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ヤツ当たり!この馬が買い! - 樋口榮一

第97回 高松宮記念/寄り道承知で1200メートルを使うマイラー・スーパーホーネットに賭ける

いまだに“杯”だか“記念”だかわからない。調べると2000メートルの高松宮杯が1200メートルの短距離戦となったのは“96年、それに伴い施行時期が変わり5月のG1時期の狭間に置かれた。レース名が高松宮記念に変更されたのは“98年で、“00年から現在の3月に行われるようになった。
それに伴いかつてはハンディ重賞の阪急杯(1200メートル)を別定にしてトライアル位置に移したが、“06年から距離が1400メートルとなった。トライアルも含めて猫の目のようになにかが変わる。
なじみづらい競馬だ。

20年も昔ではないけれど、かつてのスプリントチャンピオン・ヤマニンゼファー、サクラバクシンオーなどはマイルで一線級に混じっても通用した。
ゼファーに至っては秋天をも勝ったほど。
逆に彼らの出走するスプリントはマイラーにとって不可侵の領域だったように思う。
当時となにが変わったのかわからないが、近年のスプリント界はマイラーの草刈場。
高松宮記念でいうと昨年のスズカフェニックス、一昨年のオレハマッテルゼ、その前のアドマイヤマックスなどいずれもマイルから路線変更した馬だった。
スピード、瞬発力よりもマイラーの持続力が向くレースなのか、スプリンターの弱体化なのか…阪神Cの創設、阪急杯の距離変更で、マイルCS(1600メートル)→阪神C、阪急杯(1400メートル)→高松宮記念(1200メートル)という選択肢ができた。
短距離を志向するマイラーが増えるのは当然だろう。
ダイワメジャーを負かさなければ1億円取れないマイルCSより、この程度のメンバーで9500万円のほうが使う側には魅力が大きい。

【高松宮記念 G1】
中京 11R 2008年3月30日
4歳上/ 国際○指/オープン/定量/1200/芝

takamatsu2009.gif

今年もディフェンディングCのスズカフェニックスはじめとして、ローレルゲレイロ、ファイングレイン、キンシャサノキセキ、スーパーホーネット、マイネルシーガルなどはすべてマイルからの路線変更組。
アストンマーチャン、サンアディユ、アイルラヴァゲインなど昨秋のスプリンターズS上位馬の出走がないのでスプリントでくすぶっていた馬よりも能力は上位である。

高松宮記念馬の大半は阪急杯をステップとしている。昨年のスズカフェニックス、一昨年のオレハマッテルゼはともに3着、3年前のアドマイヤマックスは4着、4年前のサニングディールは1着、5年前のビリーヴは9着、いずれも阪急杯からの直行だった。
回りの違うトライアルだが、コーナー2回の短距離戦だから右も左もなかろう。

阪急杯の勝馬ローレルゲレイロはNHKマイルCの2着馬、距離、ローテに不安のあったダービーを使って調子を崩したが、阪神Cで逃げてスズカフェニックスから0.2秒差の4着で復調のキッカケをつかみ、東京新聞杯、阪急杯ともに主導権を取る競馬で連勝、最強の1勝馬という汚名を返上した。
昨年のスズカフェニックスと同ローテでここに臨む。
回転の速いピッチ走法は本来短距離向きといってよい。
マークされる立場は楽ではないが、例年より速い決着になりそうな馬場は先行タイプに向く。

2着スズカフェニックスは59キロ背負ったぶんゲレイロを頭差つかまえられなかった。昨秋のスプリンターズSはインフルエンザ後遺症で9着だったが、マイルCSは後方から追い込みダイワメジャーの3着、阪神Cは中団から差し切リ勝ち、阪急杯は中団好位の内から差してきた。
短距離に向く競馬ができるようになったというか脚質に巾を増している。豊→福永で1番枠は好材料ではないが争覇圏内。

阪急杯6着(マルカフェニックスの降着で5着に繰り上がり)のキンシャサノキセキは後方から外を回り、4角でダンスフォーウインに外に振られた。3走前のキャピタルSで18番枠から先行して内寄り好位からエアシェイディを振り切ったときとはまるで違う競馬。
待機策を匂わせていたアンカツの意図はわからないが、試走と割り切っていたような乗り方に見えた。
中間の挫石は気になるが今回は気楽に乗れる。

12着降着のマルカフェニックス(5着)は、賞金的に出走権線上で勝負がかりの競馬だった。1200メートル4勝馬だが前走が能力相応という感じ。

昨年のオーロCあたりから気配の目立っていたファイングレインは1200メートルを使って良さが出た。
インをこじ開けた淀短距離Sも、外に出して差したシルクロードSも出遅れ気味のスタートだったが直線の伸び脚は桁違い、お釣りのある勝ち方だった。なまじマイル好走歴があったからスプリント適性が隠れていた感じである。

休養明けのスーパーホーネットは王者ダイワメジャーをクビ差まで追い詰めたマイルCSの内容がいい。
着取りに徹し最後方からの競馬をしたスズカフェニックスをダイワメジャー射程圏で競馬しながら2分の1馬身差凌いだ。
初の1200メートルだが直線平たんの高速馬場なら対応可能な決め手を持つ。安田記念を意識する馬にとっては寄り道でしかないが、あえて使う思惑に賭けたい。

発馬のトラブルのあったオーシャンCは公正な競馬だったとはいえまい。大本命のサンアディユが大立遅れで惨敗、先行した馬が上位を占めた。その結果を額面通りは受け取れない。なにが不利だったとか言い出すとキリがないので全部消し。

◎ スーパーホーネット
○ ファイングレイン
▲ ローレルゲレイロ
△ キンシャサノキセキ
△ スズカフェニックス

2008年03月29日 14:06| 個別ページ

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