ヤツ当たり!この馬が買い! - 樋口榮一
第99回 桜花賞/展開に左右されないトールポピーの持続力を最上位に評価したい
クラシック戦線第一弾。人気の一頭となるはずだったポルトフィーノが出走を取り消した。新聞予報は乱桜。混戦が伝えられるように人気は割れている。単勝1番人気は桜花賞3連覇のかかる安藤勝巳が乗るオディールで4.5倍、2番人気のトールポピーが4.6倍、3番人気リトルアマポーラが4.8倍と差がない。(土曜日14時現在)
今年が2回目となる外回りBコースでの桜花賞の特色は、昨年が能力通りの決着だったように“魔の桜花賞ペース”といわれたころに比べると紛れづらくなったような気がする。コーナーが緩く直線が長くなったので、枠順によるアドヴァンテージを騎手が意識せずに競馬するようになった。そのためというばかりではなかろうが、昨年は前半47秒8、後半が45秒9という近年の桜花賞では最緩ペースだった。ウオッカの勝った一昨年の阪神JF(前半46秒3)、昨年のチューリップ賞(47秒6)に比べても遅い。
今年は1枠デヴェロッペの逃げか。前走3角手前から主導権を取ったエアパスカル、行かせればいちばん速いエイムアットビップの先手という可能性もあるが、どれが逃げるにしてもつぶし合うような速いペースにはならない。良馬場としてたぶん47秒台前半くらいの平均ペース、決め手よりも持続力が要求されるのではないか。
【桜花賞 G1】
阪神11R 2008年04月13日
3歳牝 /○指/オープン/馬齢/1600/芝

トライアルのチューリップ賞は前半が48秒7の緩ペース。エアパスカルがトールポピーをハナ差凌いで逃げ切ったが、ノーマークの漁夫だったことは否めない。逃げるつもりはなかったようだが、スローを見越して早めに動いた藤岡佑介の好判断だった。阪神JF以来となるトールポピー、オディールは勝てる状態に仕上がっていたと思う。ただ、内枠に入ったトールポピーは、前々で競馬してどのくらい走れるかを試したかったし、オディールはタメてどれだけ切れるかが課題だった。なにがなんでも権利を取らねば桜花賞出走のないエアパスカルに比べれば気持ちの上で余裕があった。
2歳女王トールポピーに期待したい。特別切れるわけではないが、緩かろうが速かろうがいずれのペースにも対応できる。マイルよりも中距離向きの持続力というか持久力が武器、同距離のトライアルで主役として振舞えた自信は大きい。
オディールはチューリップ賞で上がり33秒5の決め手を見せた。好位から早めに動いた阪神JFとは対極の競馬で自在性を増したことはたしか。3連覇のかかるアンカツ騎乗は魅力だが、テンションの高いいれこみ馬だからどう御すかが難しい。控えるとは限らないと思うが、先に動けばトールポピーの好餌になる。
もうひとつのトライアル・フィリーズレビューの前半4Fは46秒7。チューリップ賞よりは2秒早いが、アストンマーチャンが好位から抜け出した昨年の46秒5と比べて格段に速いペースではない。にもかかわらず勝ちタイムは1分22秒5(昨年は1分21秒8)と平凡で先行した馬は総崩れ、レベルの高い競馬ではなかった。このメンバーで唯一問題になるのはエイムアットビップ。1400メートルのトライアルに色気があったことはたしかだが、一週前の熱発は誤算だった。先行する馬で奇襲策があるとすればこの馬。少なくともオディールあたりとは差がないはずである。
むしろ別線からの馬に魅力がある。皐月賞の主役マイネルチャールスを物差しにすると、フラワーC勝ちのブラックエンブレムは葉牡丹賞でマイネルにクビ差3着、クイーンC勝ちのリトルアマポーラは京成杯で1馬身差の4着だった。前走やけに細く見えたので馬券を買う気の起こらなかったリトルアマポーラよりもブラックエンブレムにプラスアルファを感じる。中距離タイプの馬でトールポピーほどの時計はないが展開には左右されない。調教をやらないのは仕上がった状態をキープしている馬に負荷をかけたくないという小島茂之調教師の配慮からのようだ。"中2週続きの3戦目、先々を考えると正解なのかもしれない。
リトルアマポーラは見かけより走ったという点と、阪神コース2勝の実績を評価する。トライアルを使わず東京に持っていったのはおそらくオークスを考えてのこと、細く見えたのは初の長距離輸送が応えたためだろう。
乱ペースになった場合には末脚切れるソーマジック、シャランジュなどアネモネS組にわずかなチャンスがありそうだが、平均ペースだときびしい。
◎ トールポピー
○ ブラックエンブレム
▲ リトルアマポーラ
△ エイムアットビップ
△ オディール
晴雨にかかわらずということでいえば上位の3頭が無難かと思う。
2008年04月12日 22:41| 個別ページ
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://crossroad-kbp.sakura.ne.jp/mt/mt-tb.cgi/311
So What |
| 山口冨士夫 著 |
![]() |
| 伝説のロックバンド、村八分、ティアドロップスのギタリスト、山口富士夫の著書として、長年の間、ファンが血眼になって探してきた激レア本が、装いも新たに復刊!法政大学の学祭・いのちの祭りと、未発表ライブ映像を満載した特典DVD付!幾多のバンドを渡り歩いてきた孤高のロッカーの魂がここにある! 大好評発売中! |
村八分 |
| 山口冨士夫 著 |
![]() |
| かつて日本のロック界を、すさまじい速度で駆け抜けたジャパニーズ・ロックの先駆的バンド村八分。そのギタリストであった山口冨士夫が、 「村八分」を語り下ろし。ロックファン待望の書!中島らもの書き下ろし小説と新しい音源から採集したベスト8曲入りのCD付!大好評につき、再度の大量増刷決定! 大好評発売中! |
筋肉少女帯自伝 |
| 大槻ケンヂ・橘高文彦・ 本城聡章・内田雄一郎 著 |
![]() |
| 遂に待望の復活を宣言した筋肉少女帯。前身、ドテチンズ結成から、ナゴムでのブレイク、武道館公演、人気絶頂期の活躍ぶり、突然の活動凍結の理由、8年間の沈黙を打ち破る再始動に至るまで…。大槻ケンヂをはじめ、公式メンバーが筋少のすべてを語り尽くしたファン垂涎の書が刊行!激レアな未発表音源を収録したCD付! 大好評発売中! |


