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ヤツ当たり!この馬が買い! - 樋口榮一

第112回 アイビスサマーダッシュ/3歳牝馬のエイムアットビップにスプリンター資質

 先週の七夕賞はせっかく逃げ馬に着目して馬券を組み立てたのに、よりによって格下の逃げ馬にしてやられた。勝ったミヤビランベリと狙ったダブルティンパニーでは1クラス階級が違うが、売れ方はミヤビランベリが7番人気でダブルティンパニーが8番人気。ハンデ差なしの53キロだから、1600万下でマンハッタンスカイを破った馬が1000万下を勝ち上がって1600万下で惨敗した馬より上位と考えて当然なのだが、終わってみれば枠順、その日の状態、展開などいくつか読み違えたというしかない。

 それにしても2着がやはり1000万下勝ち上がりで重賞惨敗後は休養していたミストラルクルーズ(11番人気)では手も足も出ない。それでいて3連単350万馬券というのは、オレの競馬常識からすればつかなすぎ、たしかに何がきてもおかしくはない競馬なのだが、たとえ1000万円ついても驚かない馬券だった。勝ち馬を当てても届かない馬券なのだから悪あがきして買えば買うほどに被害は大きくなる。勝つために工夫するのはもちろんだが、負け際もよくしなければキリがない。

 JRAは今開催の新潟競馬から全レースで3連単を売り出す。それと同時期に改装工事中のウインズ梅田の馬券発売単位が変わる。3連単は100円単位で買えるが、枠連、ワイド、馬連、馬単、3連複馬券は最低1000円からでないと買えないという。つまり一人当たりの購買額を増やそうというのがJRAの魂胆で、売上げ低下を打開するということらしいが、おそらくクビを絞める結果となるだろう。そもそも3連単という宝籤馬券を当てようとすると最低60通り〜100通りくらい買う人が多い。それでも当たらないから通常は馬券を買い控えるようになったり、馬連や馬単中心になる。宝籤馬券を30年くらい前から売っている香港の主流馬券は宝籤から馬連に変わった。売上げ全体の約60%くらいは馬連で、3連単中心の日本は馬券に関して後進国といってよい。
 今JRAがやらなければならないことは、全レース3連単発売でもなければ、最低単位の切り上げでもない。
 控除率を全レース20%にするとか、裁決を第3者機関に委託して公平を期すとか…いろいろあるが、ファンにカネを出させたいならファンの立場、目線がわからなければだめなのだがまったくなにもわかっちゃいない。このままいけば10年後のJRAは今の地方競馬状態になるだろう。

【アイビスサマーダッシュ G3】
新潟11R 2008年07月20日
3歳上/オープン/別定/1000

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 直線千メートルの重賞レースが創設されたのは01年。以降7回行われて牝馬が5勝、2着4と牡馬を圧倒している。昨年の勝ち馬サンアディユは13番人気、一昨年のサチノスィーティー、3年前のテイエムチュラサンはともに3歳牝馬で7番人気でほとんどが主役ではない。夏場の牝馬は走るともいえるし、ここ数年レースのレベルが低いという見方もできる。 かつてはスプリンターズSを勝ったカルストンライトオのようなスピード馬をも輩出したが、2年前サマースプリントシリーズのとなってからあまり信の置けるスプリンターの出場はない。
さて今年は何が人気になるのか。3歳牝馬エイムアットビップ? 3歳アポロドルチェ?昨年の2着馬ナカヤマパラダイス? 大外カノヤザクラ? まるでなんだかわからない。もし上記以外が1番人気になるようなら、その馬はかなり有力と考えて良い。インサイダーが勝てると思ったような馬は、馬券のあまり売れないローカル場所では人気になりがちで、だいたい好勝負をする。
 
3歳世代が古馬相手にどれだけやれるかだが、福島のバーデンバーデンC(ハンデ)では52キロのアポロドルチェと51キロのダイワマックワンの3歳牡馬勢がワンツーして古馬を抑えた。今回は別定戦だが、3歳牡53キロ、牝51キロで古馬とは3キロ以上の斤量差がある。となると3歳牝馬のエイムアットビップが最短距離という感じ。
 2歳時1400メートルのファンタジーSで見せたスピードはまさにスプリンターの資質。かかるところがあるので阪神JFは無理してでも押さえ込まねばならず差す競馬で3着と能力の片鱗を見せた。その後フィリーズレビュー、桜花賞、NHKマイルCと3戦続けてマイルを使ったが、フィリーズレビュー、NHKマイルCは熱発明けで本調子にはなく、折り合いを気にしながらの競馬だった。小細工なしで臨める距離で相手も弱化したここは久々のチャンス。

 アポロドルチェは京王杯2歳Sを勝ちクラシックへの期待もかかったが、いれ込み癖があり朝日杯FSを大敗して以降調子を崩していた。復調気配を見せたのは初ダートのユニコーンS、その後バーデンバーデンCを52キロで差し切った。勝ち鞍がすべて1400メートル以下なので距離に課題があったかもしれない。スパイン、サープラスシンガー、エイムアットビップと揃ってはおそらく差し馬有利の流れ。前が止まれば浮上する。

 昨年の2着馬で“直千”1勝1連対のナカヤマパラダイスはこの特殊距離を2戦しているのが強み。昨夏以降連対がないが、ここ3戦はそれほど悲観するような競馬ではない。

 CBC賞で位置取り悪く脚を余したカノヤザクラが復調気配。夏場に調子を上げるタイプのようで、上昇度に期待。

 9カ月ぶりだが昨年の3着馬クーヴェルチュールも侮れないところがある。

 ◎ エイムアットビップ
 〇 アポロドルチェ
 ▲ ナカヤマパラダイス
 △ カノヤザクラ
 △ クーヴェルチュール

2008年07月19日 18:23| 個別ページ

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