ヤツ当たり!この馬が買い! - 樋口榮一
第118回 新潟記念/自在さ増したダイシングロウに好機到来
先週の札幌記念は○タスカータソルテが勝って◎マツリダゴッホが2着。一方の人気馬マイネルチャールズが飛んだので、○→◎で馬単4350円、馬連1520円は好配当だった。タスカータは人気こそなかったがG3重賞2勝馬。マツリダ、マイネルCが完調でなかったりしくじった場合に他馬よりは可能性は高かった。有馬記念馬といえども粗雑な乗り方をすれば負ける。もっとも、蛯正はあの乗り方でも勝てると思ったんでしょうけれど…
マイネルチャールズは今度こそ先行すると思ったらまたもや中団からの競馬で動けずじまいだった。前にいけるはずの馬を抑えて試行錯誤するうちに持ち前の闘争心がなくなったのかどうかは判断に迷うが、タイトル取れるほどの器でなかったのかもしれない。速さを競うような馬場も向かなかった。それにしてもマイネル馬で早い時期から頭角を表した馬に成長はない。マイネルの育成方針は鬼のいぬまに稼げや稼げ。将来云々よりライバルが頭角を現す前に目一杯に仕上げる。この敗戦を取り上げて3歳馬レベルを云々するのは早計かと思う。
新潟記念はサマー2000シリーズの最終戦。ハンディキャップレースで札幌記念のような大駒の出陣はない。フルゲートと頭数は揃ったが中身はすかすか。近況見るべきがない高齢実績馬とどこを叩いても買い材料のない馬がほとんどだから、無冠馬でも上がり馬を重視するべきだろう。
【新潟記念 G3】
新潟11R 2008年 8月31日(日)
サラ系3歳上/オープン/(国際)/(特指)/ハンデ/2000/芝/外

チョウサンの58キロがトップハンデ、以下57.5キロのエリモハリアー、56キロのダイシングロウ、バトルバニアン、タマモサポートと続く。
チョウサンは昨秋の毎日王冠で好メンバー相手にレコードタイムで差し切り勝ち。このとき破った相手にはその後G1マイルCSを勝ち、有馬記念3着のダイワメジャー、秋天、マイルCS2着のアグネスアークなど一線級がいたのだから、もっと走ってよさそうなものだが、秋天(事故レースだった)8着、JC6着、有馬13着と完敗した。その後中山記念、ダービー卿CT と一枚も二枚も落ちるメンバー相手でいいところはなかった。
今回は不得手ではない休養明け(0.2.0.3)、リフレッシュ後の一戦で夏に調子を上げるタイプ、内田を頼んだのも魅力だ。降雨で想像以上に馬場が渋った場合はつらいが、良馬場なら穴の評価。
エリモハリアーは函館記念3連覇。前走は競馬史上初の同一レース4連覇を目指し4着と敗れたが、トップハンデの57.5キロを背負って勝ち馬をコンマ1秒差まで追い上げた。8歳馬だがそれほど衰えはない。ただし洋芝巧者で時計の出る馬場に実績はない。渋った場合の入着候補といったところ。
無冠馬だがダイシングロウは前走の小倉記念が2着。後方から直線早めに先頭に立ったがドリームジャーニーに一気にこられて3馬身の差がついた。重賞初挑戦にもかかわらず1番人気、G1馬ドリームジャーニー57キロに対して56キロ背負っていたのだから上々の結果といってよい。かかり癖のあった馬が後方で折り合いがつけられたのが大収穫、キャリア13戦でまだのびしろがある。休養明けのドリームジャーニーを除いては弱メン相手だったが、アドマイヤムーンを40億円馬までに仕上げた松田博資厩舎の期待馬。今回も1番人気だが信頼してよさそうだ。
マイネルキッツもまた無冠で福島の七夕賞で3着だったが、七夕賞自体が7番人気のミヤビランベリが逃げ切ってしまうようなひどい内容のレースで、11番人気で2着だったミストラルクルーズあたりを捕らえられなかったのは情けない。好走したといえるかどうか。マイネル馬にしては珍しく晩生で重賞初挑戦が前々走のエプソムCで5着、G3程度なら通用する力をつけてきた。ただ想像以上に人気になっているのは気に入らない。これならむしろ新潟大賞典がコンマ4差の6着、レベルの高かった金鯱賞が8着のバトルバニアンが上位。
凡走続きだが夏型の穴馬として7〜9月(3.1.0.3)の実績を誇るサンレイジャスパー、同様に(3.1.1.3)のトウショウボイスの54キロ勢がおもしろい。マイネルキッツくらいならほぼ同等の能力だが人気はない。
3歳フサイチアソートはなんで重賞(東スポ杯2歳S)を勝ったのかわからないという程度の馬で成長感もまったくない。
◎ ダイシングロウ
○ チョウサン
▲ バトルバニアン
△ サンレイジャスパー
△ トウショウボイス
【キーンランドカップ G3】
札幌9R 2008年 8月31日(日)
サラ系3歳上/オープン/(混合)/(指定)/別定/1200/芝

大筋は函館スプリントSの再戦、16頭中10頭が参戦している。1、2着馬はクビ差だが勝ったキンシャサノキセキと2着トウショウカレッジの力差はかなりあったという印象。先行争いするゴスホークケンとウエスタンビーナスの3番手のインを折り合いつけて追走、早めにゴスホークケンに並びかけて危なげなく逃げ込んだ。
1200メートルへの路線変更が成功したこともたしかだが、岩田とコンビを組むようになってレースぶりが安定してきた。前々走のG1高松宮記念は結果的にファイングレインの格好の目標となってしまったが、大本命スズカフェニックスの追撃を封じて勝ち馬とクビ差の内容は勝ちに等しかった。1400メートル〜1600メートルを中心に使っていた頃は前に行っても伸びず、抑えても届かずの繰り返し。マイルからスプリントに転向してから、しっかりと勝ち負けするようになった。ファイングレインも、スズカフェニックスにしても同様にマイルからの転向組。それだけスプリンターの層は薄くレベルが低い。
もちろんここは10月のG1スプリンターズSに向けてのステップレースということになるが、重賞連勝した新星スリープレスナイト、能力のつかみづらい外国馬などが出走してくるスプリンターズSはカウントしづらい。おそらくここはマジな仕上げであろう。サマースプリントシリーズのエクストラ・ボーナス5000万円もかかえいる。函館洋芝で記録した1分8秒4はタイレコード、同じ洋芝の札幌で56キロは有利、かりに何かに負けることがあっても連軸は確保すると思う。
トウショウカレッジは函館スプリントS2着馬。16頭だての1枠で終始内ラチ沿いを追走、直線ではキンシャサの外に出したが併せるまでにはならなかった。追い込み型だから、流れが緩いと展開は不向きになるし、前が開かなかったりすると末脚不発? あまりアテにはしたくない。
函館スプリントS3着のキングストレイルは上記2頭からは離された。その後オープン特別がトップハンデとはいえ3着。昨年の京成杯オータムH勝ち以来連対歴がない。3年前には1年休養後にセントライト記念2200メートルを勝ったような馬だが、距離適性含めて迷走中。藤沢厩舎所属馬だけに常時馬券は売れがちであまり妙味はない。今回はブリンカーを着けるが集中して走れるかどうか、人気があまりないようなら連下に一考したい。
4着のプレミアムボックスの場合は3ヶ月ぶりの実戦で急仕上げだったのとスタートがあまり良くなかった。人気薄でG3オーシャンCを勝った馬だが、変わり身見せたとして連下圏内までこれるかどうか。
主導権を取りレースを引っ張っる可能性のあるのは3歳ゴスホークケン。G1朝日杯FSを勝って嘱望されたが、内田博幸を配したニュージーランドT、NHKマイルともに惨敗で、スプリント路線に鉾先を向けてきた。前走は決していいスタートではなかったが、おっつけながらハナをきった。古馬との初対戦でペースメーカーとなって掲示板だから善戦かもしれない。レースぶりも含めて変わり身を感じさせる。
シンボリグランは函館スプリントSは7着だったが、アイビスSDでカノヤザクラの2着。G1マイルチャンピオンシップを好走した4歳時の勢いはないがまだ見限るのは早い。先行馬が多く展開は向きそう。
函館スプリントS組以外では、5連勝マヤノツルギと3連勝ビービーガルダンが人気となる。マヤノツルギはまだキャリア8戦。未勝利戦から休み休み使われながら勝ち続け、格上挑戦となった前走UHB杯も53キロのハンデだったがスーパーマルトク、キングストレイルに先着した。今回は相手強化して56キロ、条件は厳しい。
ビービーガルダンは札幌開幕週1600万条件を逃げ切って3連勝。1分8秒3はレコードだった。函館の1000万下は中団からの競馬で1分8秒5、キンシャサノキセキのレコードとはコンマ1差だから時計的には十分足りる。
穴は決め手ないがアイルラヴァゲインの流れ込み。昨秋のスプリンターズSくらい走れば連対は十分。
◎キンシャサノキセキ
○ゴスホークケン
▲シンボリグラン
△アイルラヴァゲイン
△キングストレイル
2008年08月30日 19:08| 個別ページ
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://crossroad-kbp.sakura.ne.jp/mt/mt-tb.cgi/339
So What |
| 山口冨士夫 著 |
![]() |
| 伝説のロックバンド、村八分、ティアドロップスのギタリスト、山口富士夫の著書として、長年の間、ファンが血眼になって探してきた激レア本が、装いも新たに復刊!法政大学の学祭・いのちの祭りと、未発表ライブ映像を満載した特典DVD付!幾多のバンドを渡り歩いてきた孤高のロッカーの魂がここにある! 大好評発売中! |
村八分 |
| 山口冨士夫 著 |
![]() |
| かつて日本のロック界を、すさまじい速度で駆け抜けたジャパニーズ・ロックの先駆的バンド村八分。そのギタリストであった山口冨士夫が、 「村八分」を語り下ろし。ロックファン待望の書!中島らもの書き下ろし小説と新しい音源から採集したベスト8曲入りのCD付!大好評につき、再度の大量増刷決定! 大好評発売中! |
筋肉少女帯自伝 |
| 大槻ケンヂ・橘高文彦・ 本城聡章・内田雄一郎 著 |
![]() |
| 遂に待望の復活を宣言した筋肉少女帯。前身、ドテチンズ結成から、ナゴムでのブレイク、武道館公演、人気絶頂期の活躍ぶり、突然の活動凍結の理由、8年間の沈黙を打ち破る再始動に至るまで…。大槻ケンヂをはじめ、公式メンバーが筋少のすべてを語り尽くしたファン垂涎の書が刊行!激レアな未発表音源を収録したCD付! 大好評発売中! |


