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ヤツ当たり!この馬が買い! - 樋口榮一

第122回 神戸新聞杯/新星オウケンブルースリがダービー馬を破る

 ダービー馬ディープスカイ、2着馬スマイルジャック、3着馬ブラックシェルの登場する菊花賞トライアル。先週のセントライト記念はダービー4着のマイネルチャールズが2着に入って辛うじて面目を保ったが勝ったのは1000万条件さえ勝ち上がっていなかったダイワワイルドボアだった。桜花賞、オークス馬の登場したローズSも伏兵馬が1、2着。勝った馬が強いというよりは春の主役に強さが感じられない。ダービー1~3着馬といえどもその例に漏れずか?

 菊花賞、天皇賞も近くなった。神戸新聞杯の結果でどちらに向かうか決めたいという有力馬馬が多いのではないかと思う。昨年から距離が400メートル延びて2400メートルになったせいか、以前よりはとトライアルと3000メートルの菊花賞とつながりが出たイメージ。昨年の神戸新聞杯1~4着馬はすべて菊花賞を使った。もっとも天皇賞を選ぶとメイショウサムソン、ダイワメジャーなど古馬勢の壁を破らなければならなかったわけで、ドリームジャーニー、アサクサキングス、ヴィクトリーあたりの昨年の3歳世代には難事だった。距離適性云々より相手関係を考慮したとき選択肢は自ずと決まったようなものである。
 今年の3歳はどうか。先行すればトップクラスの一角と評価したマイネルチャールズが弥生賞以来はじめて前々の競馬をして、外からいったん交わされたノットアローンを差し返す根性を見せたが、格下の馬に完敗した。NHKマイルC、ダービーを連覇したディープスカイには一目置くとしても、スマイルジャック、ブラックシェルあたりとは互角の存在だっただけに、昨年同様やはり低レベル世代なのかと思う。
 天皇賞はウオッカ、エイシンデュピティ、マツリダゴッホあたりが主力で、ダイワスカーレットが間に合うかどうかというところ。ダイワが出走すれば昨年とほぼ同格のメンバーになる。そのあたりを相手に2000メートルで好勝負可能なのはディープスカイだけである。

【神戸新聞杯 G2】
阪神10R 2008年 9月28日(日)
サラ系3歳/オープン/馬齢/2400/芝/外

koubeshinbun2009.gif

 毎日杯、NHKマイルC、ダービーと3連勝したディープスカイの能力は低調な同世代では抜けている。ただ近年のダービーの特徴としてはマイラー資質を持つ馬でも傑出した能力があれば好勝負できるという傾向がある。昨年のウオッカ、04年のキングカメハメハ、02年のタニノギムレットなど。これらの馬は桜花賞、NHKマイルCなど1600メートルからの転戦で結果を出した。つまり東京の2400メートルをこなしたからといって必ずしも阪神の2400メートルに適性があるとは言い切れない。阪神2400メートルは東京コースより芝質が重いのでかなりスタミナが要求される。どちらかといえば鋭い決め手を武器とするマイラータイプにとっては過酷なレースかもしれない。
 もう一点気になるのは未勝利勝ちに6戦要したように使い込まれたほうが良さの出るタイプで軌道に乗るとピークは長いが、鉄砲使いで能力を発揮できるかどうか。能力上位は間違いないが人気必至だけに動けないシーンも想像しておきたい。

 スマイルジャックはセントライト記念にも登録があったが、小牧騎手がレジネッタと差しあうのでこちらに回ってきた。いささか気負うところのある馬だが折り合いさえつけば粘りを発揮する。ダービーは気合満点、生涯最高といってよいデキだった。先行粘走型で距離は問題ない

 ブラックシェルは折り合いが課題だったが、NHKマイルC、ダービーと馬群の中で競馬ができたのは気性の成長を物語る。切れ味というより一完歩づつ差を詰めるような追い込み型の力馬だから阪神2400メートルに問題はない。完敗したディープスカイとの差をどれだけ縮めることができるか。

 新星登場が期待されている。土曜日2時現在でなんと新潟で1000万条件を勝ち上がったばかりのオウケンブルースリがダービー馬ディープをさしおいてが1番人気。先週セントライト記念でマイネルチャールズを破ったダイワワイルドボアを、前走の阿賀野川特別であっさりちぎっているので人気は予想できたがいささか人気になりすぎているような気がする。あらを探せば一線級の強い馬と競馬してないという点や、体重がデビュー以降減り続けているというようなところだが、使われてきた距離は2000メートル以上だし、他馬の経験のない阪神2400メートルでも勝っている。鞍上は内田博幸、むきになって嫌う材料はない。ここで勝つようなら菊花賞の主役に躍り出る。

 その他ではちょっと足らないかも知れないが、ヤマニンキングリー、ミッキーチアフルあたりを連下に注意したい。

 人気だが新星オウケンブルースリに期待する。

 ◎ オウケンブルースリ
 ○ ディープスカイ
 ▲ ブラックシェル
 △ スマイルジャック
 △ ヤマニンキングリー

【オールカマー G2】
中山11R 2008年 9月28日(日)
サラ系3歳上/オープン/別定/2200/芝

allcomer2009.gif

 先週のセントライト記念と同じ中山芝2200メートル、特殊な距離だけにコース適性はきわめて重要だ。
 昨年の有馬記念を勝ったマツリダゴッホが断然の主役。昨年のAJCC杯、オールカマーとこの距離の重賞で2勝している。復帰戦となった札幌記念は多少早仕掛けでゴール寸前タスカータソルテに交わされたが、有馬記念と比べて20キロの体重減で万全といえない状態だったことを考えれば好走している。相手は2線級で取りこぼしは考えづらい。

 馬券は相手探しでいいだろう。
 離れた2番人気がエアシェイディ。宝塚記念7着以来の実戦で3カ月ぶりになる。宝塚記念は後方から追い上げたが前残りの流れで伸び切れずコンマ6秒差。その前の安田記念はウオッカの4着で2着争いに加わった。7歳になって力をつけ春のAJCC杯が重賞初制覇、2200メートルの距離は4戦1勝2着1回、マツリダゴッホをマークする形なら2着最有力。

 3番人気マイネルキッツはこの夏の上がり馬。エプソムCが5着、七夕賞3着、新潟記念2着で調子は悪くない。ただ七夕賞、新潟記念ともにハンデ戦、今回は別定57キロで中山コースにも良績はない。

 アドマイヤタイトルが4番人気。実績的には1600万下を勝ち上がって以降は日経賞、札幌記念の4着が目立つ程度、ここはここは叩き3走目となるが少々相手が強い。

 逃げるのはシャドウゲイト。昨年シンガポール航空国際Cで国際G1を勝ったが、その後さっぱりで、最近は交流重賞で地方のダートを使っているが目立った成績はない。今回は久々の芝、近況からいけばノーマークの逃げが打てるだろう。マツリダゴッホの仕掛けどころいかんで残り目がないこともない。

 やはり交流ダート戦で惨敗続きのスイフトカレントはダイワメジャーの勝った天皇賞・秋の2着馬、能力がないわけではないのでノーマークにはしづらい。2年前のオールカマーでは勝ち馬と同タイムの4着、この時エアシェイディには先着している。

 トウショウシロッコは1年2ヶ月休養後3戦目の新潟記念3着で復調気配を見せた。3歳時2200メートルのセントライト記念で2着だった。

 マツリダゴッホ軸に2着は人気薄を狙う。

 ◎ マツリダゴッホ
 ○ シャドウゲイト
 ▲ トウショウシロッコ
 △ スイフトカレント
 △ エアシェイディ

2008年09月27日 20:48| 個別ページ

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