ヤツ当たり!この馬が買い! - 樋口榮一
第102回 天皇賞/成長続けるアサクサキングスの勝機
大筋は古馬勢と昨年の菊花賞馬アサクサキングスの争い。産経大阪杯、アルナスライン(菊花賞2着馬)のメトロポリタンSなどを見た印象では、薹の立った感じのする古馬勢より4歳馬のほうが生きがよい。
天皇賞・春は4歳馬がこの10年で8勝。
印象だけではなく実際に5歳以上の古馬を凌駕する実績である。天井を打った古馬と4歳馬では成長力が違う。素直に信じてよいデータだと思う。
弱いといわれた現4歳牡馬世代だが、ダイワスカーレット、ウオッカの同世代牝馬が際立っていただけで、産経大阪杯を勝ったダイワスカーレットは競馬史に残る名牝だった。3歳時有馬記念で2着、故障しなければ宝塚記念でも有力だったはずである。一方皐月賞馬ヴィクトリー、ダービー馬ウオッカが、それ以降2着すらない低迷。世代レベルが取り沙汰されることになったわけだが、菊花賞を境として評価を変えざるを得ない状況である。菊花賞3着馬ロックドゥカンプは有馬記念4着。メイショウサムソンを目標としたぶん届かなかった感じだった。
ロックドゥカンプに先着したアサクサキングス、アルナスラインのその後の蹄跡は説明するまでもないだろう。
【天皇賞・春 G1】
京都11R 2008年05月04日
4歳上/国際/オープン/定量/3200/芝

アサクサキングスは3冠レースすべてに参戦して7、2、1着。距離が延びるにつれて成績が上がってきた。晩生の長距離タイプでまだ成長途上というイメージがある。
5カ月半ぶりの前走は16キロ増だったが太目という感じはなかった。
産経大阪杯ではエイシンデュピュティにインを掬われて3着だったが、逃げるダイワスカーレットの番手追走からいったんは並びかけ、ゴール前では二の脚を使っている。
59キロ背負っていたことを考えれば納得のいく内容だったはずで、昨春に比べるとレースぶりに安定感が出てきた。
ホクトスルタンの逃げなら菊花賞と同じ展開である。
配当のないのがおもしろくはないが先行するタイプだから思わぬ取りこぼしを懸念する必要はなさそうな気がする。
もう1頭の4歳馬ホクトスルタンは父がメジロマックイーン、祖父メジロティターン、曾祖父メジロアサマ。ホクトスルタンが勝てば4代連続天皇賞制覇ということになる。
アサクサキングスを壁として逃げることができるのでチャンス皆無とはいえまい。
サンシャインSの勝ち時計2分33秒1は、2週後にマツリダゴッホが勝った日経賞と比べるとコンマ4秒劣るが、シルクフェイマスが引っ張った日経賞よりも速いラップを刻みながら2着以下をちぎった内容を評価したい。
無冠馬だが他馬がマークせざるを得ないアサクサキングスが動けない、あるいは動かないような場合には漁夫になる可能性が高い。
ただノーマークの逃げ馬というほど人気がなくはない。あんまり人気があるようでは買う価値がなさそうな気もする。
阪神大賞典は1000メートル通過が63秒8、2000メートルが2分9秒7という超緩ペースの競馬。先行したアドマイヤジュピタにとっては願ってもない展開で、先行せざる得なかったアイポッパーやポップロックにとっては厳しい流れだったといってよい。アドマイヤジュピタはのびしろはあるがまだマラソンランナーの資質を見せたとはいいづらい。
アイポッパー、ポップロックは文句なしのマラソンランナー、8歳アイポッパーより7歳ポップロックをとるべきか。使い込んだほうが走るのはポップロックである。
阪神大賞典4着のトウカイトリックも苦しい競馬だった。長距離戦は得意だから主力どころと差はなかろう。
メイショウサムソン、ドリームパスポートの5歳勢は期待はずれのレースが続いている。メイショウサムソンは盾の3連覇がかかるが、武豊に替わって先行力を生かしたのは天皇賞・秋くらい、それとて有力馬の多くがアクシデントに巻き込まれての恵まれだった。 昨春はエリモエクスパイヤ、トウカイトリックあたりが上位入線馬、勝って当たり前のメンバーだったという見方もできる。悪い状態とは思えないのだが結果がついてこなくなっている。
ドリームパスポートは関東に転厩して以降妙に大人しくなった。かつて見せていた気性の激しさが感じられない。環境には馴れたころだろうが、マツパクとマイネル厩舎では調整法も仕上力も違うと解するしかない。ただ決定的に負けているわけでもないので取捨が難しい。
ぞろぞろ出てきたアドマイヤ勢に魅力のある馬はいない。
◎ アサクサキングス
○ ホクトスルタン
▲ ポップロック
△ トウカイトリック
△ ドリームパスポート
2008年05月04日 01:50| 個別ページ
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