の同じスプリングSも同傾向の競馬となろう。勝ちタイムはたぶん1分48秒台後半。
皐月賞トライアルの第3弾である。
来週の毎日杯が事実上の最終便だが、このレースの結果でほぼメンバーは決まる。
これまで優先出走権を得たのは、弥生賞1~3着のマイネルチャールズ、ブラックシェル、タケミカズチと、土曜の若葉Sからノットアローンとダンツウィニングの合計5頭。
残るは13席、このレースは3着までに優先出走権が与えられる。
当落線上は収得賞金1850万円だからボーダーラインは高い。
このメンバーで皐月賞当確は5頭。
ドリームシグナル(3150万円)、ショウナンアルバ(2900万円)、レインボーペガサス(2900万円)、アポロドルチェ(2300万円)、レッツゴーキリシマ(2100万円)、その他は3着に入らない限り皐月賞出走は覚束ない。
【スプリングステークス G2】
中山 11R 2008年03月23日
サラ系3歳/○混牡・牝 ○指/オープン/馬齢/1800/芝

ショウナンアルバが勝った共同通信杯は降雪の影響を受けた翌日の競馬で上がりがかかった。
たぶん今週の中山と同タイプの馬場だったとみてよい。
大外をまわってハナに立った若竹賞とはちがって共同通信杯は控える競馬。
行きたがる馬に再々騎手がもっていかれそうになり立ち上がって抑え込むような場面もあったがなんとか辛抱させた。
東京コースを意識したせいなのか、人気だったサダムイダテンの前マーク策だったのかわからないが、結果的にはこれが奏功した。
今回も、中山で抑える競馬を経験させるためにここを使うという。
強力先行不在のメンバーなので押し出されてハナに立つ可能性も十分だが、そんなときに無理やり抑えるかどうか。
ご機嫌そこねるようなことをしていいことはない。
決して器用とはいえない蛯正が自然体で乗れるかどうかがカギ、皐月賞など意識しないほうが良い結果は出せる。
タイムのかかる荒れ馬場はレインボーペガサスに向く。
ダートで未勝利、500万下連勝後、川崎の全日本2歳優駿3着、きさらぎ賞は久々に加えて未勝利の芝だったので人気はなかったが、中団から抜け出しスマイルジャックに競り勝った。
良馬場といっても勝ち時計は1分48秒8、力の要る馬場だったといってよいだろう。
コーナー4回の小回り戦が向くかどうかだが、内田騎乗は鬼に金棒。
好勝負は間違いない。
先団の後あたりにつけられれば逆転も可能。
きさらぎ賞でこの馬と4分の3馬身差だったのがスマイルジャック、ペリエと小牧の追い比べになったので着差はあったが、初の関西圏での競馬だったことを考えると能力差はまったくない。
若竹賞でショウナンアルバの3着だったようにゴール前イマイチの馬で、ややテンションの高いところはあるが馬っぷりは目立つ。
一息入れて3戦目、ここが正念場だ。
シンザン記念の勝ち馬ドリームシグナルも荒れ馬場は苦にしないとみてよいだろう。
格段に切れる馬ではないが、時計のかかった1月の京都で直線一気の追い込みを決め、やや重の京王杯はインを伸びた。
逆に速い時計の決着になった朝日杯FSは伸びきれなかった。
レッツゴーキリシマは朝日杯FS2着で速い競馬にも対応できたが、メジロライアン産駒だから力の要る馬場は悪くない。
先行力があり伏兵視。
京成杯3着のアイティトップは弥生賞直前に馬房で寝違えて外傷性鼻出血、軽いものでレースへの影響はなさそうだが、弥生賞で予約できた内田博幸を逃したのは大きい。
ともかくBSから追わなければ動かないようなズブさのある馬、内田にはぴったりだったが、内田はレインボーペガサスという先約があった。
京成杯は勝ったマイネルチャールズに並びかけ、外に飛ばされた。
不利がなければ差のない競馬だったと思う。
サダムイダテンはダントツ人気の共同通信杯が5着。
ラジオNIKKEI杯2歳Sのレースぶりからまず負けそうにないと思っていたが、パドックを見ると笑い出したくなるような不細工な姿形だった。
こんな馬かよ、嘘だろう…そんな印象。
期待が大きかったぶん失望感も大きかったが、毛艶も悪く寸の詰まった感じでしょぼしょぼ歩いていた。
アンカツほどの騎手がほれ込んだという面影はまるでなかった。
完調でなかったことはたしかだが、一流馬の印象からはほど遠い。
緩いペースでかからない限りショウナンアルバが優位だが…
◎ ショウナンアルバ
○ レインボーペガサス
▲ スマイルジャック
△ レッツゴーキリシマ
△ アイティトップ
△ ドリームシグナル
【阪神大賞典 G2】
阪神 11R 2008年03月23日
サラ系4歳上/○国際○指/オープン/別定/3000/芝

昨年古馬G1戦線を賑わしたポップロックが登場する。
京都記念2着、宝塚記念3着、JC2着、どのレースもアドマイヤムーンに敗れたが、メイショウサムソンには5回対戦して3回先着しているのだから2番手の馬といってよい。
一昨年秋豪州に遠征して力をつけ、一昨年の有馬記念ではディープインパクトの2着だった。
昨年の有馬記念は5着だったが、秋4戦目という目に見えない疲れがあった。
たしかに2、3着の多い馬で、昨年は目黒記念を勝っただけだが、タイトルをいつとってもおかしくない。
距離は延びるほどよいステイヤーで、展開、馬場状態には左右されない。
使われながら調子を上げるタイプだが、ドバイ遠征も視野にあったのだから仕上がりに過不足はないだろう。
ペリエ→豊は好材料ではないが、このメンバーなら主役の座は譲れない。
マラソンランナー資質という点に着目すると、昨年の勝ち馬アイポッパーも遜色はない。脚部不安で春天4着以降休養、復帰戦の京都記念は最下位に敗れたが、脚元に不安のあった馬だから試運転のような競馬だった。
阪神大賞典は4度目で(1.1.0.1)、目標は春天だろうから復調途上かもしれないが前走のようなことはあるまい。
トウカイトリックは3000メートル以上だと(2.3.3.2)、AJCC、京都記念と寄り道して凡走しているが、不適距離2200メートルは単なる調整登板だったように思う。
阪神大賞典は3度目の挑戦、昨年は差して3着だったが、一昨年は逃げて2着、小柄な馬だが見かけよりタフな馬で使い減りはしない。
昨年の春天はメイショウサムソンからハナ、クビの3着、人気だったアイポッパーには先着している。
近況いいのはアドマイヤの2騎。
アドマイヤフジは前々走の中山金杯が先行して約2年ぶりの勝ち星、京都記念も下げて差し返すという味のあるレースをした。
川田に乗り替わって動きが変わったという印象だ。
ただし2500メートルを超す長距離戦は数も使っていないが実績はない。
アドマイヤジュピタは日経新春杯4着、先行したが渋った馬場とトップハンディ57キロが影響した。
長期休養があったのでキャリアは浅く3000メートルは未踏の領域だが、府中2500メートルのアルゼンチン共和国杯でトウカイトリックを破っているのだからステイヤー資質はあるかもしれない。
◎ ポップロック
○ トウカイトリック
▲ アイポッパー
△ アドマイヤジュピタ
△ アドマイヤフジ
2008年03月22日 20:25| 個別ページ
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