ヤツ当たり!この馬が買い! - 樋口榮一
第111回 七夕賞/人気は追い込み馬だからノーマークになりそうな逃げ馬が狙い
ハンデ戦で人気が割れるため、人気サイドの決着でも馬連10倍以下はない。福島で行われた過去10回(2000年は府中で行われた)を振り返ると、馬連10倍台が3回、馬連20倍台が3回、40倍台、50倍台が各1回で万馬券は2回。 例外なく荒れる重賞だが、期待するほど大荒れということでもない。
単勝人気でみると1番人気は1勝2着3回で連対率4割、2番人気は2勝2着1回、3番人気は3勝2着1回、府中開催の七夕賞を除くと上位人気馬3頭が揃ってこけたことはない。逆に上位人気どうしの決着も1度だけ、上位人気馬と人気薄という組み合わせが多い。
トップハンデ馬は10回で14頭いて、3勝2着1回。
穴馬の傾向としては㈰52キロ〜54キロくらいの軽ハンデ馬、㈪近走凡走続きの実力馬。 ㈰のタイプは1600万下、または1000万下を勝ち上がったばかりか、勝ち上がってOP好走歴のない先行タイプの馬。
㈪では安田記念凡走馬が生き返ったケースが2度、昨年のサンバレンティンは不振続きの福島重賞の勝ち馬だった。
【七夕賞 G3】
福島11R 2008年07月13日
3歳上/国際/特指/オープン/ハンデ/2000/芝

今年もかぶるほどの人気馬はいない。前走福島でOP特別を勝ったカネトシツヨシオー、1600万勝ちの良血キャプテンベガ、05年、06年の七夕賞3着馬で福島得意のグラスボンバーあたりが上位人気だと思う。
カネトシツヨシオーはピサノパティック以下手薄な顔ぶれの福島テレビOPを最後方から追い込んで勝った。前半5Fが58秒3という速いペースに助けられたような印象もあるが、宝塚記念馬エイシンデピュティの勝った金鯱賞をコンマ4秒差の5着と好走、ここにきて力をつけていることもたしかである。57キロはグラスボンバーと並んでトップハンデだが背負いなれた斤量。軽い馬に比べると有利ではないが不安視するような材料ではない。叩き3走目で調子自体にも問題はなさそうだ。ただ前に行けない脚質なのでスローになった場合に対応できるかどうか。
キャプテンベガは全兄にダービー馬アドマイヤベガ、セントライト記念勝ちのアドマイヤボス、半兄に交流戦含めてG1・7勝のアドマイヤドンなどがいて嘱望された器だが、途中長期休養などあって前走がようやくのオープン入り。上が走っているのでどうしても過剰な期待を背負うが、勝ち上がるのには時間を要した。前走が57.5キロだから55キロのハンデなら切れ味が増すかもしれないが、昇級初戦で有利とはいえない。足踏みするかも知れない。
グラスボンバーはご当地馬。福島は(1.2.2.2)の成績、1勝は重賞福島記念、3着2回はこの七夕賞だからコース巧者といえる。前走のエプソムCが3着、3走前の福島民報杯2着とこのところ調子をあげているので、8歳馬だからといって馬鹿にしないほうがよい。前記2頭とは遜色ない能力だと思う。
一応この3頭を上位に評価するけれどいずれも追い込み馬だから3頭の組み合わせは買いづらい。
逃げるのは戸崎を頼んだダブルティンパニーか。4走前に1600万下を勝ち上がっている馬で、そのとき封じた同型のマンハッタンスカイは金鯱賞2着馬。その後AJCC、目黒記念、エプソムCと使っていいところなしだが、このところ逃げていないので逃げればノーマークになる可能性はある。53キロは恵量、叩き3走目で変わり身みせればおもしろい。今年のダービー3着のブラックシェルは異父弟にあたる。
福島得意の軽量馬は福島記念を51キロで勝ったアルコセニョーラ。52キロなら魅力がある。前走の福島テレビOPはカネトシツヨシオーからコンマ9秒差の4着だったが、前回は別定で3キロの斤量差、今回はハンデで5キロ差となった。昨夏は4戦4連対、夏型で上積み見込むと差はない。トウショウボイスも夏型の軽量馬。
人気はまるでないが重賞3勝のヴィータローザはハンデ有利。グラスボンバーと同世代の8歳馬で鉄砲は走る。
◎ ダブルティンパニー
〇 カネトシツヨシオー
▲ グラスボンバー
△ アルコセニョーラ
△ ヴィータローザ
【プロキオンS G3】
阪神11R 2008年07月13日
3歳上/国際/指定/オープン/別定/1400/ダ

昨年の覇者ワイルドワンダーが今年も参戦する。マイルだと微妙に長いが1400メートルは6戦5勝、3着1回、もっとも得意とする距離である。かしわ記念以来2ヶ月ぶりとなるが休養明けは4勝と苦にしない。阪神コースは2戦2勝、連は確保するだろう。
破るとすればサンライズバッカスか。昨年のフェブラリーSの勝ち馬だから格上といってよい存在だが、以来勝ち星はない。不得手と思われる中距離を中心に使ってきたためだろう。ベストはマイルだろうが、折り合いの難しい馬だから流れの速くなる短距離は向くはずだ。
ゼンノパルテノンは1600万下OP特別と3連勝。オアシスSで2着に敗れたが、57.5キロを背負って56キロのアドマイヤスバルとハナ差では仕方ない。今回が重賞初挑戦となるが1400メートルは(5.1.0.3)、アドマイヤスバルが根岸Sでワイルドワンダーの3着だったことを考えるとここでそこそこにはこれるはず。
昨年の2着馬リミットレスビッドは9歳馬、交流競走中心に使われているがまだまだ衰えはない。
鎌倉Sを勝ってOP入りしたラインドライブはワイルドワンダーの半弟、3歳シルクビッグタイムともども底を見せていない。
◎ ワイルドワンダー
〇 サンライズバッカス
▲ ゼンノパルテノン
△ リミットレスビッド
△ ラインドライブ
2008年07月11日 20:12| 個別ページ
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